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『触れる』ということ

『この連載小説は未完結のまま約4年以上の間、更新されていません。

今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。』


こんなコメントが付いてしまった。

正直ショックだった。更新する気が全く無いという訳ではなかったからだ。

まぁ、確かに無理もない話だ。

4年経ったら、小学6年生も高校生だし、植えたばかりの桃や栗の木も立派に実をつける。

しかし4年って、我ながらそんなに書けてなかったとは思わなかった。

それだけここ数年の出来事が重すぎて、書くという物理的な時間を持てなかったのか、はたまた、その状況を言葉にする事に躊躇したのか。

とにかく、書く気持ちになれなかったのだ。


認知症で施設に入っていた父親の死。

自分が体調悪化により車椅子生活に。

足の悪い母親の認知症発症。

大きな出来事だけでも、これだけのラインナップだ。

私が前世でどれだけの悪行を積んできたのかと。

これは相当な悪党に違いない。


でも、パスワードも忘れそうになる位久し振りにログインしたら、

全く更新していないにもかかわらず、ほぼ毎月数件のアクセスがあるのに気付いた。


最近は、どこか自分の人生を諦めていたようなところがあった。

『私の人生こんなものだ』

『両親共に認知症だと、きっと自分もそうなるんだろうな』

『この先、いい事なんてあるとはとても思えない』


『どうせ自分の事など誰も見ていない』


でも、そんな自分の文章に「触れてくれる人」がいた。

顔も声も名前も知らない人だけれど、確かにそこに指紋を残してくれた。

何かの拍子に間違ってアクセスしてしまったのかもしれないし、

開いては見たものの、なんだこれ?って途中で止めてしまったのかもしれない。

けれど、そんな事は関係なく、何だか一人じゃないと思えたのだ。


そして、自分の人生を諦めたと言いつつも、その裏には『まだ諦めたくない』という気持ちが確かにあることにも、自分自身薄々気付いていた。

でも、そんな気持ちに蓋をして、意固地になって殻に閉じこもっていたのだ。

まったく50女が情けない。

そんな、前にも後ろにも動けずにいた私が、こうして少しでも前を向こうという気持ちになれたのは、ほかでもなく私の作品(というには誠に貧相だが)に興味を持って下さった方がいたからだ。


今のご時世、日々生活していく上で困った事があれば支援や援助を受ける仕組みはある。

でも、自分が納得のいく人生を送れるかどうかは、自分自身にかかっているのだ。

落ち込んだり、嘆いたり、怒ったり、絶望したり、漠然とした不安にかられたり、そんな毎日の連続だとしても、人は多分一人ではない。


自分自身の正直な気持ちにも触れてみよう。

皆さんが私の文章に触れて下さったように。。。

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