復活
狐が消えた翌日から、学校の地下では地響きが続いた。
「地下の施設が動き始めた。」
学校はしばらく休校になった。
しかし、多くの生徒が貧しいために、寄宿舎に残っていた。
「うおぉぉぉ。」
声とも叫びともつかない、うめきが校舎に響く。
アニマロイドは現れなくなって、半月。ずっと、同じ状況だった。が、突然、校庭に四角い穴があいた。中は薄暗く階段になっている。声が次第に大きくなる。そして、赤茶けた丸いものが穴から浮き上がってきた。ヒューマノイドの頭だ。最初の一体が地上にでると次々と階段を上ってきた。体は赤くただれ、指先などは骨がむき出しになっているものも少なくなかった。足を引きずりながら悪臭とともに自らの血肉を足元へと垂れ流している。
「腐っている。しばらく製造ラインが止まっていたので、菌が入り込んだんだ。」
かれらはいくつかの塊に別れて校舎へと向かってきた。それはまるで腐敗した死体の行進さながらだった。
「ガ・・・ゲ・・・グ・・・」
声にならないうめくような音をだしながら彼らは、隠し部屋の前に集まってきた。
翌朝、腐ったヒューマノイドと王子のヒューマノイドの抜け殻だけが残されていた。そして、人々は真実を知った。王が王子を探していたわけではなかった。王子が王と対決するための臣下を集めるためにヒューマノイドを復活させたのだ。
「果たして、王子の未熟さは本物なのか、芝居なのか。どちらが王になっても、ひどい世の中になりそうだ。」




