表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/40

過激派議員

 王子がいなくな少し前のことではあるが、帝国では王子探し以外に興味を示さなくなった現皇帝に代わり、政への発言は議会がその力を増していった。多くの議員が各星や地域の代表としての自覚を保っていたが、中には自分の力を過信し、支持者たちの意向を無視し、周囲への敬意を無くした連中もいた。

「手ぬるい。先制攻撃をしてでも、領土を増やすべきだ。」

「抵抗するものは、皆殺しにしてアンドロイドを増やせばいい。」

 といった、帝国内の法を無視し、過激な発言を繰り返した。


「議員、あなたの発言は、わが星の総意と扱われるのです。母国の意見も聞かずに、勝手な個人的見解はお控えください。」

 秘書が制止をするものの、

「何をいう。かれらは私という存在に票をいれたのだ。ならば、私の意思こそが総意ではないか。」

 こう言って、はばからない連中は言葉巧みに勢力を増し、すでに議長も無視できないほどの一大勢力になっていた。


「君たち、あまりに帝国の法を無視した発言を繰り返すようなら、議員辞職勧告も考慮せねばならなくなるぞ。」

「議会には言論の自由はないのですか?」

「何か思い違いをしてないかね。君たちは、それぞれの地域の代表者だ。代表者に、個人的見解を述べるという意味での、自由な発言というものはない。君たちは地域の総意をこの場で述べるために集められているのだ。」

 注意を受けたかれらは不服そうに部屋を出ていった。やがて、彼らは超過激派政党を築き、現皇帝に反旗を翻すため若く無知の王子と内通し、帝国の転覆を企み緒始めるのだった。


 女神エルノを信仰する帝国軍に対抗するため、王子軍は女神エナイを奉っっていた。エナイ信仰は自由軍の中にあったので、自由軍を隠れ蓑にしてその勢力を密かに拡大していった。自由軍の信仰は心の拠り所であったのに対し、王子軍のそれは、王子の正当性を示すためだけに使われた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ