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12話

運動会を終えてから約一ヶ月後、貴正たちは、大会を終えた。

 それは、とてもとても語りきれないほど熱い試合が展開された。ほぼ割愛させていただくが。必死で、ボールに喰らいつく選手たち、幾度となく繰り広げられたシーソーゲームの数々、熱い応援、先輩と後輩の友情、最後の一秒まで諦めない選手たちの精神スピリッツ


 残念ながら、貴正たちは、あとわずかというところでインターハイ出場を逃したが、キャプテンの三澤拓郎を始めとする三年生たちは、満足に部活を引退した。

 そして、三年生達は迷うことなく貴正を新キャプテンに任命した。


 三年生の最後の試合までの流れと、後輩に次の夢を託す瞬間は決して涙なしでは語れなかった。彩香を除く女子マネージャー四人も三年生最後の試合は号泣していた。


 残念ながら、そこまでの流れは割愛させていただくが。兎にも角にも貴正は、キャプテンに就任することになった。だが新チームの始動は、一学期の定期テストが終わってからである。


 例年、県予選が終わるとすぐに、ニ週間ほどテスト期間に入りどの部も活動を休止する。貴正は、成績はわりかし良い方であるのだが、部活の練習とアニメやゲームにかまけ過ぎていたせいで学問が疎かにしていたため、この一週間は、勉強に励もうと思っていた。


 学校の授業が終わり、貴正は、教室に残って勉強していた。彼の勉強スタイルは、スマホでアニソンを聴きながら勉強するという、いわゆる『ながら勉強』の状態で勉強することが多い。


 よく音楽聴いて勉強するなんて! 音楽を勉強するならクラシック曲がないとダメ! とか抜かすやつがいるのだが、貴正はうるせぇ! んなの知ったこっちゃねぇんだよと言わんとばかりにいつもアニソンを聴きながら勉強をしていた。

 貴正は、こうしないと集中することができないのであった。音楽なしの状態や、クラシック曲を聴きながら勉強をしようとすると、困ったことに眠くなり、ちょっとだけよ〜と布団に潜り夢の世界へGOしてしまうのである。 


 一年生の時、一度それで痛い目を見ているため、アニソン音楽聴き勉強のスタイルを確立させた。(筆者もその勉強スタイルで勉強しているが、あまりオススメはしない。)


 勉強をしていたが、なかなか世界史が覚えられなかった。やたらめったら長ったらしい名前が多く、覚えるのが難しいのである。

 とりあえずは授業中、眠気に耐えながら、貴正は考えるのをやめて(考えることができなかった)闇雲に取ったノートを見た。

 ふんふんふん、なるほど。貴正はさっぱり理解できなかった。


絶望感が貴正に襲い掛かった。ド○ゴンボールを見ていたとき、フ○ーザに元気玉が通じないシーンを見たときと同じくらい絶望した。

 ガラガラガラと、教室の扉が開いた。教室に入ってきたのは、五十嵐だった。

(思い…出した!) 


 確か五十嵐は世界史に精通しているという定評を貴背は思い出した。独学では、世界史を攻略することができないと悟った貴正は、世界史に定評がある五十嵐さんに教えを請うために話しかけた。


「五十嵐! 丁度いいところに。悪いけど、ちょっと世界史教えてくれないかな?」

「世界史? うん、まぁいいけど。」


 そうして、貴正は五十嵐から世界史を教えてもらうことになった。

 貴正は、五十嵐の説明はとても分かりやすいと感じた。よく世界史を覚える際にやりがちな単語とその意味だけを覚えるやり方ではなく、政治や国の流れを説明して、時代の流れをイメージしやすいように説明してくれた。


 古代文明からローマ帝国の滅亡までの大まかなところは、大体理解することができた。しかも、マルクスアウレリウスアントニヌスというくそ長いローマ皇帝の名前とやったことまで覚えることができた。


(圧倒的感謝っ……!)

 貴正は心から五十嵐さんに対して感謝をした。。

(五十嵐 教室に降り立った天才)

 某命がけギャンブル漫画のような……いや、麻雀漫画のようなタイトルを貴正は、心の中で唱えた。五十嵐はどちらかといえば、限定ジャンケンで裏切りそうな外見をしているのだが。

「なぁ、貴正。お前ってごちうさみたことある?」

「『ご注文はうさぎですか?』のことか? ニコニコ動画で一話だけならみたころあるぞ。

 弾幕すごかったな。」

 弾幕とは、画面が同じコメントで覆い尽くされることである。ニコニコ動画の人気の高い動画ではものすごい弾幕で画面が覆い尽くされることもざらにある。

「一話だけか。いや、もったいねぇよ。もっと先の話を観てると、心がぴょんぴょんするぜ?」

「ええ……いや、なんか幼女が多くて観る気が失せたんだよな。やっぱ俺は猫系美少女じゃないと萌えられないんだわ。」

 貴正が、自分の萌えに対するポリシーを述べたところ、五十嵐が興奮して熱く語り出してきた。


「バーロー! お前、ココアちゃんもシャロちゃんも高一だし、リゼちゃんなんて俺らと同じ高二だし、チノちゃんですら中学二年で、俺らと四つくらいしか変わらないんだぞ!

 大体、そんなこと言ったら、お前、幼女同行会の方々から、粛清を受けるぞ!」

 五十嵐のあまりの迫力に思わず、貴正は思わず圧倒されてしまった。というか幼女同好会ってなんdなろうかと貴正は気になった。

「そ、そうか。それじゃあ二話以降も観てみるよ。」

「ああ。」

 五十嵐はにっこりと微笑んだ。どうやら機嫌を直してくれたようだと貴正は安堵した。

「貴正、テスト勉強助けてくれー!」

 凄まじい勢いで教室に人が入ってきた。教室に来たのは、金髪ツインテール美少女、彩香であった。ところで、どうして金髪なのに、教師から何も言われないのかというと、猫又の能力で校則を作り変えているのである。猫又は本当にすごいのである。おそらくは。





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