心理
「エヴォギア?なにそれ?使えるからなんなの?」
「戦えてもお金がなきゃ意味ないじゃん」
「低ランクの家の癖に、俺らと同じ校舎で勉強してるなんてなぁ〜」
「おい邪魔だよ低ランク女子!」
「なんだコイツ?僕たちの事睨んだのか?おい!やっちまえよ!」
「コイツ蹴っても殴っても泣かねぇからつまんねぇな?」
「そんな長い髪邪魔でしょ?俺親切だから切ってあげるよ」
…男子なんて生き物は、全員クズだ。
力も無いくせにいきがって、
家とゆう後ろ盾がなければ何もできないくせに、
小さなプライド1つを守る為に威張り散らして、
男子なんて、この世から消えて仕舞えばいい。
幸いわたくしは、エヴォギアの扱いについては得意でしたわ。
お金にも余裕があったので、バトルフェスタ強豪校で、お母様の母校でもある
このアプサラス女子高等学校付属中学へ入学し、戦いの技術を磨いてきましたわ。
中学でも好成績を出し、高校に上がってからもトップの成績を収めてきましたの。
まさか共学になるなんて、思いもしませんでしたわ。
わたくしも、もぅ子供じゃないんですの。
取り乱したりはしませんでしたわ。
けど、
エヴォギア専科に男子が入学しましたの。
小学生の時、
あのクズたちに虐げられても耐えられたのは、エヴォギアが有ったから。
わたくしにはエヴォギアがある。このクズたちはエヴォギアを扱う事なんて出来ない。
そのたった1つの優越感がわたくしの支えでしたのに…。
汚された気がしましたの。
「エヴォギア」とゆう、わたくしの聖域にまで「男子」は踏み込んできた。
そう感じましたわ。
許せませんの。
憎らしいんですの。
腸が煮えくり返る、とゆう言葉が比喩でない事を実感しましたの。
無情にも時間は過ぎ、ついに入学式。
わたくしは居ても立っても居られず、
その「男子」に思いついた罵倒の限りを投げ付けてやりましたわ。
まるであの頃のクズたちと同じように…。
言いながら気分が悪くなっていきましたわ…。
わたくしも、所詮クズたちと同じだったのだと思う程にどんどんと…。
決闘なんてバカバカしいもの。
下僕?そんなの要らないもの。
わたくしはこの男子1人に、あのクズたちの罪滅ぼしを要求してる。
気持ち悪くなって来た時に、わたくしの目に飛び込んだのが、
エリクシアのエヴォギアでしたわ。
中学の時、その強さを上級生にも知られていた上、どんな相手の施したカスタムも受け付けなかった、
あのエリクシアが男子の味方をしている。
その出来が綺麗だと思ってしまった。
何かが切れた気がした。
負けた気がしたのですわ。
桜先生が止めてくれなければ、本当に戦うつもりでしたの。
時間を置いて、考え直しましたわ。
けど、認めたくなかった。
刹那でも
自分のエヴォギアをあの男子に一度見て貰いたい、
そんな事が頭を過ぎった事を認めたくなかった。
今までの気持ちと今の気持ちがぶつかっている。
長い思考の結果、
戦って勝てばいい
そう思う事にしたのですわ。
それからの心持ちは幾分か軽く、
闘技場に彼らが来てくれた時は、少し嬉しかったくらいですの。
彼らは、混乱したわたくしの迷言によって、人生を棒に振る寸前に立っている。
けど、来てくれた。
家が廃れて力をなくしたクズたちは何人か居た。
そんなクズたちはすぐにわたくしから逃げていった。
立ち向かう事などして来なかった。
けど、彼らは来ましたわ。
これは応えなくてはいけないと思いますの。




