体の部位考察シリーズ~腸~
最近知って驚いた事がある。
胎児が母親の体の中で、最初に作られる器官は「腸」なのだそうだ。
そもそも、人の体のどこが一番先に作られるのかという疑問を持った事もなかったが、それが「心臓」でも「脳」でもなく、「腸」とは思いもつかなかった。
生命の進化の歴史をたどると、クラゲやイソギンチャクなどの腔腸動物にたどりつく。
口から食物を取り入れて腸で消化し排泄するという、いたって単純な作りだ。
腸はその後、胃や肝臓など様々な臓器に進化したと考えられている。
という事は、口に食べ物を入れるという行為は生命を維持するための必須条件であり、いわば本能的なもの、いや何かもっと大きな自然の摂理によるもののように思う。
病に侵され、口から食事が取れなくなるとめっきり身体が弱ってしまうというのも頷ける事だ。
腔腸動物でも、ヒトでも、口から食べ物を入れて排出するという仕組みで生命を維持している事に変わりないのだ。
そこには、考える、動かすといった体をコントロールするのに不可欠な「脳」も、血液を全身に送り出すポンプ的な役割を果たしている「心臓」も「腸」あっての機能なのだろう。
それに、ストレスが胃や腸を蝕むという事はよく聞く話だが、その逆もあるらしい。
腸内環境が悪いとストレスを感じやすくなるというのだ。
腸が、快楽ホルモンと言われる「ドーパミン」や、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」などの脳内物質を作る作用があるため、腸が病むとストレスを感じやすくなるらしい。
腸にそんな働きがあったなんて、にわかには信じがたいけど、腸って、意外に賢いんだ。
それにここの所、私の腸はすこぶる経費効率がいい。
最近は牛丼の並盛も食べられないくらい食が細くなったのに、しっかり消化吸収して「身」になってくれる。
そこは、そんなに賢く働いてくれなくてもいいのだが・・・。




