人質
「いたぞ。捕まえろ。」
廊下を隠れるように進んでいたコクウたちだったが、ついにアンドロイド兵に見つかってしまった。中央通路の分岐点で挟みこまれてしまった。上下左右あらゆる方向から銃が向けられる。
「下れ!道をあけろ。」
コクウはコショウに銃を向けながらアンドロイドに命令をした。しかし、権限のないコクウの言うことをかれらが聞くはずも無い。
「止まれ!武器を放棄しろ!」
アンドロイドの指示に、
「わしはまだ死にとうない。言われたとおりにしろ。わしに万一のことがあれば、外交問題になるぞ。]
コショウが大げさに叫んだ。とたんにアンドロイドたちは、後退し始めた。彼らに自由意志ははない。なので善悪など理解しているわけもなく、すべては正当な系統での命令に愚直に従うまでである。
アンドロイドたちが取り囲む中、ゆっくりと二人は転送部屋に移動した。中に入ると、内側からドアのキーを撃って破壊した。
「すぐに、別の星へ転送しろ。」
「上司の許可がなくては・・・」
渋る担当に、
「こいつのコアを破壊されたくなければ、いう通りにしろ。」
と脅しながら、コクウはコショウの背中のコアに向けて銃を突きつけた。
「わしが許可する。言われたとおりにしろ。]
コクウとコショウは転送ゲートを通った。後には、抜け殻となったヒューマノイドが二体転がっていた。




