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8話

「二人とも頑張れよ!」

「マネージャー対決だな! 頑張れー!」

 他のバスケ部の面々も、二人に声援を送った。

「美智子さん、よろしくね。でも全力で走るから。」

「ええ、こちらこそよろしく、佐江さん。」

 二人は、スタートの体勢をとった。

「位置について、よーい……ドン!」

 二人は見事なスタートダッシュをきめた。先頭は、美賀子と佐江きっている。

「美賀子ー、頑張れ! ニトロチャージ、加速しろ!」


 あいつ、ポ○モンまで分かるのか――結構気が合いそうだなと貴正は思った。

 対決は熾烈を極めている。美智子が佐江を抜かしては、佐江がまた抜かしてを繰り返しえしている。

 そして、ほぼ二人とも同時にゴールをした。ゴール地点付近まで移動し、結果を確かめに行った。

 すると――美智子が一位の札を持っていた。佐江は二位の札を持っている。佐江はものすごく悔しそうな顔をしていた。

「美賀子おめでとう。佐江も。二人ともお疲れ様。」

「ありがとう、貴正くん。でも、私一位取りたかったな……」

「佐江さん。本気で走ってくれてありがとうございます。少しでも気を抜いていたら私負けていました。」

「美賀子さん……うん、こちらこそありがとう。でも、こっちの方は負けないから!」


 美賀子は貴正の方をチラッと見て、続いて美智子の方を見た。

「な……こちらこそ負けませんから!」

 対抗心を燃やして、答える。どっちのほうなのか分からないがまぁいいか。

「二人ともお疲れ様。」

「いやー、二人とも早かったな。ま、私ほどじゃないけどなー。」

磨衣子と彩香も貴正たちの方にやってきて、彩香は自信満々気にそう言った。

「こら! 彩香、そんなこと言わないの!」

「ごめん、ごめん。」

 磨衣子は彩香を軽く叱った。まぁ、確かにマネージャー四人の中では、一番彩香が早いだろうと貴正は思ったのだが。貴生が彩香はマネージャーよりも、運動部に所属した方がいいのではないかと真面目に思ったほどである。


「次は男子の番だね! 貴正くん頑張ってね!」

「頑張ってね、貴正くん。」

「応援してます。」

「貴正頑張れよ!」

「おう! みんなありがとうな!」


 美人マネージャー四人から応援をもらい、百メートル走に臨んだ。


 貴正は、難なく百メートル走は一位を獲得することができた。さすがに対戦相手に陸上部のものがいれば厳しかったが、半分が文化部で、あまりスピードに自信のない他の運動部のものは、テニス部や卓球部といった生徒であったために楽に勝てた。桃草津高等学校の男子バスケットボール部の練習は結構きついメニューをしていた。


 日頃、走りこんでいる貴正からしたら自分はサイヤ人で、他の者は地球人である。それくらいの力の差を持っていると持っていると自負していた。もし競争相手に同じバスケットボール部のメンバーや陸上部の者がいれば、サイヤ人とナメック星人くらいの差であったであろう。


 兎にも角にも、貴正は一位を取った。三年男子百メートル走に入ると、チラホラ先輩が走っているのが、確認できた。貴星の見た限り先輩たちは、一位や二位にランクインしているようだった。キャプテンの三澤拓郎に至っては、ぶっちぎりで一位になっていた。


 百メートル走が終わり、次のプログラムに移った。次は、パン食い競争である。一年の番を終え、二年の女子の番になった。


 パン食い競争は、各クラス男女一名ずつ出場する。パン食い競争は、背の高いものがパンの吊るされる位置が生徒の身長に合わせて、調整している。なかなかパンが取れず、乳揺れしてむふふするのが、男子の楽しみになっているのだが、惜しむべきは、磨衣子が出場しないことである。まぁ、大縄跳びに参加するから良いかと貴正は考えた。パン食い競争ではアンパンを使用し、パンを加えてゴールする必要がある。時間内にパンを取れなかったらパンを途中で地面に落としたら失格となる。


 ゆえに、全員失格ということも起こりうるのである。


 パン食い競争には、三姉妹で一番の貧乳の関水彩香が参加する。


「彩香頑張るのよー。」


「頑張れー彩香!」

「彩香、一位取れよ!」


 昼ご飯を共に食べている、他の三人が応援すると、彩香は、ドヤ顔でサムズアップをしてきた。

 貴正は彩香を見て、思わず微笑んだ。

(あいつ、なんだか、少し猫みたいな性格だな。)

 子供っぽくて、表情豊かで、自由気ままで猫が人間になればもしかしたらあんな感じなのかもしれない。そう貴正は思った。


「位置について、よーい……ドン!」


 ロケットスタートダッシュを決め、先頭をきった。助走をつけ、美しいフォームで、ジャンプをし、あんぱんを的確にくわえた。

 そのまま、あんぱんを落とすことなくぶっちぎりでゴールした。


「あいつ、すげえな……」

 貴正は心の底から感心した。おそらく自分がパン食い競争をでても、パンに口をくわえるところで、苦戦するだろう。現に他の女子は、未だにパンを上手く口に加えていない。


 ちなみに、彩香は余裕綽々の様子で、ゴール地点であんぱんを食べていた。

 最終的に、一人は、あんぱんを口に加えられず時間切れ、もう一人は、途中であんぱんを落とし、失格。他の三人が、彩香より大幅に遅れてゴールをした。


 パン食い競争が終わり、何種目か終えた後、午後の最後の種目に突入した。

 午前の部、最後の種目は騎馬戦である。騎馬戦は男子のみが行う。

 騎馬戦は、一クラス四人で行われる。一人が騎手、他の三人が騎馬を担当する。貴正は、騎手を担当する。貴正は、騎馬の選手に肩車され、スタートに備える。

「貴正くん、がんばれー!」

「頑張れよ! 貴正。」

 遠くから、バスケ部員たちの声援が聞こえてきた。

 パァンという銃声とともに、騎馬戦が始まった。



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