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証言14
突然部屋の灯りが消えたのです。
そして次の瞬間…凄まじい音がして、床が大きく揺れて天井が震えました。
僕は何が起きたかわからず、ただ女の子を抱き締めて耐えるしかありませんでした。
何かが起きた。いつもなら起きる筈の無い、とんでもない何かが起きたのです。
揺れが収まり、元の静寂が戻ったのも束の間。
今度は激しい音と共に、爆風と何かの欠片が飛んできました。
何が起きたかを考える暇もありません。
音のした方を見ると…
部屋の壁が砕けて、大きな穴が空いていました。
この時初めて、僕は部屋の壁が爆発したことに気付いたのです。