44.遺跡(ダンジョン)
長々とお待たせてすいませんでした。
大まかなあらすじをどうぞ。
ケイと言う主人公はガチャで『金龍の加護』を手に入れ、不職業であるモンスターテイマーを選んだ。本人は『金龍の加護』のせいで低いステータス、成功率が低いテイムで最初は苦労したが、運良くテイムが成功し、フォックと出会う。続いて、スノーも仲間になったことから快進撃が始まる。
中ボスも倒し、サヨと言うネガティブな娘と出会ったり、『金龍の加護』の真価がわかったり、フォックが進化する等でケイが強くなっていく。
前回はガー坊のこと、ガイルとパーティを組んで大ボスに挑戦する時のために、連携を確認していくまで。
さぁ、続きをどうぞ!
「こんな所か。これで俺等がどういう戦いをしているか理解出来たか?」
「そうだな。ガー坊が猪みたいに突っ込んで、周りがわざわざフォローさせてしまうことが多いのは理解出来たよ」
「いやいや、そんなに突っ込んでねぇよ…………そうだよな?」
ガイルはちょっと自信が無かったのか、周りへ眼を向けて聞いていた。パーティの人達は苦笑して、目を逸らしたり頬を掻くだけで否定はしていなかった。
「ふふっ、フォローをしていることは否定しないけど、ガイルは突撃している時が強いからいいのよ」
ディナの答えはケイの言葉を肯定しているが、突撃していることに自分達にとっては良い事になっているのことだった。
「へぇ、いい仲間に出会ったんじゃないか。大切にしろよ?」
「なんで、上からの目線だよ!?」
「俺の事を良く知っているだろ?」
「はぁ……、わかったよ。お前は前から変わんねえよな」
ガイルは諦めたように首を振って、次は何をするか指針を決めていく。
「パーティの連携は知って貰ったし、遺跡に行かないか?」
「あー、遺跡か。確か、『暴獣の森』に一つあったな」
「ダンジョン?」
ケイはダンジョンのことを知らず、疑問の声が出ていた。ガイルは驚いたように眼を開き、後から納得したように表情が戻っていく。
「え? ーーあぁ……、ケイは掲示板を見ない口だったな。やっぱり、wikiも見てねぇか?」
「あぁ、知らない方が面白いからな。って言うか、このゲームにダンジョンがあるのは知らなかったな」
「そうだな。告知はされてないし、俺等はβ版をやっていた仲間がフレにいるから、知っているしな。簡単に言えば、ダンジョンは遺跡だ。遺跡と書いて、ダンジョンと呼ぶ」
「それは意味があるのか? ただダンジョンと呼ぶだけじゃ駄目なのか?」
「そうだな、ダンジョンは他のゲームではある程度の情報が知られているが…………このゲームでは、隠しステージ扱いにされているのと、見た目が遺跡っぽいということから、遺跡と呼ばれている所以になっているわけだ」
「因みに、β版では全ステージで2つしか見つかってないし、クリアも出来なかったのよ。だから、隠しステージらしいステージなのよ」
「へぇ、2つの内で1つがこの『暴獣の森』にあるわけか」
「ええ、強いモンスターもいるけど、経験値が良いからレベル上げに丁度良いのよ」
経験値が良いと聞き、ケイも遺跡へ行く気になった。レベルはこのパーティではケイが一番低いので、出来るだけレベルを上げておきたいと思っていた。他の人も遺跡でレベル上げに賛成になり、行くことに決まった。
「確かに、隠されているな」
「だろうな。まさか、大ボスへの扉の裏にあるとは思わないよな」
遺跡はこの前に見つけた大ボスへの扉から裏に向かって100メートルぐらい歩くと、石門が口を開けて待ち構えていたのだった。
「見た目は遺跡っぽいな。入り口が小さくないか?」
「中に入ればわかる。馬鹿みたいに広えぞ?」
β版をやっていたラムドが教えてくれる。ラムドによると、遺跡は階層があり、β版では最下層まで行けなかったが、物凄く広いのはわかっている。それに続いて、レーシも知っている情報を話し始める。
「確か~、一階層にいるモンスターでも、『暴獣の森』のよりも強いと聞いているわ」
「む、油断していたらやられるな……」
いつもの狩場にしているといえ、油断をしていたらやられてしまう場所より強いモンスターが出ると言う遺跡。
眼を細めたことに、ガイルは心配事があると勘違いした。
「心配するな。準備はしてないが、今回は一階層だけで深く潜るつもりはねぇよ」
「そうか」
心配所を間違っているが、否定する必要はないのでそのまま返事を返すケイだった。
「ミュッ……」
「そうだな。俺達なら大丈夫さ」
「ミュッ!」
フォックだけはケイの考えを理解しており、肩でやる気を出すフォック。ケイも微笑を浮かべて頭を撫でて上げるのだった。後ろで女性陣が撫でたそうでいたが、近付くと唸るので泣く泣く諦めるのだった…………




