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チートな説明

 初めまして、作者の独楽です。東方Projectの二次創作で『東方 神降臨』を書いているのですが、知っている方はいないでしょう(PNも違いますし)。

 この作品は、上記の作品の合間にちょっとずつ、ゆっくりと書いて行こうと思っているので、のんびりと付き合って下さると幸いです。

 今回は、第一話という事で、説明的な内容になっています。セリフが少なく、見ていてつまらないと思うのでさっと目を通して頂けると助かります。

 一話目から、そんな感じで大丈夫か? 大丈夫じゃない、大問題だ。ってなぐらいシリアスな雰囲気が漂ってます。

 次回からはちゃんとコメディを交えつつ、ちゃんとした本編を書いて行こうと思います。


 では、長くなりましたが本編をどうぞ。

 よくアニメなどではチートキャラが存在する。

 昔のアニメでは、運の良さだけで敵を倒すヒーローがいたり、とあるアニメでは、滅茶苦茶不幸な主人公があらゆるチート能力を打ち消す右手で幻想をぶち壊したり。と、このように世の中にはチートと言う物が存在する。

 この話は、とてつもなく不便なチートに悩まされている少年の物語である。


――――――

――――

――


 またやってしまった。

 俺、沙千(させん) (つむぐ)は平日の朝っぱらから絶望を感じていた。

 起床時刻、午前8時。学校開始時刻、午前8時。

 どうやっても間に合わない。

 仕方ない休むか。

 そう思った時に気付いた。

 俺は今何を思った? 何を思ってしまった?

 慌てて別の事を思い浮かべる。


(俺は学校に行きたい学校に行きたい学校に……)


 今更思い直しても遅かった。休もうと思ったのだ。思ってしまったのだ。


「紡! 起きろ。学校に行くぞ」


 唐突に現れ、俺を引きずり出したこいつは中里(なかざと) (まもる)。スペック、友好関係、ルックス全てに置いて上の上を極めている天才。まぁ二次元にはよくいる、主人公の隠れスターテス以外全てを奪っているキャラだ。

 なぜその天才がこんな時間に俺の家の来たのかと言うと、まず俺の通っている学校『水海(スイカイ)学園』(通称、みずうみ学園)は、校内順位で1位の者は登校時間の自由が許されている。今その権利を持っているのは、護だ。なので、今ここにいても何の問題にもならない。

 次に、なぜこいつが家に来たかと言うと……


「お前が学校をサボろうと思ったから」


「っむ、なぜ考えている事が分かった?」


「口に出してたぞ。道中で引きずられながら、説明口調で淡々と話すお前は中々シュールだったぞ」


「褒めるな、照れる」


「照れとけ、余計シュールだ」


 話を戻そう。今、護が言った通り、こいつが迎えに来たのは、俺が休もうと思ったからだ。頭の中で考えているだけにすれば良かったものを、心で思ったが故にこいつは俺のところまでやってきたのだ。


 俺がこの能力に気付いたのは小6の頃だ。いつも通り、かくれんぼの鬼を決めるジャンケンをしていた。俺はいつも負けて鬼になっていた。基本、前の鬼は次のジャンケンに参加しなくていい。なので、ずっと鬼をやっていたわけでは無いのだが、参加したジャンケンは全て負けた。今思えば、何故気付かなかったのか不思議だ。

 理由は簡単、俺の思った事は全て現実に起こる、逆になって。

 思い通りにならないなら逆に悪く考えれば良い方に転がるだろう、と言う考えは誰でも一回は考えただろう。しかし、どうにもうまくいかない。それを叶うようにしたのが俺の能力だ。

 一見便利そうだが、これが不便で仕方ない。なんせうまくいくと思った瞬間に全てが失敗するのだから。 その上、本気で実行しようと思った事じゃなければ叶わない。つまり無意識に思い浮かべなければ能力が発動しない。さっきの様に無理矢理変更しようとしても無駄になる。


 と言った具合になんとも不便な物だ。

 だから俺は常にマイナス思考を意識していた。テストでもどうせ赤点だろう、と思っておけば確実に赤点は免れる(それでも高得点は取れないのだが)。

 しかし、それに伴い、俺は暗い人間になっていった。マイナス思考を保てば保つ程、心が荒んでいく。

 ある日、マイナスの極地を見た。


『死にたい……』


 そこまで陥った俺を救ったのが、護だった。


『そんな能力なんて気にしなきゃいい。気にせずに生きろよ』


 そう護に言われなければ、俺は生きる意味を見失い、彷徨い、絶望を受け入れる事が出来ずに力尽き、絶え果てていただろう。

 護に助けられてからは考えが変わった。

 確かに護の言う通り気にせず生きれれば良かったのだが、そう簡単には行かないので、とにかく勉強した、頭の回転さえ良ければある程度は回避出来る。その結果、クラス順位でトップに至る程度だったが十分な成績を修めるほどになった。

 それからは人生がガラリと変わった。護と言う人間に出会えて本当に良かった。そして彼女とも……。

 いかがでしょうか?

 少し後味の悪い内容になった気がしますが、次回は明るくなるよう頑張ってみます。

 実は、二次創作で書くのは苦手で以前に書いたホラー物は1話書いて終わってしまったという……(もう冬だし書く気がしn(ry)、なので今回はちゃんと、ゆっくりながらも更新しようと思います。


 良ければ感想などを頂けると、参考や励みになりますので是非お願いします。見ていただけるだけでも励みにはなるのですけどね(笑)。


では、今回はこの辺でノシ

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