表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/67

7.大きな蜂

本日二話目!

 


 次々に現れる虫のモンスターだったが、殆どがフォックの【鬼火】によって倒れて行く。

 一体だけで現れるのが多かったのもそうだが、虫のモンスターは火に弱かった。




「よし、いいぞ!」

「ミュミュン!」


 フォックを撫で回して褒める。ケイも戦ったが、硬い鎧のような身体を持った虫には鞭での攻撃をしても体力バーが少ししか減らなかったので、物理攻撃しか持たないケイにはキツかった。キャラピタみたいに防御が低いモンスターだけに相手をして、他はフォックにお任せだった。




(大体三分あれば、【鬼火】の消費分は回復出来るか。使いすぎて強い敵に出会った時に、困らないように気を付けないとな……)


 HPとMPは10秒で1は回復するのはわかっているので、魔力が足りなくなるという事態にならないように、戦闘は3~5分置きにやるようにしている。




「む、あれは蜂か?」

「ミュ?」


 遠くにだが、黄色の身体をした虫が飛んでいるのが見えた。判断は出来ないが、身体が黄色なので蜂のモンスターだと推測する。近づいてみると、現実ではありえなそうな大きさをした蜂が飛んでいた。




「見つけた!アレを倒せば、〈金色の蜂蜜〉を落とすのか?」


 それとも、蜂の巣があって採集になるのか?

 メイお婆さんは詳しく言ってなかったから、自分で確かめるしかないだろう。




「もし、巣にあるならアレが大量に襲ってくる可能性があるから勘弁して欲しいな……。よし、まずそいつを倒してみるか!」

「ミュン!」


 さらに近付くと名前とレベルが見えた。



 キラーホーネット レベル11 (C)



 レベルは11で、フォックと一緒なら倒せないというわけでもないだろう。だが、その蜂はスズメバチのような姿なので、毒を持っていそうだと思った。





「フォック、決して近付かないようにな。針で攻撃したらすぐに離れるんだ」

「ミュッ!」


 フォックはわかったように鳴き声を上げてくる。それに感心したような顔になるケイ。

 もしかして、フォックにもNPCのようにAIが入っているのかと思ったが、今はキラーホーネットに集中しなければならない。フォックは既にキラーホーネットの方へ向かってしまったし。ケイも走ってキラーホーネットを鞭の攻撃範囲に入れる。




「はぁっ!」

「ピギッ!?」


 ケイはキラーホーネットの羽を狙ったのだ。もし羽を壊すことが出来たら飛べなくなるのではないかと思っている。

 ケイがやろうとしていることは、部位破壊だが狙ってやるのは難しい。

 キラーホーネットの場合は羽を破壊したいなら羽の付け根を何回も攻撃しなければならない。小さな場所を鞭で狙い続けるなんて極難しいだろう。

 続いて、フォックが【鬼火】でキラーホーネットにダメージを与えて行く。だが、キラーホーネットはそのままやられるつもりはなく、針をフォックに向けて飛ばしたのだ。




「なっ、針を飛ばせるのかよ!?フォック!」

「ミュ!」


 フォックは【ステップ】で針を避け、高いAGIを生かして突進を仕掛けた。

 キラーホーネットは針を撃ち出したばかりだからなのか、突進は避けられずモロに食らってぶっ飛ばされていた。




「ピギッ!?」


 あと一割を切ったキラーホーネットは勝てないと思ったのか、ふらふらと飛んで逃げようとしている。




「逃がすか!【打蛇】!!」


 まだ鞭の範囲内にいたキラーホーネットに、レベル5になったことで【鞭術】から新たな技が出ていた【打蛇】を打ち込む。

 変則的に動き、敵一体に攻撃する技である。威力も普通に攻撃するより少し高めである。





「ピギッ……」


 見事に命中し、体力バーは全て白くなった。【打蛇】は射程距離が決まっており、今のはギリギリだったから当たるか五分五分だったのだ。




「よし、ドロップ品はどうなった?」


 すぐにドロップ品を確認したらーーーー



 〈金色の蜂蜜〉

 〈薄い羽〉



 と出ていた。〈金色の蜂蜜〉はキラーホーネットのドロップ品だったようで、フォックとやれば問題なく簡単に手に入るようだ。




「あっさりと手に入ったけど、しばらくここで戦う?」

「ミュ?」


 フォックは首を傾けるだけで答えは返って来なかった。それに苦笑し、答えるわけないよなとフォックの頭を撫でてやった。




「ミュ~~」

「依頼は早く終わらせた方がいいし、戻るか」


 やっぱりすぐ戻ることに決めたようで、フォックを抱き上げて街がある方向へ向かっていく。

 ちなみに、ステータスは…………



 ーーーーーーーーーーーーーーー


 ステータス


 名前 ケイ

 種族 人間族

 職業 モンスターテイマー


 レベル 5→6

 HP 40/40

 MP 60/60


 STR 35

 DEF 35

 AGI 30

 DEX 30

 INT 30

 MDF 30

 LUK 30


 所持金 0ゼニ


 〈装備〉


 武器 皮の鞭 STR+5


 頭防備 なし

 体防備 皮の鎧 DEF+5

 腕防備 なし

 脚防備 皮の靴


 アクセサリー


 その一 なし

 そのニ なし

 その三 なし


 称号


 従魔


 ・フォック レベル4 (HC)

 ・空き


 加護


 ・金龍の加護(SR)


 スキル


【テイム】・【召喚】・【鞭術】・【魔力の涙】・【ステップ】


 ーーーーーーーーーーーーーーー




 ーーーーーーーーーーーーーーー


 ステータス


 名前 フォック

 種族 フレイムフォックス (HC)


 レベル 4→7

 HP 81/81

 MP 120/120


 STR 22

 DEF 11

 AGI 51

 INT 49

 MDF 19


 〈装備〉


 アクセサリー


 その一

 その二


 スキル


【鬼火】・【ステップ】・【嗅覚感知】


 ーーーーーーーーーーーーーーー






感想、評価を待っています!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ