第7話 職員室で先生と会話
学校に着くと靴を履き替え、教室へと歩く。
「それじゃあ、昼休みにな」
「うん、昼休みに……それと、面白そうだから、ついて行く」
「そうか……」
こいつの相手もしていられないので、教室にカバンを置いて、職員室へと、急ぐ。
ついて行くという言葉どおりに、後ろから人の気配がするが、とにかく無視だ。
職員室に着くなり、とりあえず担任の先生を探して、声をかける。
「ほぉう、珍しいこともあるんだな。朝から、私に用事とは」
珍しい物でも、見たかのように、驚いている。
「そうですよね。実はですね……部活を作ろうかと、思ってまして……」
先生は、カレンダーと俺の顔を交互に見る。
(やっぱり、そうだよな。受験や就職を考えてもおかしくない時期だしな)
それから、俺は、どんな部活なのか、具体的に説明した。
「それは、私の管轄外だ。音楽の先生にでも、相談して――ところで、あの娘は、何をしている」
「気にしないで、下さい。それより、朝からこんな話して、すみません」
「いや、いいぞ。それより、こんな時期から、部活を、始めようと、するとはな。まあ、いつから、始めるのかは問題じゃない。誰もこの時期から受験や就職を考えてないといけなければならないと、強制しては、いないのだからね」
「はい、そうですよね。少し、安心しました」
「それでは、部活の設立を、頑張りなさい」
俺は、一礼して、職員室を後にした。