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アルビノと神様  作者: エクウス
16/23

証言16


ゆっくりと現れたその正体を、僕は知っていました。

宝石のような長い髪。

真っ白な肌。

細い手足。

ガラス越しでしか見たことのない、その姿。

僕の目の前で絵画が動いていました。


部屋入って来たのは、二度と拝むことが出来ないと思っていた"あの子"でした。


あの子は僕が見ていた時からほとんど変わっていませんでした。

ただ一つ…違うのは、透き通っていた瞳が真っ黒に染まっていることです。

文字通り目の色が変わっていて、あの子から感じる生のエネルギーは、もう微かなものではありませんでした。


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