アルビノと神様

証言12

しかし…検査の時間になっても、白い大人は現れません。

女の子はかろうじて息をしているものの、意識のない状態でした。

いくら待っても白い大人は来ません。

僕はドアを開けて、辺りの様子を見回しました。

勝手に部屋を出てはいけないと言われていましたが、そんなことを気にしている余裕は無かったのです。

…誰も居ません。何の音もしません。

明らかにいつもと違う様子でした。

何が起きたのか知りたくても、女の子を置いていく訳にはいかないので、部屋に戻って様子をみることにしました。