スライムとシュン2
前回の閑話の続きになります。もうずっと恋愛話が書きたかったせいでもはや「キリエとシュン」に変えたら? ってくらい二人の話が中心です。
寒村の外れにある畑は荒れて作物はなく、腐った葉ばかり打ち捨てられている。そもそも土が腐っているので、およそ普通の作物が育つ土壌ではない。過剰な魔力による汚染だった。
「置いてく」
「断わる」
そんな畑の中で二人は睨み合い、向かい合っていた。
──ロウ・ユグエンが毒傷を負ったのが二日前のこと。
魔族との戦いで重傷を負ったロウは、高熱を出し寝込んでいる。
魔力由来の毒はアニスの癒術を妨げ、彼の煩い声が聞こえない旅程は酷く静かだった。
「あんな脅し、脅威にならない」
「ああそうだ。脅しなんて関係ない。ロウは置いてかねえ、それだけだ。それ以上でも以下でも横にも理由はねえよ」
シュンは冷たく言い捨てて、ひらひらと手を振った。
まあこんな戦場の前線にしがみついている人間がまともなはずもなく、宿を貸してくれてた寒村の住民は、ロウを寝床に移すや否やその首にナイフを突きつけ、条件を吐き出した。
──代わりに、俺も旅に同行させろ。
金でも水でも食べ物でもなく、意外な頼みであった。
キリエに言ったように、シュンは脅しなんてどうでもよかった。人間の男一人くらい、人質を傷つけず無力化するなんて容易い。
しかし、知らない人間を同行させることもまた、どうでも良かった。
ロウが回復するまでの宿と、僅かな薬と食料があれば。着いて来たければ好きにすればいいし、死んだらそれまで。こちらが気にすることではない。
──しかし、目の前の男は違うようだ。
新参者の同行に反対するのはともかく、ロウを置いていけという主張はシュンには受け入れられなかった。
「あの男、魔王殺すのに必要じゃない。傷を負っているなら尚更。足手まとい」
「じゃあおまえ外れるか? 俺が今ここで足手まといににしてやるよ」
「ストップストップ!」
Dが小屋の方から走ってきた。
ついでにその腕の中に居たスライムが、またキリエに飛び掛かろうとするので、シュンが掴んで止める。
「よく飛ぶスライムだね〜」
「おまえ何しにきたんだよ」
「お姫様が、シュンくんが暴走しないか見張ってこいって」
「…………」
「したら暴走始まったから出てきた」
「暴走じゃない。問題を解決しようとしただけだ」
「人間のこと問題って呼ぶのもぶちのめすことを解決って言うのも野蛮すぎるんだけどカターリナってみんなこんななの? ボクはキリエくんの言うこともわかるけどね……」
Dの言葉に、キリエが「だったら、」と顔を向ける。しかしDは続く言葉で、「でもボクはあの王子様の護衛なワケで。彼が動けないならボクも動けないんだよ。残念ながら」と答えた。
「ちなみに言うと姫様も。シュンくんが動かないなら動けないって。この人彼女の護衛だからね」
これに、キリエはグッと黙り込んだ。
三対一──名も知らぬ男を入れれば、四対一である。
流石に単騎でここから魔王城に向かおうとするほど、キリエも莫迦ではない。
黙り込んだきり、それ以上反駁はしなかった。
「ちょっとシュン、アナタ言い過ぎたんじゃないの?」
しかしシュンは怒られた。
あれだけハッキリ意見が割れたのは、五人で旅を始めてから始めてのことだ。ただでさえ、キリエだけが付き合いの長さから孤立している。アニスは心配なのだろう。
しかし、シュンはキリエにも問題があると思っていた。
必要のない言葉を殆ど発さなかった当初に比べれば今はまだマシな方だが、それでもこちらの言葉に対し、「へえ」「そう」「ふぅん」くらいしか返事しない。依然として取っ付きにくい男であった。
「あの子拗ねちゃったんじゃない?」
「そんなかわいらしい形容される存在か?」
「他に言い方もあったでしょ。すぐ暴力に訴えるのは良くないわ」
どうやらDがチクったらしい。シュンはバツの悪い顔で目を逸らした。
「追い詰めて、それでほんとに一人で行っちゃったら? いくら彼でも危険だわ」
「アイツなら一人で大丈夫だろ。魔族に囲まれでもしない限り死ななそう」
「いくら彼が強くても、私やD様のように便利な力があるわけではないのよ。ここでは魔術も無しに一夜を明かすだけで苦労するのに」
「アイツのが災害みたいなもんだし周りの生態系の方が心配」
「憎まれ口叩かないの!」
アニスがぷりぷりと怒ってシュンを睨みつけた。怒ってもかわいいのはズルい女だな、と思った。まあ本気で怒らせたらかわいいではとても済まないが。
「ちゃんと話をしてきなさい」
「えー…俺が悪いの? 別に、一人で行っちゃったわけでもないし。ほっとけば?」
「シュン」
アニスは何も言わなかった。何も言わないまま、シュンを見つめた。
シュンは暫くアニスを睨んでいたが、やがて大きく息を吐きだし、諦めたようにその場を離れた。
アニス姫の勝利であった。
#
「納得いかねえならさせてやろうか?」
一人、森の中を見廻りしていたキリエは、背後の声に振り返った。
そこにはシュンが一人で立っていて、指先で紐のようなものをくるくると回している。
「……弱いやつは、戦場で邪魔」
「おまえ、随分強さに拘るよな」
キリエはこの戦争、ひいては魔王殺しの勝算を考え、結果仕方なく此処に残っている。納得はしていないし、自分の考えを曲げるつもりもなかった。
シュンがキリエに歩み寄った。
キリエは微動だにせず、それを見つめている。
「だから、強い方が正しいって言うなら、ここで正解決めようぜ」
「せいかい?」
キリエが鸚鵡返しにすると、シュンは指先で回していた革紐を一本差し出した。
そして近くの草むらに屈んで、花を二本摘んでくる。
「この野生菊、よく生えてるけど茎が結構強くて、ちょっと引っ張ったくらいじゃ切れないんだ」
まあ俺たちの力じゃ瞬殺だけど。
そう言って、シュンは首に革紐を巻き、そこに輪にした野生菊を通した。
「モノは違うが、うちの隊で訓練に使われてたやり方だ。首は急所の一つだからな。これを取られたら命をとられたってこと」
「? なにそれ」
「手合わせだよ。味方同士で本気で命の遣り取りする莫迦いねえだろ。戦力減らしてどうする」
やったことねえの?
シュンが呆れた顔で、動こうとしないキリエの手から革紐と花を取り上げた。
彼の首元にも紐を巻き、植物を紐に通して輪に結んでやる。
キリエはそれを怪訝そうに見つめ回していた。
「……なんだよ。手合わせくらい、騎士になる前に幾らでもしたろ。男なら、たいてい子供の頃にもごっこ遊びでやるだろうし」
「知らない」
シュンは手を止めて、キリエの顔を見上げた。
なんとなくだがこの男、普通の子供が生まれてから経験する色々なことを全部素通りして生きてきたんじゃないだろうか。
シュンだっておよそ一般的とは言えない経歴をしているが、良いことをすれば褒められたし、悪いことをすれば叱られた。同じ歳の子供と野山を駆け回ったり、悪戯した経験も多少なりとある。
「……まあいいや。やるの、やらないの」
「やる」
やる気はあるようだ。
シュンは数歩下がって、剣を地面に下ろした。
求めていたわけではないが、キリエも同じようにした。
顔を上げると、圧倒的な肉体がある。それに付随して身体能力も高い。何者も寄せ付けぬ戦闘のセンスもある。当代最強の噂はシュンの耳にも届いていたが、果たして──
(……付け入る隙はどこにあるか)
「好きなタイミングで始めていいぜ」
ピッ、と人差し指で首の花を弾く。
キリエの眼光が鋭くなった。
#
「わ〜…」
所変わって二人から少し離れた森の中。
Dはせっせと隠蔽の魔術を張っていた。
元は預かったスライムがまた飛び出して行ったのを追いかけて来ただけなのだが、辿り着けば「話し合いをして来なさい」と言われた筈の人間が殴り合いを始めていた。当人たちからすればちょっとした手合わせのつもりでも、人間界で魔族をサシで倒せる存在というのは本来化け物と言って不足ない。彼等といるとだんだん麻痺してくるが、そんな化け物同士の手合わせが、目立たない筈がないのだった。
そういうわけで。結界は本来ならアニスの方が適任なのだが、彼女はロウの治療にかかりきりだ。なので、こうしてDが魔族に感知されないよう、せっせと雑用を熟しているのだった。
戦況は今のところ一進一退に見えるが、キリエには戸惑いが浮かんでいた。
こう言ってはなんだが、シュンは敵にいるととかく厭なタイプだ。そういうのに初めて出会ったのかもしれない。
キリエはアホみたいにフィジカルが強いかわりに、戦闘の要所で素直なところがある。
その点シュンは、敵にとってやって欲しくないことをするし、居て欲しくないところにいる。普段の雑な振る舞いからは想像できないくらい、裏をかくのが得意なのだ。フィジカルも女にしては強い方だし、何よりDが見てきた中で、最も自分の魔力を上手く使う人間だった。
ただ、キリエの方もフィジカルばかりではなく、たぶん普通に頭も良い。考えを巡らすタイプというより、戦闘センスの塊といった感じだが。
戦場を選ばないタイプなのはシュンと一緒で、おそらくシュンが頭で考えてやっているところを、彼は感覚的にやっているのだろう。まさしく、戦闘の天才である。
(キリエくんと戦うなら、相手になるのはシュンくんくらいだろうな)
Dとて死にやしないだろうが、タイプが違いすぎる。
基本魔術師の戦闘は必殺だ。その中では応用の効く方だと思っているが、今日みたいな試合形式で、周囲の影響も考える必要があるとなると、キリエを負かせるビジョンは見えなかった。殺さないようにするなら尚更。
魔術師の戦いはむしろ、彼等以上に派手なのだ。
「──俺の勝ち」
気づけば、今回は厭な戦い方のほうに軍配が上がったようだった。
シュンが機嫌良さそうに破顔して、キリエを見下ろしている。
おそらくキリエはシュンより若い。彼女の態度はクソ生意気なガキを倒してやったぞと得意になっているようだった。厭な先輩である。
地面に倒れたキリエがそれを見上げている。案外悔しそうな顔はしていない。呆気にとられたような顔だった。
やがて、その眸に火が灯ったように見えた。
#
「おつかれ〜」
「覗き魔」
「陣敷いてる時点で気づいてたでしょ」
気づいていたが容認していたわけではない。キリエを前にして、そちらに声を上げる余力が無かっただけだ。
黙っていると、「シュンくんがやり過ぎないかも心配だったし」とつけ加えられた。人のことを戦闘狂みたいに言うな。
シュンは先ほど鋼のような身体に打ち付けた拳をプラプラと振りながら、少し離れたところにいるキリエを見た。
「……《祓魔》か?」
「! へぇ~レアだね」
先程キリエを殴ったとき、拳の魔力が霧散したような気がした。今は元に戻っているが、おそらく気の所為ではない。
キリエは魔力を持たない。普通の意味ではなく、本当に、まったく身体に魔力がないのだ。それが風属性のシュンには視えた。
しかし、キリエの魔力への耐性は異様に高い。魔力持ちじゃないのにそうなっているということは、おそらく何かしらの《ギフテッド》がある。Dもある程度は予想してただろう。
「《耐魔》かなと思ってた」
「そのレベルじゃない。魔族にとっちゃ嫌な相手だろーな」
「どこ行くの?」
「汗かいた。着替えてくる」
打ち棄てられた民家には、残された衣服が幾らか残っていた。魔族も魔物も、専ら奪うとしたら命と食料品くらいのもので、人間の衣服には興味が無いようだ。
シュンは襤褸小屋の一つに潜り、中でジャケットを脱いで胸の防具を外した。下着のシャツを変えたいだけなので、サスペンダーは外さず肩から下ろす。
シャツのボタンを一つ外したところで、シュンは飛び上がって入口から距離を取った。
「…………な、んか用か」
強張る舌を動かして、どうにかそれだけ口にした。
振り返った先にいたのは、先ほど別れたばかりのキリエだった。
この男はでかい図体をしているくせに、とても静かだ。油断していると背後に立たれても気付かないことがあって、これまでも驚いて振り向きざまに何度か殴りつけたことがある。全て受け止めるか避けられているが。
キリエは首を傾げた。
「別に……見てるだけ」
「?? なんで」
「なんとなく」
そう言って、キリエは入口に立ったまま動かなかった。
(…………?)
シュンは混乱して、ボタンを外す手を止めた。
なぜこの男の前でストリップしなければいけないのか。別に、必要があれば戦場で着替えるのに他人の目など気にはしないが、とはいえ好んで見せつける趣味もないし、こんなにまじまじと見つめられながら着替えたこともなかったので、シュンはそのまま立ち竦んだ。
「着替えないの?」
「いや……」
じゃあ出て行ってくれない? というのもなんだか悔しい気がした。まるで恥ずかしがっているみたいじゃないか? 恥ずかしいというか、意味が分からなくて怖いのだが。
ジッとしていると、キリエが身動いだ。
出て行くのか、とホッとしたが、何故かこちらに近づいてくる。
「……」
「……」
「……鍛えてるの?」
「鍛えてなきゃ死んでるな」
「それにしては細くない?」
キリエの手が腰に触れた。
シュンは身体中しっかり筋肉がついている方ではあるが、それでも性差はある。キリエのでかい手で掴まれれば、頼りなく見えるのは仕方がなかった。
「んなことねえ。腹筋だって割れてるだろうが」
シュンは血迷ってシャツを鳩尾の下まで上げた。
彼女の腹には薄っすら──どころか、バキバキに割れた腹筋があった。力を抜けばもう少し薄れるのかもしれないが、今はバッキバキだった。
何故──? と、キリエは首を傾げた。すごく力が入っている。緊張しているのだろうか。付近に敵の気配はないが。
それは単純に、シュンがキリエをめちゃくちゃ警戒しているからだったが、キリエはそんなこと知らないので、不思議に思いながら腹筋を撫でた。
「!? なんで触る」
「? 見せられたから……」
腹筋って見せたら触っていいよってことになるの?
シュンは混乱しながら、外したボタンをなんとなく留め直した。というかこの男はなんでわたしが着替えてるところを見ているんだ? あまつさえ、自分も騒ぎ立てるのは悪手な気がして見ることを許してしまっているこの状況はなんだ。
「……おまえいくつだ?」
「十七」
「じっ……!」
シュンはくらりとした。歳下な気はしていたが、まだ二十も生きていない若造だった。しかし数年前には既に彼の名は戦場に轟いていたから、いったい幾つから前線に立っていたのだろう。つくづくレベルの違う男である。
このわけのわからんことするのは子供だからか、とシュンはとりあえず納得した。
「そうか。俺のが歳上だな。敬意を払え」
「戦場で歳とか関係ない」
「生意気言うな!」
年齢でマウントを取ろうとしてくる呆れた先達に、キリエは至極真っ当な答えを返した。
キリエは相変わらず距離を置こうとしない。至近距離から見下されたシュンの身体は、その影にすっぽり隠れている。
食べないよと自己申告されていても獅子が近くで寝ていれば怖いだろう。その感覚だった。でかいというのはそれだけで驚異であり、実際自分と同等かそれ以上に強いことを知っているなら尚更だ。
「その髪の色は地毛なの?」
腹筋の方からは早々に興味をなくしたようで、キリエは今度はシュンの頭を見ていた。シュンは内心、「目の次は髪か……」と何でもなんでどうしてしてくるキリエに呆れていたが、別に隠すことでもないので素直に、「魔力の影響。地毛じゃない」と答えた。
「それも魔力なの?」
「魔力創とか魔力焼けとか言われてる。魔力の過剰使用でこういう赤錆色になる」
「魔力使いすぎると髪の色が変わるの?」
「いや。体に影響が出る。体の中心から離れたところから影響が出易いから髪色が変わりやすいってだけ。一番目立つしな」
そう言うと、シュンは右腕の袖を捲った。
そこには、電紋のように腕を這う白い痕があった。
「身体の場合、こうなる」
「ふぅん」
キリエはそう言っただけで、あとは何も言わなかった。ただシュンの腕を見ていた。シュンはそれをしまっていいものか戸惑いながらも、ずっとこうしてるのも変なので袖を下ろしてもとに戻した。
キリエは何も言わずにシュンを見た。こいつコミュニケーション下手くそすぎない? と常日頃独善者/利己主義/ソシオパス/くたばれ/人間始めたの最近っぽいね?/死ね──などの言葉をかけられてきた己のことは棚に上げてシュンは思った。
つい無言の圧に耐えかねて、「おまえは地毛?」とシュンは訊き返していた。めちゃくちゃどうでもいい情報だ。
キリエの髪は、獅子の鬣のような黒褐色をしている。手入れなんてする暇もないだろうに、何故か綺麗な艶があったし、サラサラしていた。パサついたシュンの髪とは大違いだ。
「うん」
キリエは素直に頷いた。シュンは「ふーん」で済まそうとした。元々興味がなかったので。
しかしキリエが、「ほら」と言って彼自身の下履きを引っ張ったので、シュンは驚いて飛び上がりそうになった。
「なッ、? は? え、なに」
「? 地毛だから。色、一緒」
「あ……はい。え? しまえ」
「? ……あ。シュンは色違うの?」
「見せないからな?」
吃驚しすぎてシュンは無意識に壁際に後退っていた。たぶんコイツは友達とかそういうのが今までいなかったんだと思う。だからなんか人との距離感がおかしいのだろう。
キリエはまた不思議そうな顔をして、離れた分だけ距離を詰めた。え。攻撃していいのかな? とシュンが混乱のあまり抜剣しようとしたところで、入口から声がした。
「何してんの?」
キリエの影から顔を出すと、そこにはDが立っていた。
「……歳上の先輩としてクソ生意気なガキを指導してたとこ」
「キリエくん、彼正論通じないし常識もないから気をつけてね」
「キリエ、魔術師は信用するなよ。人間のこと実験体としか思ってないからな」
「失礼じゃない?」
「つーか何しに来たんだよ」
「いや……心配で」
「さっきからなんなんだよ。俺はところ構わず暴力振るうほど暴れん坊じゃねーわ」
「いやそっちの心配っていうか……まあいいや。てか暴れん坊とかで表現できるほどかわいいもんじゃないし……控えめに言って狂暴とか凶悪じゃない? あ。なんでもないです。遅いから様子見に来ただけ」
シュンがコイツ……と頭にきて拳を振るおうとする前に、Dは「キリエくんこっち手伝ってよ」と言って、キリエを連れて小屋を出ていってしまった。
そうして一人になると、なんだかドッと疲れたような気がして、シュンは静かにもそもそと着替えを再開するのだった。




