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ドン引き家族

「家族ということでいったら、手始めに同じ釜の飯を食うことでしょう。私は食べられませんが。」

 チヨの手料理?は味は悪くはないが面白いものが並ぶ。

「こちらがカレーの煮付け。」

 黄色いスープに何か黒い小さな傘のようなものが浮いている。

「チクウに伝わる伝統料理らしいです。ギョッとなるもの料理で色々なスパイス混ぜたもので煮込んでます。今日は宇宙コウモリを煮てみました。」

 ナーシャはコウモリを掴むと口に運んだ。

「白飯のお代わりありますよ。」

 宇宙では米が手に入らないので、白いでんぷんを丸めて煮て固めたものらしい。

「ミソジルもどうぞ。」

 見た目は何かをお湯に溶かしたようなものだ。

「30年ものは貴重ですから。」

 何かの動物の足のようなものが入っている。


「コクウさん、箸が進みませんね。」

 こんなグロな料理で食欲がわくわけがない。

「食わず嫌いはいけませんよ。」

 さっそくナーシャが姉貴風を吹かせてきた。彼女はずっと目が見えなかったためか、見た目への抵抗がないようだ。

「体を洗ってくる。」

 コクウは気分を変えるために、ミストを浴びることにした。宇宙空間でも水を調達できるようになったが、それでも水は大切だ。無駄に流すことは出来ない。


 さっぱりして出てきたコクウの先で

「きゃあ!」

 という叫び声がした。盲目だったナーシャは気付かなかったが、いつも彼はミストの後は部屋まで裸で移動していた。

 コクウは着替えながら落ち込んでいた。なんて家族だ。アンドロイドの母、ゲテモノ食いの姉、露出狂のチキンな弟。

「ミストの後は、まくとか・・・」

 ナーシャの声とともにタオルが物影から差しいれられた。

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