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34.リベンジ

お久しぶりです!!


今はアルファサファイアに夢中していて、執筆が進まなかったです。あと、就職活動もありますが…………



アルファサファイアでは、これから四天王に挑むとこであります!!

それはそれとして、バクーダナイトがなかなか見つからないのですが、知っている方がいれば、教えてくれると嬉しいですね……笑

私は攻略本とかは読まないんで(汗)



ではでは、続きをどうぞ!

 


 フォックを肩に乗せたケイは、訓練所にいた。ある人にリベンジをするためにだ。




「お待たせました。ドム指導員の手が空きました。では、すぐに送りますね」

「頼む」


 訓練所に着いて、すぐにドム指導員と戦う……という展開はなく、先に誰かが指導を受けていたため、数十分は待つことになった。

 そして、ようやく受付嬢から呼び出しが来た所だ。




「頑張って下さいね」


 受付嬢はニコリと応援をしてくれる。ドムを指定した時、理由を聞かれたので話したら応援してくれるようになったのだ。

 このようなことは良くあるのかもしれない。さらにドムが30人いる指導員の中では三番目に強いのだからかもしれないが……







「お、久しぶりだな。リベンジをしたいと聞いたが?」

「ああ、この前のように行かないぞ」


 ケイはやる気満々で、フォックも肩から降りてグルルッ……と唸っていた。この前にやられたことが悔しかったのはケイだけじゃなかったようだ。




「うお、怖えな。レベルは前と同じ15でいいな?」


 ケイはレベル15であり、中ボスと戦ってからアレだけ戦ったのに、一つしか上がってないのは、【金龍の加護】の効果もあるが、最近はフォックのレベルアップのために最後のトドメを譲っていたからだ。


 今回はリベンジなので、スノーの出番はない。ケイは鞭を構え、肩からフォックが降りる。




「よし、先手は譲ってやる。来いよ」

「フォック!!」

「ミュ!!」


 フォックの【獄炎】がドムに向かって放たれる。




「そういえば、姿が変わっているな?……よっと!」

「進化したからな。フォックは撃ち続けていろ。ドムを囲むぞ!!」


 ケイはドムの周りを走り回りながら【爆泡】を発動する。泡が出ている間は10発までと決められているが、囲むには充分の数だ。




「【爆泡】か!?」

「チッ、やっぱり知っているかよ」


 ドムは運営側なので、スキルの名前や効果を知っていてもおかしくはない。触れないように動いているが、囲まれているので、大きな動きは出来ていない。

 そこにフォックの【獄炎】とケイの【打蛇】が泡の間を縫うように、ドムへ襲いかかる。ドムの得物はナックルであり、触れたら爆発する泡を捌けるわけでもなく、避けるしか出来ない。そこに、炎と鞭の攻撃が来たらどちらか受けるしかない。




「ウオォォォォ!!威力が小さそうなのは、鞭だぁぁぁ!!」


 その中で威力が一番低そうだと判断したのは、鞭での攻撃だ。だが、それは間違いの判断だった。何故なら……




「威力が低かったら受けられると考えるのは安易じゃないか?」

「な、毒だと!?」


 そう、毒だ。紫色の棘があるから毒を持っているとわかりやすいと思うが、別に紫色だから絶対に毒があるとは言えない。紫色でも普通の鞭もある。

 ドムは毒の効果を持つ鞭が序盤から手に入ると思わなかったから、簡単に受けてしまったのだ。


 効果持ちの武器なんて、そうそうと手に入るわけでもないから、ドムの判断が甘かったとは言えない。序盤では貴重な素材に腕がいい鍛治師がたまたま揃っていたから、〈毒棘の鞭〉が生まれたのだ。





「チィ、短期戦で終わらせてやる!」


 毒に掛かってしまったドムは、毒を消す薬を持ってきていないので、短期戦で決着を付けるしかない。毒になってしまったので、鞭を恐れずに泡と炎だけを避けて、ケイの近くまで突っ込んでくる。




「ウオォォォォ、【爆拳】!!」

「させるか!!」


 ケイは出していた泡を全て消して、身体中を泡を付けていた。拳は泡に当たり、当たっていない泡も連鎖して爆発した。




「ぐ、……ぐぉっ!?」


 爆発によって吹き飛ばされていたドムに合わせて、フォックが突進して脇腹へ重い衝撃がめり込んでいた。

 ドムは突進を受けた時点で体力は半分を切っていた。




(やはり、自分の倍はあるとすぐに終わらないな)


『金龍の加護』があるからステータスが半分になってしまっているのは、キツイと思うがやり方次第で押していける。




「【打蛇】!!」

「ミュ!」


 さらに攻撃を続けるが、ドムはすぐに立ち上がって、右手を突き出した。




「【マッドウォール】!!」




 ドオッ!!と土がめり上がって、ケイとフォックの攻撃からドムを守るように壁が現れた。

 土魔法で、防御をする土の壁を生み出す魔法である。




「そっちがスキルを使うなら、こっちは魔法を使わせてもらう!【マッドボール】!!」


 泥のような球が何個か襲いかかって来たので、ケイは受けないで横に転がって避けた。




「隙あり!!【マッドボール】!」

「ち、フォック!!」


 ケイが受けたらどれだけのダメージを受けるかわからないので、代わりにフォックが受けてケイを守る。

 受けたフォックは少しだけ後ろに吹き飛ばされたが、進化したから防御も少し高めになっているからダメージはそれ程でもない。




「うおおぉぉぉ!!」

「今度は突っ込むのかよ!?」


 フォックが代わりに攻撃を受けたと思ったら、ケイがドムに向かって突っ込んでいた。

 まだ距離があるからケイが突っ込んでも魔法の餌食になるだけだ。ドムはケイの行動をがむしゃらだと判断し、魔法で迎撃することに。




「これで終わりだ!【マッドランス】!!」


 土魔法のレベル3である【マッドランス】がタメなしで発動される。ドムはまだここでは手に入らないスキル、【詠唱破棄】を持っているからだ。破棄される分、少し威力が落ちてしまうがケイ相手ならこれで充分だと判断したのだ。


 だが、それは間違いだった。




 ケイの前に赤い盾が現れた。




 その盾に【マッドランス】がぶつかると…………ドムの魔法の方が敗れた。




「何!?」

「よいタイミングだ!!フォック!!」


 ケイの前に現れた赤い盾は、フォックの【緋盾】である。一度だけなら魔法攻撃を無効する盾であり、どんな魔法であろうが、ケイには届かせない。


 魔法が防がれた瞬間、ドムに隙が出来たので、ケイは【爆泡】を全て前に出して、ドムに向かって突進をした。




「ぐぅえっ!?」


 ドムの腹や胸に凄い衝撃が来て、息を吐き出されて変な声が出てしまう。そのせいで、ドムはすぐに体勢を立て直せなくて、上空から撃ってくるフォックの姿が見えても避けられたかった。




「はぁ、ははっ……」




 動けないドムは息を乱しながら笑うしか出来なかった。そして、身体に【獄炎】を受けて体力バーが真っ白となって消えた。







 ケイとフォックはドムへのリベンジが成功したのだった。







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