46.2つの扉
短いですが、続きをどうぞー。
2つの扉を見つけた。それぞれが違う模様が描かれており、右が太陽、左が月の様な模様になっている。
「β版では無かったのか?」
「初めて見る。何かのイベントかもしれないな」
「模様は太陽と月みたいに見えるけど、何の意味があるのかな~?」
扉の違いは模様だけで、他は変わらない形の扉。怪しさMAXの扉へ触れる前に、変わった所があるか皆で周りを調べていく。
こういう物は周りに何かヒントみたいなのが隠されていることが多い。模様が違っていて、扉が2つ。何も知らずに開けるよりは警戒しながら周りを調べるのが長生きする術の1つである。
「何もないな……」
「文字一つもないとはね。あとは、扉だけか」
周りを調べてみたが、ヒントになるような物は無かった。あとは扉を調べるだけだが…………
「扉に触れたら罠に掛かるとかはないよな?」
「わからないけど、【罠探知】には反応はないわ」
「こっちも同じだ」
【罠探知】持ちのラムドとディナからは反応無しで扉自体は安全らしい。ケイは早速、扉に近付いて触れてみる。そしたら、違和感を感じた。
「む? 凹んでいるな?」
「あ、本当だ。この扉も凹んでいる場所があるわ~」
「ふむふむ、どちらも六角形に凹んでいて、遠目からはわからなかったな」
模様に混じって、扉の中心辺りに何かを嵌めるような六角形の凹みがあった。
ガイルが試しにドアノブに手を掛けて開けてみようとしたが、鍵が掛かっているようで開かなかった。
「これは、何かを嵌めて開けるタイプみたいだな。これが遺跡にあるなら……」
「鍵となる物も遺跡の中にありそうだな」
「ミュッ!」
取り敢えず、今は鍵を持っていないから放っておくしか出来ない。
「これが一階にあるということは、鍵は浅い階層にあるかな?」
「もしかしたら、ボスが持っているかもよ~?」
「今の俺等じゃ無理だな」
「そうだな……「ミュッ!」む?」
フォックが鳴いたと思えば、向こうの曲がり角から影が現れた。モンスターが現れたのがわかり、皆は戦闘態勢を取る…………曲がり角からモンスターが見えるようになると、β版経験者であるラムドだけ顔を引きつっていた。
「あ、あれは……ハイオーク!? しかも、二体だと!!」
「ハイオーク?」
「ヤバイよ、ヤバイ!!」
レーシは人先に頭の上にある名前とレベルを見たのか、ヤバイと逃げたそうにしていた。ケイも頭の上へ視線を向けるとーーーー
ハイオーク レベル27(HC)
ハイオーク レベル31(HC)
(はぁっ!? なんだそりゃぁぁぁぁぁぁ!!)
レベルが格段に違いすぎた。ラムドが顔を引きつって、レーシが逃げたそうにしていたのは理解出来る。今のレベルで戦う相手ではない。なら、今はーーーー
「皆、ガー坊を囮にして逃げるぞ!!」
「おいぃぃぃっ!! あっさりと俺を見捨てるなよ!?」
「だ、大丈夫のはずよ。今から逆に逃げれば、全員は生きて帰れる筈よ!!」
「脚が遅いガー坊は無理ってことだな! 了解だ!!」
「ミュッ!」
「了解じゃねぇよ!? 俺だって逃げれるからな!? ハイオークは脚が遅かったんだよな!?」
「あぁ、この距離なら大丈夫だ。逃げろ!!」
ケイはガー坊を弄りつつ、戦わずにハイオークから走って逃げ出したのだった。ハイオークは思ったより脚が遅かったので、追いつかれずに出口まで逃げ切ることが出来たケイ達であった…………




