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30.ルビィカーバンクル

急に寒くなってきたな。特に、朝が一番キツイ…………


 


 ルビィカーバンクルに進化したフォックは、ステータスが更に上がって新しいスキルも手に入れていた。それが、こちらになる。



 ーーーーーーーーーーーーーーー


 ステータス


 名前 フォック

 種族 ルビィカーバンクル (R)


 レベル 1

 HP 245/245

 MP 420/420


 STR 114

 DEF 99

 AGI 215

 INT 255

 MDF 98


 〈装備〉


 アクセサリー


 その一 紅晶のネックレス INT+3

 その二


 スキル


【獄炎】・【ハイステップ】・【嗅覚感知】・【緋盾】


 ーーーーーーーーーーーーーーー




 新しいスキル、内容を見てみたら前より強化されており、この先で役立ってくれそうだった。

 まず、【獄炎】から。



 ーーーーーーーーーー


【獄炎】 MP30


 赤黒い炎を生み出す。射程は40メートルになる。


 ーーーーーーーーーー



【鬼火】と同様に簡潔な説明だったが、前よりMP消費が増えて、射程距離が伸びたので、【鬼火】より強い炎を扱えるようになったのだろう。

 次は【ハイステップ】だが、説明を見なくても【ステップ】の上位スキルだとわかる。ケイもいつか【ステップ】から上位スキルになるとしたら、同じ【ハイステップ】だろうと予測している。

 ただ、派遣スキルと言うのもあり、選択出来る上位スキルがあるかもしれないから、断言は出来ないが。


 最後に【緋盾】である。



 ーーーーーーーーーー


【緋盾】 MP50


 一度だけ魔法攻撃を必ず防ぐ赤い盾を作り出す。(クールタイムは5分間)


 ーーーーーーーーー



 防げるのは魔法攻撃だけで、物理攻撃は防げなくて、MP消費も50はあるのでそうそうと使えないが、魔法相手なら必ず防げる。クールタイムが五分間もあるから連続で使えないが、どんなに強力な魔法でも防げるのは嬉しいことだ。

 つまり、回避不可能でケイでは即死になりそうな威力がある魔法を放たれても、このスキルがあれば防御可能だ。




(守り手段も増えたのは嬉しいことだな……ん?)


 フォックのステータスを見た時、横にお知らせが来た時に出るマークが浮いていた。なんだろう?と思い、確認して見たら……



『ただ今、「モンスターを進化させる」条件を達成しましたので、使役出来る数が3体に増えました。同時に召喚出来る数は2体のままですが、特定の条件を達成することで変動します』



 と文章が書かれていた。このお知らせは使役が出来る枠が増えたことであり、さらに隠された条件を達すればモンスターテイマーの幅が広がるようだ。




「ふむ、モンスターテイマーの条件がこれなら、他の職業ではどうなるんだろう?」


 とりあえず、ガイルに会った時に聞けばいいやと考えて歩き回る。早速、フォックの実力を見たいからだーーーー






「モンスターではなく、扉を見つけるとはな…………ん?あれ、鍵がある?」


 扉が見えた時は、『暴獣の森』の中ボスかと思ったが、近付くと透き通ったガラスの鍵が掛かっているのが見えた。つまり、




「大ボスの扉ってわけか。あっさりと見つかるのは、初めのステージだからか?」


 開けてみようとするが、扉は壁のように硬くて開く気配がない。




「そうだよな、中ボスを全て倒さないとダメとアナウンスがあったし。ここは放って、モンスターを探しに行くか」

「ミュ!」

「シャー」


 従魔の2体はケイを守るように展開しており、察知系もあるので不意打ちの心配はない。察知系をすり抜けるようなモンスターなんて、初めのステージにいるとは思えない。




「む、あれは緑色の猪?」


 向こうを歩いているのは、緑色の猪のモンスターで鋭い角を持っていた。丁度良いと思い、フォックだけで戦って見ることに。もし、危ないと思ったら介入するつもりだがーーーー




 フォックの【獄炎】は赤黒い炎であり赤い火玉に黒いオーラ?みたいのが包んでいる感じだった。それ程に黒くはなくて禍々しくはなかった。

 それを一発当てて、戦いを始める開始となるはずだったが…………




「ぶもっ!?」




 赤黒い火玉は無事に当たったが、【鬼火】のように当たってから消えることはなかった。それどころか、まだ身体に黒い炎が燃えていた。体力バーを見ると、少しずつ減っていくのが見えた。




「火傷?……いや、火傷なら炎がずっと付いているわけがない」


 フォックに待てと指示を出して、観察してみることにした。そして、炎が付いてから10秒でようやく炎が消えた。




(つまり、【獄炎】は火傷とは違って炎を相手に当てると燃え続けてダメージを与え続けるか。つまり、ポケ◯ンの『ほのおのうず』みたいなやつか?って、それも説明文に書きやがれよ……)


 フォックに戦いを任せているので、ケイは動かずに心の中で運営に愚痴を吐きながら、観察を続ける。

 炎は10秒で消えたが、猪のモンスターはすでに体力バーは残りが一割しか残っていなくて、突進をするだけで倒れた。




(火が弱点だったのもあるかもしれないが、【暴獣の森】のモンスターをアッサリと倒すとはな。さすが、Rランクのモンスターってわけか)


 戦ったボスのモンスター、アメンボーと比べたら向こうの方が強いが、フォックは現時点のプレイヤー1人では、抑えられない程の実力はあるのがわかる。




「レベルを上げたら、また中ボスに挑むのもいいよな……あ、『初心の森』はまだ単独討伐されてないよな?」


 1人で挑んで勝った者がまだいないなら、まだ単独討伐報酬があるはずだ。それを狙うのもいいと考え、レベル1に戻ったフォックのレベルアップを目指すことに決めてモンスターを探して行くのだった…………





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