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第8話 幼馴染と廊下
職員室を出ると、僕の動向を伺っていた、幼なじみに呼び止められる。
「残念だったね。でも、まだ望みは、あるようね」
「それは、そうだね」
目の前にいるので、無視することはできなかった。
「面白くなりそう。それじゃあ、昼休みにね」
それだけ言うと、自分の教室へと戻る。
ただ、僕をからかいに来ただけだった。
僕は、朝にあいさつする友達も特に、いないので急いで、教室に行く理由がなかった。まだ、始業時間まで、たっぷりあるので、中庭の自販機で飲み物でも買ってくるか。