スライムとシュン6
そいつは何もない洞窟の一本道で、突然上から降ってきた。
膜状の翼。苔生した岩の色をした鱗。硬い爪を持った手足──《最悪の災厄》。
命あるもの誰もが警鐘を鳴らす姿。
しかし、二度目となればシュンにとって驚くほどのことではなかった。
寧ろ予期していた邂逅に、今度は背中を向けず、一歩前に出た。
剣は抜かない。目は逸らさない。
個体によって能力や見た目の細部の異なる竜だが、本物には共通点があった。
「──わたしの名前はシュン=イル・ディエス」
シュンが声を上げた。
決して大きくはないが、よく響く声だ。
「この洞窟の出口を探してる。アンタは知ってるか?」
カチカチ、と口から音を響かせていた竜が──火を吹くヤツは大抵口の中に発火器官を持っていて、つまりこの音は威嚇である──シュンの名乗りを聞いて静まった。
代わりに、縦に瞳孔の伸びた黄色い瞳で、凝っとシュンを見つめた。
その目は決して友好的なものではなかったが、今のところ殺意も見えなかった。
「道を示してくれれば、あとはこっちで考える」
竜の共通点──それは、気位の高さだ。
礼のある者には相応の礼を返す。ただし畏れたり、謙ってはいけない。竜は道端の塵に礼を返したりなんかしないからだ。
暫く睨み合っていると、不意に竜が太い尾を振った。
シュンは魔族二人を抱え、後ろに飛び退る。
尾は三人のいた場所を薙ぎ払い、壁にぶち当たって大きな音を上げたが、相変わらず竜の瞳に殺意はなかった。
土埃が晴れたあと、壁の一角には、どう見ても竜の尾が作ったものではない大きな穴が空いていた。
「……ここに入れってことか?」
穴を見て、竜を見る。竜は長めの瞬きをした。肯定のようだ。
シュンは躊躇いなく穴に入った。意外なことに、二人の魔族も後に続いた。
竜と一緒にいるよりは脅威が少ないと思ったのだろう。それはその通りだ。
三人が中に入ると、竜は入口に蓋をするようにドシン、と洞窟を揺らしてその場に腰を下ろした。
「え、うわ。ちょっ、これ閉じ込められたんじゃないの?」
「洞窟から出る方法見つかるまで出てくんなってことだ」
「なんでアンタそんな冷静なんだよ……」
「実際早いとこ出たいしな」
勿論、それだけが理由ではない。
まず、実際に相対してみて感じたが、この竜は常態に比べてかなり衰弱してるというのが一つ。
おそらく、魔族の少年が迷い込む以前から、長く閉じ込められていたのだろう。
加えて、竜はこちらの言葉を解していた。しかし、返事は寄越さなかった。
ならばおそらく、人語を操れる竜ではないというのが二つ目。──つまり、神代を系譜とする竜ではないということだ。
(ならやりようはある)
こちらとしても現状、スライムの存在が足を引っ張るが。
しかし、シュンにとってやはり優先すべき問題は竜より洞窟だった。なので通路に閉じこめられたところで、やることは変わらない。
「おい──」
シュンが声を上げると、四つの目がこちらを見た。
「……面倒くさいな。おまえら名前ないの?」
「《星宿師》……って呼ばれてる」
「ナク……長いな」
「名前……じゃない。業……《羅針盤》……」
「ご? なんて?」
「先読み系の魔族に多いんだよ、ナクシャトラ。わりと歴史の古い魔族の血だから」
ぽしょぽしょ喋る少女の声を聞き取り損ねて聞き返すと、少年のほうが答えた。
魔族間では共通の認識らしい。
「先読みっていうと予知みたいなもんか。おまえは?」
「普通他人に言うもんじゃないよ。業も、血も……そいつが変なだけ」
「同じ名前がいっぱいいるのってわかりにくくない?」
「呼ばれない……」
「名前を呼び合う習慣がない。魔族は人間と違って群れないからね。魔王の下に集ってる今が異常なんだ」
「それだけ魔王に求心力があるってことが」
「単に力じゃない?」
話している内に、また開けた場所に出た。
今までの空間とは明らかに違う。本棚があり、机があり、椅子があり──妙に生活感のある部屋だ。
ただ埃の積もり具合から、長らく使われていないことがわかった。
首元で、スライムが身体を震わせる。
不審に思って手を伸ばすと、シュンの手の中で、スライムは元の姿に戻った。
【──あ。繋がった?】
元の姿でもなかった。
いつの間にか変な仕掛けを施されていたようで、スライムはシュンに理解できぬ複雑な陣をいくつも浮かび上がらせながら、聞き慣れた声を吐き出した。
#
【──話をまとめようか】
確認できる限りの洞窟内部の情報を聞き、スライム越しに部屋の資料を見たDは、それだけであらかた状況を把握したらしかった。
【類感魔術の派生ってとこまでは大丈夫?】
「なんとなく」
シュンは頷いた。
類感魔術とは、求める結果を模倣し、それに近い成果を出す魔術だ。手間はかかるが、ただ魔術式を唱えるなり書くなりするより結果が出やすい。具体的に言えば人型を模した人形を傷つけることで対象に害を与えるとか、儀式的なものだと、水を撒いて太鼓を打ち鳴らすことで雷雨を模倣し祈雨したりだとか、そういうやつだ。
【この洞窟は人体の模倣、】
そこまでは、シュンも当たりをつけていた。
先ほど通った部屋の一つで、地面の砂埃を払ったところ、《消化》の文字があった。それでだいたいの察しはついた。
最初の入り口が顎であれば、少年が行き止まりと言った分かれ道は気道と食道の分岐あたり。食道から胃を抜けて、竜に追われたのがおそらく空腸のあたり。
これが魔族の罠であるなら、人間の人体構造を模しているのはちょっと不思議だと思ったので、だから魔族の肉体の造りについて尋いた。排泄の話だ。聞く限り、個人差が激しいようだが。
そこで、シュンは思いついたことを口にした。
「肛門からうんことして出るのは?」
【たぶん死ぬ】
「死ぬか」
【移動してる間に違和感あったでしょ】
「……ああ」
アレか、と思う。なるほど消化。
見るからに酸でも出ていればわかりやすいものを。洞窟に入ってからというもの、魔力を吸われるような感覚が常にあった。風属性は体内に魔力を仕舞うことができるが、それをしても緩やかになるくらいで止まることはなかった。
それが、体内模倣の魔術の効果の一つのようだ。
どれだけの長さ居たのか知らないが、竜の衰弱もおそらくこれが原因だろう。
この洞窟の必要とする《栄養素》を搾り取られていたというわけだ。
【尻から外に出られるのは、全て搾り取られたあとの残り滓だけってワケ。キミたちよくそっちに行かなかったね】
「まあ……ん? じゃあここはどこだよ」
【どうやって入ったの?】
「壁壊したら出てきた通路から」
【魔術で出来た洞窟でそんな暴れまわることある? ……うーん。たぶん動脈かな。その道だけじゃなく、他にも空洞なかった?】
「……あったかも」
竜が現れた時のことを思い出した。二度目は何もない天井から。一度目も、予想外のところから突然現れた。そういう通路を使っていたのかもしれない。
【じゃそこはもう一つの終着点だ】
「……肛門じゃないほうの?」
【うん。おそらくキミたちはそこから生まれなければならない──】
「…………」
シュンは一瞬言葉を失くし、やがて片手を上げ、眉間を親指でぐっと押した。
「……思ったよりエグい話かコレ?」
【察しがいいね。生命に纏わる研究は魔導の神秘であり最大の禁忌だ。誕生の模倣もマ、例に漏れずだね】
現に、この部屋に入ってから魔力を引っ張られるような感覚は消えている。迷い込んだ汎ゆる生物から吸い取った魔力の集まる場所が、此処なのだ。
【結界とかその手のものならだいたいどうにか出来ちゃうボクだけど、そうはいかないのが……今のとこその洞窟、空間が切り取られてるんだよね。異空間みたいな。強いて言うなら水属性の魔術に近いけど。古代魔術なんて現代理論の通らないデタラメばっかだからとりあえず、「出られない」ってだけ覚えておいて】
「じゃあどうすんだよ」
【簡単な話、魔術を終わらせればいい】
「は?」
【その洞窟が異空間に留まってるのは魔術の結果ではなく過程。空間を安定して現実の座標からズラすなんてちょっと尋常じゃないからね。普通に無理。あくまでそれは副次作用だから成し得たことだ。だからどうにも出来ない。干渉しようがない。ボクに解けない魔術なんてほぼないけど例外はある。それがそもそも成っていない魔術だ。魔術がまだ成されてなければ解きようもない。なら完成させれば少なくともその状況からは脱せる】
「発動してないってことか? 誕生の模倣って話だが、本質はどういう魔術なんだ」
【前回の洞窟と似てるね】
「前回って……」
【そう。同じ魔術師が作ったんだと思うよ。前のは魂を繋ぐ魔術だった。今回は肉体と精神──この魔術師が言うところの【魂】を容れ物から分離するのが目的みたい。ただ普通この方法で出られても心神喪失か普通に死ぬけど】
「ダメじゃねーか」
【入ったのがシュンくんでよかった】
「オイ」
【まあ聞きなよ】
Dの笑う声が聞こえた。
【キミなら生きてそこから出られる】
#
【──段階:X10001改替。血に法を敷く】
シュンはスライムを肩に乗せ、歩みを進めた。
聞くに、己が出来ることは進む以外にないらしい。
スライム越しに男が吐き出す言葉は、シュンにはさっぱり分からなかった。
【段階:X10002懐胎。西の乙女。東の脇腹。南の太陽。北の牢獄より汝を解放する】
Dは言った。──キミたちは今、二つの体に二つの魂が混じり合っている。ならこの洞窟で、互いの身体から互いの精神を切り離せばいい。
魔術の条件は満たせるし、前回の魔術からも解放されて、一石二鳥なのだとか。
【段階:X10003解体。イデアへと至る】
四肢は繋がっているはずなのに、身体が千々に剥がれる心地がする。
【生まれよ。生まれよ。生まれよ。祝福あれ】
ロウやアニスを呼び寄せるのは安全が確認されてからのほうがいいだろう。キリエとDはその限りではないが、万一を考えると、どちらかにはアニスたちの傍に残っておいてもらったほうがいい。わたしは──わたし、は。
わたしとは?
「──危ないッ!」
誰かに突き飛ばされた。
それに気づいた途端、全ての感覚が身体に戻る。
目を開けると眩しい陽光が眼球を焼いた。──外だ。
いつの間にか洞窟から出ていたらしい。
そして、尻もちをついた自分の上に、胸に何か突き刺さり、穴を開けた少女がいた。
何が起きたのか理解するのに、瞬きほどの時間を要した。
それは一瞬のことだったが、戦場では死に至る空白だった。
咄嗟に剣を構える。
何かが当たった、強い衝撃があった。
それは、こぶし大の礫であった。
「ッ……ずいぶん生き急ぐな?」
シュンは視線を上げた。
少女の背後──自分の目の前に現れたのは、三度目の暗緑色の竜である。
竜は何も言わない。
言われたところで、シュンに言葉はわからないが。
代わりにその瞳には、洞窟の中ではなかった殺意があった。
「……オイ。おまえ、この子安全な場所まで運べるか」
「無理」
背後から声が返ってきた。
振り返ると、叢の中から少年が顔を覗かせている。
「まずオレに竜から逃げるほどの力はない。義理もないけど」
「その背中のは使えねーのかよ」
少年の背中には、先ほどまでなかった翼のようなものがある。
しかし少年は首を横に振った。
「飛べないよ。これ、羽根じゃない」
ぞあっ──と少年の背後で影が動いた。
シュンが勝手に、そのシルエットから翼であると思っていたものだ。
が。よく見れば、そこにあるのは翼ではなかった。
枯れた花/鱗/蝶の翅/何かの目玉/石──鳥の羽根のようなものも散見されるが、それは僅かで、色も形もバラバラだ。
それらが寄せ集まって、まるで一つの鳥の翼のような形をとっているだけだった。
「……じゃいい。取り敢えずコイツを見てろ。胸に刺さってるのは動かすなよ」
「ねえ、オレたち死ぬの?」
「俺も含んでるかそれ? 勝手に殺すな。お前らは知らない」
端的に答え、シュンは剣を片手に立ち上がった。
「……え。アンタ戦う気?」
「? おまえがどうにかしてくれんのかよ」
「いやだって無理でしょ」
少年はヘラリと笑った。
諦観の見える笑みだった。
「竜は出くわしちゃいけない魔物だよ。魔族だろうが関係ない。会ったら逃げるしかない。逃げられないなら死ぬしかない」
「なんでおまえそんな冷静なんだよ」
「冷静っていうか。足掻くのって、美しくないじゃん? オレみっともない死に様やなんだよね」
「じゃあ勝手に一人で死んでろ」
シュンは地面を蹴った。
竜は既に臨戦態勢だ。くだらない子供の話に付き合っている暇はない。
弱っているという見立ては間違っていなかった。洞窟を出たからといって、失った魔力がすぐに戻るわけもなく。竜にしては、魔力を殆ど自由に出来ていない。
それでも、その力は常人を遥かに超えている。
一太刀合わせただけで思い知らされた。
竜の尾は洞窟の時の比ではない速度で迫り、それを受けた剣が、パッキリと根元から折れたのだ。
衝撃で後ろに跳び退る。
よく考えたらここ最近、魔物や魔族どころか、それを蹂躙するキリエの剣もたびたび受けていた。そりゃ魔力で強化したとて摩耗する。特に風属性は、魔術師のように特別な力を武器に付与しているわけではないのだ。
「くっそ……ッ」
武器なしで戦うのは流石にきつい。
シュンは一度後ろに退がった。
少年の声が呑気に「もうやばい? 早いね。死ぬ準備しといたほうがいい?」と尋ねてきてムカついた。
「おまえだけしとけ」
「てかさぁ、アンタ戦いぶり見るに人間にしては強いんでしょ。オレら囮にするなりして逃げれば、アンタだけは助かったりするんじゃないの?」
「ハァ?」
振り返ると、少年の表情は不思議そうだった。
嫌味ではない。純粋な疑問として尋ねているようだ。
「……そいつには借りがある。今してるのはそれの精算だ」
「オレは?」
「どうでもいい。見目がガキじゃなきゃ出会い頭に殺してたろうな」
「なにそれ。オレ、人間に比べたらずっと生きてるんだけど」
「気分の問題だわ。敵と判断したら女子供の姿だろうが殺してるから安心しろ」
「敵ってなにで判断すんの? 何したら悪いと思うの? よく魔族を鏖殺するときに騙ってる人間様の偉大な正義ってやつ?」
「何いってんだおまえ」
その時、竜が動いた。
長く話し過ぎたらしい。
カチカチ、と音がする。──ブレスだ。
シュンはそこから退けなかった。背後には魔族の二人がいる。とはいえ、いくら風属性でも、真正面から竜のブレスは受けたくない。
(耐えられるか──?)
シュンは魔力で出来る限り身体を覆った。それしか今は手がない。凌げるかは賭けだ。
背後の気配が身動いだ。さっき聞いた、死ぬ準備でもしているのかもしれない。
「──おい。おまえ、正義の意味を知ってるか?」
シュンが背後の魔族に尋ねたのは、気紛れだった。
「アンタら人間が作った善悪の捌け口」
「ちげえよ」
シュンは振り返らず、口元だけで笑った。
「わたしの気に入ったほう」
そう答えた時、視界の端で何かが跳び上がった。
咄嗟に伸ばした掌に収まったのは、見慣れたスライムの形だ。シュンは目を丸くする。
呪いが解けたのは、目覚めた時に感覚でわかった。
スライムが消えても、こちらにもう害はない。そしてスライム側にも、もう縛られる義理はないというわけだ。
だからこの竜の騒動を前に、どこへなりと逃げ出したと思っていた。
しかし──
「……まだなんとなく、おまえの考えがわかるのはなんなんだ?」
シュンは首を傾げた。
しかし、現状打開策があるとすれば、コイツ以外にない。
シュンは逡巡もそこそこに、すぐさまスライムへ魔力を流した。それは滞りなくその体に流れ、スライムは膜のように──結界のようにシュンの前を覆った。
同時に、炎が目の前で散る。スライムの盾を前に、流れるように弾かれる。普通ならスライムが竜のブレスに耐えられるはずがない。しかし今、スライムはシュンの魔力を──魔族の攻撃を弾く風属性の、生きた人間の魔力を純度百パーセントで食らっていた。
何故呪いが解けた今も、己の魔力がスライムに流れるのかはわからない。
普通、生き物に術を介さず魔力を流すことはできない。出来ていたのはあの呪いのせいだ。命を共有しているのだから魔力だって共有出来ておかしくないだろうと、その時は納得していた。
けれど今は違う。
でも、シュンに理屈を理解する必要はなかった。
必要なのは、扱い方だけ。
炎は収まり、視界が晴れた。
シュンがスライムを握りしめると、掌でそれは剣の柄になり、伸びるように、水晶のような薄青い刃を創った。
シュンはその世にも不思議な剣を手に、竜に向かって駆け出した。
#
「──わたしの気に入ったほう」
あまりに独善的に答えに、少年は言葉も出なかった。
何も言えなくなった少年が困って視線を下におろすと、少女が潤んだ目で熱っぽくシュンを見ていた。
少年はゲエ、と舌を突き出した。
少年は美しいものが好きだ。
醜いものは嫌いだった。
彼は気に入ったものを蒐集し、蒐集したものを自由に扱うことのできる魔族だった。
好きなときに手元に出して愛でられるし、そうしないときは邪魔にならないようにしまっておくことができる。そういう能力を持っている。魔族の中では珍しい──というか、《羅針盤》などに比べて、新しい血の魔族だ。
そういうわけで、容姿が特別優れているわけでもない人間に、まったく興味は湧かなかった。
彼女の身体は血を流しており、火傷も負っていた。古い傷も多い。傷物はそれだけで価値が下がる。
少年は視線を上げた。
生き汚く足掻きたくはないが、人間を贄にして、自分が助かる手段が少しでもあるのなら、それを考えるために。
──そして、シュンの戦う姿に目を奪われた。
ゴボッ──
音がしてまた下を見ると、女がこちらを睨みつけていた。
声は出せないだろう。出さない方が良い。重症だ。魔族の生命力のおかげでここまで保っているが、放置していれば失血で死ぬのも時間の問題だろう。
しかし、その眼力は強かった。
私の獲物よ──そう言っているように聞こえた。
「──それは、キミが決めることじゃない」
少年はうっそりと嗤った。
仕事多忙加恋愛話以外基本難産作者奴〜〜!多分更新暫遅延也〜!!陳謝陳謝!!(偽中国語奴)




