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パーティー、リベンジ!

 気を取り直して二度目の異世界婚活パーティーの予約を入れ、少しは恰好を気にして、会場に向かう。行く途中、老婦人の落し物を拾って感謝され、幸先良いスタートだぞ! と気分も高まった。

 今度は二回目だし、少しは慣れて余裕を持ってパーティーに参加出来るよね――と思ったのが間違いで、ドリンクを注いでくれたゴブリンの男性に「だいぶ緊張してますね!」と言われるくらいガックガクになっているのが私だった。

 そして「回転寿司」。異世界男性いろとりどり。前回に比べて優し気な人が多い印象ではあったが、やっぱり気圧される――。見覚えがあると思ったら前回参加していた火吹き人男性で「前もいましたよね」と言われて少し親近感のような羞恥心のような気分を覚えた三分間もあった。

 そうこうしている私の目の前にふわっと浮かんだのは煙に包まれた「招待状」?――改造プロフィールカードだこれ!

 宙にふわふわとカードが浮いている。「コオトギ・メイロへのご招待」――あ、東京のコオトギ・ランドの系列だ。

 薔薇の香りのする招待状の後ろにいたのはシルクハットに片眼鏡、黒いマントに白手袋……な、異世界以前にどこの時代からやってきたんですか? な人物だった。これでカイゼル髭でもあれば更に胡散臭……いや、紳士然としたいでたちになったのではないだろうかと思わせる異世界人だった。

 彼は三分しか時間がないというのにゆっくり指を組む。どれだけ余裕たっぷりなんだ。せかせかした回転寿司の流れの中で逆にこれは圧倒された。しかし、私は自然と落ち着くことが出来た。

 彼は私のカードの「元魔法書館員」というところに着目した。

「魔法書かぁ。私も魔術師なので身近なのですが、私が書くと発禁スレスレの書になってしまって――」

 フッフッフと不敵に笑う。上品にこの人は何をぶっちゃけているんだ? 初対面なのに……。

 しかし、三分間という限られた時間の中で、も、もう少し詳しく! と思わないではいられなかった。

 これだけの演出が出来て、コオトギ・メイロに誘ってくれる人だ、他の女性にも人気があるに違いない……と思った私は、ミニラブレターを彼……確か、番号は13番に送ることにした。

 前回は送ることも受け取ることもなかったのだが、気になったのなら送っといた方がいいらしいしね!


 そしてフリータイム、私の前には……やっぱり誰も来ない! ミニラブレターも届かない! 正直火吹き人男性辺りは二度目の出会いだしくれると思っていた! あーあ。今回もかぁ。

 ミニラブレターを送った13番もどこへ行ったのやら……。たぶんモテて他の女性の元だろうな。

前回より周りを見渡す余裕が出来て、私以外にもぼっち女性がいることにほっとした。

今回はこんなところか……、と、諦めかけている私の目は、黒い人影を捉えた。会場中央に、透明化でもしたかのようにぽつんと立っている――。このマント姿、私がミニラブレターを送った13番魔術師だ!

 チャンスを感じた私を更におばさんのアドバイス「自分から行かなきゃー」が後押しした。

 迷惑かもしれない、でも……、

「すみませ……」

「ありがとうございます~」

 間髪を入れず満面の笑みで、彼は私に振り向いた。それは面食らうほどに華やかだった。彼はいつの間にか私を雲の椅子に座らせ、先ほどの改造プロフィールカード招待状を出現させた。13の数字が妖しく輝く。

「ここに、あなた――朱奈さんのお名前を」

 私の手元に招待状が落ちてくる。これを貰ってしまった以上、私は13番を第一候補に選ぶことに決めた。だが、彼は私と連絡先を交換した途端ドロンと消えた。

 いや、まあ他の女性のところに行ったんでしょうけどね。分からない異世界人だ……。

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