8世論は動くか?
統制され分断された階級社会で、異端な文章を公開する文華。市民たちの反応は?
『私が戦争に反対した本当の理由
――〈黒衣の賢者〉、周文華オアシス市長官、衝撃の過去を語る――』
その記事があらゆる新聞・雑誌に一斉掲載された日、文華は退院した。しかし病院の関係者たちは、この退院が一時的なものにしか過ぎないと、文華本人ともども、よく承知していた。
「これは、貴院にかける迷惑を最小限にしたいというわたしの希望です。」
というのが文華が退院を望んだ動機だった。サラーフ・周医師の訪問診療という形で、治療は続けられることとなった。
ハン・イクは、雑誌を丸めて車椅子にくくりつけ、文華の病室に駆けつけようとしたが、既に、空だった。
「どういうこと……?」
彼女は茫然自失した。「文華のばか! これ(=雑誌)を投げつけようにも、あなたがいないなんて! もう投げつけようもないじゃない……。」
彼女は美しい顔を覆って泣いた。
「もう会えないかもしれない……。」
その日の午後、ローラン・ユイ総裁は、文華が自宅にいることを突きとめ、彼の自宅周辺を包囲するように指示を出した。
「主治医以外の出入りは、原則として禁止だ。周を軟禁状態に置く。彼の仕事は、劉海麟に代行させる。一応、劉氏の出入りも許す。」
貯水湖のほとりの、台地の上に建てられた、こぢんまりとした中華街は異様な緊張のもとに置かれた。街の南東の一角に文華の自宅があった。
「路地が狭すぎて、車は入らない。それに、何らかの特殊な仕掛けがあって、地下の構造が探れない。」
と治安部隊の長は不満をこぼした。「しかし、長官は病人だ。引きずり出すことはできない。」
ともため息をついた。
文華の自宅には庭もなかった。隣家と迫って建てられた手狭な家なので、治安部隊は結局中華街全体を包囲の対象とせざるを得なかった。住人たちは街壁の門にて身分証明を警備の者に見せねばならず、外との通行は少し不便になった。
「それにしても、なんと小さく、古い家なのか。このオアシス市の長官ともあろう人が、まさかこんな劣悪なところに住んでいようとは。」
以前ならば、変わり者、と呼べば済むことだった。しかし、警備長だって、文華の記事を読んでいた。
「公用の広い屋敷でなく、こっちを好む気持ちは分からなくはない。これが、無理やり連れてこられた彼の、限られた自由なのだから。」
部下たちも、どこからかその記事を切り離してきて、ホチキスで留めて、まわし読みをしていた。警備長は当然それに気づいていたが、公然と叱咤することはできなかった。部下たちは、電子版で入手することも可能だったはずだが、そんなことをして、まわし読みでもすれば、警備長に
「それを消去しなさい。」
と言われるだろうと見ぬいていた。ペーパー版で持っていれば、いくらなんでも
「燃やせ。」
とは言われないと思った。あの記事には、〈黒衣の賢者〉が、持っていたすべての書類、写真類を燃やされたと書いてあったからだ。
「誰もがむさぼるようにあの記事を読んでいるが、ほんとのところ、どのように思っているのだろう。それに関して口に出す者はいない。あの、ローラン・ユイ総裁でさえも。」
「総裁は、ただ〈黒衣の賢者〉を、前総裁と同じくして、拘束しただけだ。」
ついに、投票最終日となった。午後八時過ぎ、開票作業が始められた。
文華の載せた記事は、投票期間中ずっと、ほとぼりを冷ますことなく、お茶の間の話題となった。サラーフは文華の軟禁下も、毎日訪問診療を続けた。珍しく総裁から診療許可が下りた。マスコミの奇異な目は、この時ばかりはサラーフに向けられ、
「出身はどこですか?」「ご親戚ですか?」
などと執拗なものもかなり含まれていた。だがサラーフは多くを語らなかった。「はい」か「いいえ」で通し、他の厄介な質問には口を閉ざした。サラーフへの取材中の映像、市民投票に対する有名人によるテレビ討論も、いくつか放送された。だが総裁の手によってただちに中断させられた。したがって、投票終了までにはテレビ・ラジオといった報道機関はたいてい、沈黙を決め込むことになっていった。対照的に、新聞・雑誌類は総裁の追及にひるむことなく、例の記事の発表以来、活況を呈していた。一説には、総裁が出版物への検閲を控えているとささやかれていた。
サラーフには屈強な護衛がつけられた。彼女は病院と周長官の家との往復以外、外出を避けた。「辛い」という言葉は彼女の心情を表現するものではなく、むしろ、
「これがあたしの本望」
だと彼女はあっさり言ってのけた。思いもかけない親孝行の機会が巡ってきて、「幸せ」というべきだった。またこの頃、マーズポートで研究をしていた尚美・バーンズがオアシス市にいる親類を頼って越してきた。尚美は仕事の合間に、病院に顔を見せるようになった。サラーフに会い、話を聞いてやった。一年やそこらの別離では、二人の友情は消えるものではなかったのだ。かえって、絆を深める結果となった。何よりもうれしく、心慰められる時間を持てるようになった。
文華は、海麟とサラーフを自宅に呼んで、開票速報を見守った。彼はテレビ画面の正面に、背もたれのある椅子に座った。他の二人は両脇に、それぞれ丸椅子を運んできて、前のめりになって見入った。
惑星同盟(火星・小惑星帯・月)市民投票結果
火星 マーズポート市 可決 (ローラン・ユイ〈火星総裁〉)
オアシス市 否決 (周文華〈同盟書記・科学相〉)
ピース市 否決
北極市 可決
南極市 可決 (副総裁)
A‐1、2都市 否決
B都市 可決
C都市 否決 (ハン・イク〈福祉・教育相〉)
D‐1都市 否決
D‐2都市 可決
小惑星帯 否決
月 棄権 (ラマン・サヤ=カルワ〈同盟議長〉)
つまり、各都市で、開戦と不戦とに意見が分かれ、一部の都市だけが戦争を行うことになったのである。
サラーフは思った。
(投票の前に、文華が半生を暴露したことにより、マスコミから『演技だ。』とか『投票の発議者としてあるまじき行為だ。』などという批判もでていた。文華自身もそのことをよくわかっていた。だから軟禁という処置に素直に従った。軟禁下にあることが、支持者の興奮を上手く抑えることにつながったのだろう。また、それによって同時に、文華を快く思わない者たちによる暴動も未然に防ぐことができた。しかも、文華の経歴に以前から疑問を唱えていた者たちの口も封じた。)
(この状況下で、文華は心身ともに、不思議なほどに、落ちついていた。あたしは、繊細な父のことだから、投票結果に対して、狼狽するだろうと思っていた。いや、一人の市民として、もっと心配した方がよいくらいに感じられた。)
しばらく画面に食い入っていた海麟が、大きな安堵のため息をついたかと思うと、
「周長官、これで軟禁は解除されますかね?」
と比較的身近な話題をふった。
「恐らく、な。」
文華はまだ画面を見つめたまま、ぶっきらぼうに答える。「同盟や星単位では、戦争は否決された。だが、都市単位では、そういうわけには行かなかったな。わたしの力は及ばなかった。市民投票の結果に、拒否権が効くわけでもない。」
サラーフが割り込んだ。
「都市単位では、地球への宣戦布告がなされるのですか?」
「そういうことだ。」
と文華は断言した。
文華はそのまま画面を凝視していたから、海麟もそれ以上聞かず、文華の横顔を見つめていた。専ら海麟の関心は、開戦の是非云々などではなく、――彼はあまり人道的立場から戦争とそれに伴う犠牲について考えたことがなかった――文華個人に対してのものだった。海麟は、二十年近く文華と共におり、文華の心理的変化もしくは成長を観察し続けてきたのだ。海麟の最大の疑問は、文華が地球出身者であり、潜在意識として火星を憎んでいてもおかしくはないのに、火星に対して何もあだ討ちなどを考えてはいなさそうなことにあった。今までだって、文華は火星の管理と市民生活の水準向上に意欲を見せ、惜しみない労力を注いでいた。愛着などないはずなのに、なぜこんなにも火星の底辺を支え続けようとするのか?
その理由は、海麟には推量しかねた。
貯水湖の反対側の岸では、ロータスが一人、石を湖面に投げていた。投げた石は、水面を数回こすり、遠くまで滑るように飛んだ。選ぶ石の形と、投げ方にコツがある。平たい石を選び、手首にちょっとしたひねりを加えるわけだ。足元には草が生い茂り、湖面には鴨が泳いでいた。
「呑気な奴らだ。こらっ、畜生! 当たれ、当たれ! 死ね!」
と愚痴りながら投げていた。それを、今やってきたハン・イクに聞かれてしまった。
ロータスはうなだれた。彼女には言ってはいけない言葉だった。最も忌む言葉だった。なぜなら彼女が火星に来る前に、宇宙船事故で両親を亡くしていたからだ。イクの顔を見まいと思った。
「ロータス、あなたがここに来ると思っていた。」
ハン・イクはそんなロータスの目を見据えるように言った。
「俺もです。……この岸辺は、ちょうど彼の家の真向かいにあたる……。」
とロータスは答えた。途中から彼女から目をそらし、湖を見た。ぼんやりと台地やビルなどが見えていた。右奥には、官庁街や企業のオフィスビルも望めた。ロータスは言う。
「総裁は、昨日、開票結果を見るなり、開戦に賛成した都市だけで出兵すると俺に告げた。だから俺も、もうすぐ総裁と一緒に、ここを去らなければいけなくなった。……周長官が、俺の見送りに来てくれるか、わからない。総裁が長官の軟禁を解除するのかは不確かだ。長官の体調だって外出を許してくれないかもしれない。俺は、彼に会いたかった。」
ハン・イクは、すうっと息を吸ってから、言った。
「ロータス、あなたは、総裁と周長官の間で板挟みになっているのね。」
そして、彼女は両腕を、そろそろと伸ばし、そっとロータスの膝を抱いた。
「ハン・イクさんこそ。」
とロータスは返した。あなたのほうこそ、ローランと文華の間で心が揺れ動いている。彼女は少し頬を赤らめ、下を向いた。けれどもロータスは見ていない。まだ湖面に視線はある。
「……俺は……どうしたら、いいのだろう。」
「あなたはどう思っているの。」
ロータスはしばらく黙り込んだ。ハン・イクの心情など気にも留めずに。イクは、彼の言葉を待った。ロータスは、つと顔を上げた。
「病院に行って……サラーフさんに会ってくる。」
空を仰いだまま、草地にしゃがみこむ。ハン・イクはぼんやりつぶやいた。
「私たちの声が、届けばいいのに……。」
ロータスは別のことを考えていた。彼の思考は、今さっき言ったことに占められてしまっていた。
(俺は、一時期、周長官を父親代わりとしていた。彼が公営住宅にいた時、そして、今の家に移った時、俺は傍らにいた。だが過去のことはあまり聞いたことがなかった。俺自身、自分の過去について口を閉ざしていたから。周長官は俺の父を探していた。それだけだ。一緒に過ごしてきた間、彼が人のいない部屋やテラスでこっそり泣いていたのは知っていた。けれども、俺はそのことや、古い趣味の収集について何もたずねることはなかった。彼は他の人とは違う、と思っていただけだ。)
(俺は周長官にとって、サラーフさんの代わりになることはなかっただろう。さんざん駄々をこねたし、素直に言うことを聞いたためしもほとんどなかった。俺を総裁の元へ連れて行ったあの日さえ。)
(確かに俺は、「きみの本当のお父さんである総裁と、この私と、どちらを選ぶかい?」と聞かれたあの中学生の時、「俺は総裁の後継者になりたいんだ。」と、答えた。別に長官の元に残るのが悪いことではなかったのに。いや、むしろ、周長官は俺の敬愛するに足る人物だった。俺は、総裁のうわべだけの華やかさに惑わされていたんだ。なぜあの時、気づかなかったのだろう?)
とある日の夕方、ロータスは南区第一病院に足を運んだ。待合室でサラーフを待っていた。本など読む気にもなれず、ぼんやりと座っていた。
サラーフは黄緑色の手術服のまま現れた。早速声をかけられた。
「ああ。ロータスさん、待たせてしまってすみません。」
ロータスはすぐさま立ち上がって、
「いいや、構いませんよ。サラーフさん、手術に出ていたんですか?」
と聞いた。
「循環器科へ、応援を頼まれてね。ちょっと、疲れたわ。」
と言いながら、彼女は軽く、おでこをなでた。「でも、ロータスさん、お話があるのなら、きくわ。」
と、顔には疲労の色がかすかにあったものの、精一杯の笑顔に変え、張りのある声で返した。「職員専用の談話室なら、今空いていると思うわ。行きましょうか。」
一つ角を曲がって、鉢植えの樹木の脇を通り過ぎる。そのすぐ向こうが談話室だ。中で、ロータスはこう切り出した。
「あなたのお父さんは、どんな具合か?」
サラーフはさっと顔を赤らめた。親子だとばれてしまった……。彼女の内なるつぶやきは、それとなくロータスに伝わる。ただ彼女は穏やかに、
「非常に落ち着いているわ。」
と告げた。ロータスは胸をなでおろす。堰が切れたように、一息にしゃべりはじめた。
「今日明日中に、軟禁は解除される予定だ。その他の処分は、戦争終結まで、保留にするそうだ。でも、俺や総裁は、明日には、オアシス市から出発しなければならない。とうとう出兵だ。できれば、周長官に、見送りに来てもらいたいんだが」
彼に会いたいんだ、と素直に告げた。
サラーフは
「どっちみち、戦争が起こるのね?」と、けげんそうな表情を見せた。
「そう。でも、あなたたちは巻き添えを受けない。だから、安心してくれ。」
そう言うものの、ロータスの表情は険しく、暗い。
「ロータス! あなたは、戦争をやめさせよう、という気はないの?」
サラーフは彼に詰め寄った。
「無理だよ……これ以上は。だから、できることは、被害を最小限に抑えて、はやく勝利することだ。」
その言葉を聞いて、サラーフは
「駄目だわ。そんなことでは。ああ、駄目よ。」
と首を強く振った。「あたしにもわからない。どうやって戦争を止められるのかは。たとえあたしがオアシスの長官でも、市民投票の結果に対してだけは、拒否権はもう使えない。止められない。そんなこと、父も、あたしも、よく分かっているのに。」
ロータスは当惑した様子でサラーフを見つめていた。彼女が珍しく、いらだっていた。
「そう、周長官が、あなたの見送りに行くか、どうか、言わなくちゃ。あたしが彼なら、行かないわ。」
「どうして?」
「体調のせいではないわ。空港に詰めかけている、大勢の見物客の中に、混乱を引き起こさないようにするため。」
と彼女は強く言った。
ロータスは納得したように、うなずいた。しかし以前のように、彼女の背後に、周文華の影を見ていたわけではなかった。今は彼女を、彼女そのものとして見ていた。彼女の悩み、焦りまで読みとれた。そして、ロータス自身は、訳もなく、悲しかった。
「皆、我々は地球軍には負けることなんてない、と当たり前のように言っている。けれども、俺たちは戦争を止められない。批判する人はいるだろう。死者は必ず出るのだから、その責任も被ることにもなるのだろう。我々が負けたら、なおさらだ。きっと後々まで批判され、責任が付きまとう。俺は、臆病者なのかもしれない。明日から全軍の指揮権を握る俺の生みの父の指示で、近々軍隊の中に身を置くことになろう。自分が、総裁の後継者だということを、俺は、恨めしく思う。」
恨めしく、悲しい。
「かつてのあたしの父は、まさにあなたと同じ境遇にあった。」
サラーフは静かに言った。
「あたしの祖父の、後継者とみなされ、でも軍に入った。自分の道を選んだの、少しでも自分らしくいられるために。」
ロータスは目を丸くした。
「きみの……祖父?」
「あたしの亡き母の、父親。彼は今、地球上で強い影響力を持っている。あなたになら、教えられる。あなたの父をよく知っていて、そしてあたしの父のことも、よく知っているから。祖父は、地球で一番大きな軍事企業の、会長をしている。もと石油王の末裔で、財閥を築き上げて、軍事企業に融資をした。その後引退して、形はそういう企業の『会長』になったけれど、まだまだ発言力はあるの。」
ロータスは目をしばたかせた。何も言えなかった。おそらく、言葉を失っていた。地球で一番大きな軍事企業の、会長?
サラーフは、
「あなたが実際に軍を率いるのなら、あなたが気にも留めないのなら……」
と言いかけ、口をつぐんだ。
ロータスは、床に目を落とした。
「いや、俺は一軍を率いることにはならないだろう。たいしたことは任されないだろうな。俺は、総裁にとっての真の後継者ではないんだ。代わりはいくらでもいるんだ。海麟とか、周文華とか。俺が死んでも、総裁は悲しまないんだ。」
サラーフはとっさに言った。
「死なないで。」
それから大きく息を吸い込んだ。「もしぎりぎりのところまで追い詰められて、死ぬ寸前になったら、地球軍へ下って。」
ロータスは、「地球軍に下る」という言葉にカッとなった。
「それじゃあ、周文華とまったく同じじゃないか! 彼は地球から火星に鞍替えをした!」
と彼はわめいた。
「そうじゃないわ。違うのよ。」
サラーフは穏やかな口調ながら、反論した。「戻るのよ。」
「――戻る?」
ロータスはいぶかしむ。
「歯車が元の位置に戻る。あなたは、あたしの父、周文華の代わりになれる。そして、真にあなた自身になれる。」
「俺自身に? そんなわけない。俺は、周長官の代わりになることはできないよ。周長官と俺を比べることはできないんだから。」
と、ロータスは泣き声のようだった。
「自分自身に従って生きていける、そのきっかけになるかもしれないの。信じてみなさい。いや、あたしを信じて。祖父が父をどう思っているか、知っているのよ。祖父は、父が火星に行ってしまったことに、文句を言わなかったのだから。」
ロータスは口をもごもごさせた。
「口先だけで、信じると言っても、ちっとも信じていない人って、いっぱいいるさ。」
「そうね……だけど、あたしは、あなたを信じることしかできない。」
と彼女はぽつりと呟いた。「この世って、なんて不確かなの? 父の命があとどれくらいか、戦局はどう展開するか、あなたが……ああ、この時代を乗り切れるのか、定かではないから……。」
そしてサラーフはロータスを見つめて告げた。「父の体調があのようでなかったら、実は、あたしがあなたに代わっていた。でも、今、医者として父を死なせるわけにはいかない。誰かが側にいて、適切な治療を施してあげないといけない。だからあたしはそばを離れられない。けれども、ロータスさん、あなたは出兵する身だわ。しかもあたしの父の、元養子という身だわ。あなたが動くことで、新たな可能性を広げることができるかもしれない。うまく言えないけど……あなたが、父と同じ志を持つ者ならば、最善を尽くして。」
舞台は監視社会なので、投票のプライバシーも実はない。思想で取り締まりがされたら怖いなあ。