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いのちの詩(仮題)

ひとりじゃないから

作者: 浮き雲



肩の力を抜いて、笑顔をつくって


それから、大きく深呼吸をしたら


すこしだけ、頑張らないで生きてみようよ


僕がいなくても、地球は回り続けるし


きみがいなくても、明日はやって来るんだから


だから、僕らにできることを、精一杯頑張ったら


しばらくの間、頑張らないでいよう


だらだらと、「いま」を浪費しよう


それでも、やがて風は吹いてきて


僕らは、また、駆けだすのだから




一粒ひと粒は小さくても


雨が大地を潤すように


誰かが、少しずつ、きみを支えていてくれる


だから、歩けなくなるまで歩いたら


もう、動けないくらい疲れたら


弱音なんか吐かなくていいから


ただ、誰かを信じて、立ち止まってしまおう


迷惑をかけないように生きていくのもいいけれど


そうやって、片肘を張っていると


隣の誰かだって、きっと、窮屈なんじゃないかな




僕はまだ、自分以上に誰かを信じられないけれど


だから、ぎこちなく、窮屈に生きているけれど


それでも、信じているんだ


「誰かに支えられている」ってことを


だから、甘えてもいいなんて、言うつもりはないけれど


生きているってことは、それ自体が甘えることだって


いのちは我儘で、それでいて優しいものだって


考えてみるのも悪くはないよね




そうしたら、ほら


誰かの手が、きみの背中を押していることにも


誰かの手が、崩れそうな腕を支えてくれていることにも


案外、たやすく気づけるんじゃないかな


そうしたら、きっと、きみだって


きみの向こう側の誰かに、微笑んでみたくなるだろう




いま、僕が、きみに笑いかけているように





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