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証言1
真っ白な髪と真っ赤な目。
そんな僕の体を、大人は綺麗だと言いました。
壁も床も天井も真っ白な部屋。
ここに連れてこられたのはいつだったか…覚えていません。
部屋の中には僕と同じ白い髪に赤い目をした子供が沢山。
勝手に何か食べたり飲んだり、部屋を出たりしてはいけない。最初にそう言われました。
この建物には白い格好の大人が沢山います。
白い大人は僕達にご飯をくれたり、お風呂に入れてくれたりします。
そして、体を丈夫にするお薬を飲むように言われます。たまに注射もします。
お薬は毎回違う種類です。
注射は少し苦手です。