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41.地竜リグザード

お待たせました!!

 


 地竜リグザードが地面から現れ、バトルフィールドに移されたケイはまず、敵の情報を確認した。




 地竜リグザード レベル18 (R)




 レベルとレア度を確認したら、中ボスと同等だった。




「ただのクエストに中ボスクラスが出るのかよ!?」

「いえ、アレをよく見て」

「何を……あ、体力バーが一本だけ?」


 リンダが指した先には、頭の上にある体力バーがあった。レベルとランクは中ボスと同等だったが、体力バーは中ボスみたいに三本ではなかった。




「一本だけなら、苦戦することはな…………うおっ!?」

「シャー!」


 いきなり、リグザードが火を吐いてきて驚いて飛び上がったが、スノーが壁になるように前に出てくれたから、ケイはノーダメージだ。ただ、スノーの体力が五分の一も減ってしまったが…………




「待ちやがれ!と言っても意味はないよな…………フォック、スノー!最初から本気で行くぞ!!」

「キュッ!」

「シャー!」


 今のはもう戦いになったのに、リンダと話していたのが悪かった。リグザードはただ、隙を突いただけで悪く言われることはない。

 だが、ケイは簡単に納得は出来ないので、最初から本気でやってすぐに終わらせようと決めた。


 ケイは【猛打の陣】を発動し、スノーは【氷霧鎧】で防御力を上げていく。まず、フォックが【獄炎】でリグザードをこんがりと焼いてやろうと黒い炎の球が向かうのだが…………






「な、喰っただと!?」






 なんと、リグザードは炎の球をパクッと喰って、ダメージはゼロだった。もしかして、炎は喰われたらダメージを受けないのでは?とケイが思っていた先に、リグザードが動いた。長くて刺々しい尻尾を振り回して来て、鞭のようにしならせていた。




「スノー!」

「シャー!!」


 防御力が高いスノーが尻尾を受け止め、巻きつくように進んでいく。それにケイとフォックも続いていく。




「【打蛇】」


 尻尾を振って、身体の向きが後ろ向きになっているリグザードに鞭を振るうが、硬い岩を纏まっている姿の通りに硬かった。

 ケイは少ししか減らなかった体力を見て、攻撃をするの諦めた。




(岩に毒は効きづらそうだな……。なら、フォックとスノーに任せるか?)


 チラッとリンダがいる場所を見たが、リンダはすまなそうに首を振っているのが見えた。腰に剣があるが、それは飾りのようだ。せめて、魔法ぐらいは使えれば良かったが、リンダは使えないようだ。




「ゴメン、今のレベルだと二発で死んじゃうかも」

「おいっ、低すぎだろ!?」


 戦いはフォックとスノーに任せて、距離を取ってからリンダと話をしている。もちろん、警戒は忘れずに視界にちゃんと入れている。

 しかし、今の時点で地竜リグザードの攻撃を二発も受けたら死ぬという事は、ステータスはケイのと変わらないという事だ。




「店に集中し過ぎちゃってね」

「確か……、お前の店は他のプレイヤーよりも豪華だよな」


 思い出してみれば、リンダの店は他のプレイヤーよりも豪華な置物とかが置いてあった。もしかしたら、レベル上げよりも商売ばかりしていて、ある上限を超えたら運営から貰えるクエストみたいのをやっていたかもしれない。




「これで、中ボスクラスのモンスターに挑もうと誘えたな……」

「あははっ、ちゃんとお礼をするからお願いね?」

「まぁいいけど……」


 手を合わせてお願いしてきたリンダだったが、ケイは既に戦っているので文句を言っても無駄だと諦めていた。

 そんな会話をしている内に、フォックとスノーの頑張りでリグザードの体力は半分になっていた。

 ケイも今まで忘れていたが、スノーには氷柱を飛ばせる技を持っており、相性は抜群だった。


 さらに【氷穿】を放ち続けて、リグザードはグングンと体力が減っていく。フォックの【獄炎】を喰った様なやり方はしてなくて、ダメージを受けていた。アレは魔法類の全てを喰うのではなく、火だけしか出来ないようだ。




「ギシャァァァ!!」

「む、まだ別の技を持っているのか?」

「あ、アレは!?」


 リンダはこれから何が起きるのか知っていたようで、慌てた声をあげていた。






「下からよ!!」

「な!?」




 リンダに襟を引っ張られて、後ろへバランスを崩して倒れた。そして、ケイが立っていた場所から鋭く尖った岩が突き立ってきた。

 もし、リンダが引っ張らなかったらケイの体力は瀕死か、死んでいた可能性が高かった。




「助かった!」

「私が忘れていたのが悪かったから!あの技は竜が吠えて、土が少し盛り上がったら、さっきみたいのが出るわよ!!」

「了解だ!」


 リンダは前以て、リグザードの使う技をケイに教えていたが、さっきの技はβ時代ではあまり使ってこないから忘れていたのだ。

 製品版になってから使う回数が増えたかもしれないから、対処方法を伝えた。




「ギシャァァァ!!」

「また来るわ!」

「大丈夫、避けられる!!」


 戦いに参加してないケイとリンダを狙ってきたが、対処方法がわかれば、簡単に避けられる。心配している様子が見えるフォックとスノーそのまま戦い続けろと言おうとした所にーーーー






「ギィィィ、ギシャァァァ!!」

「何それ!?見たことがないわ!!」




 リグザードが急に吠えながら、前足で地面を叩き始めた。その様な動きはβ時代では見たことがないと言うリンダ。

 ケイはそれに嫌な予感がして、「スノー!!」と叫んで呼び戻した。




 下から盛り上がる土を見て、リンダは顔を青ざめていた。盛り上がる土が一つだけではなく、周りに幾つも盛り上がっていたからだ。




「尻尾で振り飛ばせぇぇぇぇぇ!!」

「シャー!!」


 スノーを呼び戻したケイは、強行なやり方を取ることにした。スノーが二人を危険地帯から離れさせるために、尻尾を振り回して二人を吹き飛ばしたのだ。




「ぐぅ!」「キャァッ!?」


 吹き飛ばされ、二人は体力も半分に削られた。さらに、その場に残っていたスノーは幾つかの尖った土によってダメージを受けて、体力バーが真っ白になってしまった。

 もし、二人もそのままあの場にいたら、無事ではなかったのがわかる。




「念の為に、回復薬を飲んで置け」


 ケイはリンダに回復薬を渡して、体力バーがあと僅かになったリグザードを睨む。

 リグザードは今、炎を吐こうとしている所だった。




「フォック!」


 ケイはそれだけ言って、真っ直ぐへ突っ込んだ。そのまま行けば、炎に巻き込まれるのがわかっているのに、何故?とリンダは思っていた。




「ガアァァァァァァ!!」




 炎の息吹がケイを飲み込もうとしていたが…………








「え、無事!?」


 ケイは炎に飲み込まれたが、前方には紅い盾が現れており、炎を防いでいた。その紅い盾は、フォックの【緋盾】であり、飲み込まれる前に発動してもらったのだ。

 炎を防いだケイは【爆泡】を両手に包み込んで…………




「ウラァァァッ!!」




 連打で殴る、殴りまくった。




 殴った先に爆発してリグザードはバランスを崩していた。リグザードは反撃しようとしていたが、ケイはその隙を見せることはなかった。さらに、さっき気付いたことだが、【爆泡】に隠されていた効果があった。




 それは、敵のスキルをキャンセルさせる効果だ。




 さっき、殴られながらも炎を吐こうと口の中に炎を溜めていたが、殴られた瞬間に炎が消えていることに気付いたのだ。

 爆発したらすぐに新しい【爆泡】を張り直して、それを連打で殴っていたからバランスを崩しているリグザードは立て直すことに反撃などは出来なかった。


 ケイは最後のトドメと言うように、右手を包む泡を最大まで大きくして、殴ったら少なかった体力バーも真っ白になり、消えていった…………







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