20.スノー
スノウバイトを仲間にしたケイはまず、名前を決めることに。
「お前の名前はスノーだ。前衛で暴れてもらうぞ!」
「キシャッ!」
次にステータスを確認しようと思ったら、ケイとフォックのレベルが上がっていることに気付いた。
そのステータスがこれである。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ステータス
名前 ケイ
種族 人間族
職業 モンスターテイマー
レベル 9→11
HP 65/65
MP 85/85
STR 78
DEF 65
AGI 58
DEX 55
INT 55
MDF 55
LUK 55
所持金 1700ゼニ
〈装備〉
武器 毒棘の鞭 STR+23 (R)
頭防備 蒼布のバンダナ DEF+5 AGI+3
体防備 皮の鎧 DEF+5
腕防備 なし
脚防備 皮の靴
アクセサリー
その一 なし
そのニ なし
その三 なし
称号
New!【見習い従魔使い】
従魔
・フォック レベル16 (HC)
・スノー レベル9 (HC)
加護
・金龍の加護(SR)
スキル
【テイム】・【召喚】・【鞭術】・【魔力の涙】・【ステップ】
ーーーーーーーーーーーーーーー
今回で新たな称号を手に入れたようだ。【見習い従魔使い】の効果を見たら、テイムする時の成功率が僅かに上がることがわかった。この称号は従魔を二体使役することで、手に入るかもしれないので、それ程に珍しい称号ではないだろう。次はフォックのステータスである。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ステータス
名前 フォック
種族 フレイムフォックス (HC)
レベル 12→16
HP 163/163
MP 194/194
STR 68
DEF 44
AGI 121
INT 136
MDF 52
〈装備〉
アクセサリー
その一 紅晶のネックレス INT+3
その二
スキル
【鬼火】・【ステップ】・【嗅覚感知】
ーーーーーーーーーーーーーーー
ステータスが上がっただけで、新しいモノはなかった。最後に新しく入ったスノーのステータス。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ステータス
名前 スノー
種族 スノウバイト (HC)
レベル 9
HP 208/208
MP 54/54
STR 85
DEF 187
AGI 52
INT 56
MDF 169
〈装備〉
アクセサリー
その一
その二
スキル
【氷霧鎧】・【氷穿】・【毒牙】・【熱視感知】
ーーーーーーーーーーーーーーー
スノーは、HP、DEF、MDFが高くて守りに優れているのがわかる。スキルから見ても、氷や毒を扱って戦うタイプである。まず、それぞれのスキルの効果を見てみる。
ーーーーーーーーーー
【氷霧鎧】 MP15
氷霧を纏い、自分自体のDEF、MDFが20%上がる。(効果制限は3分間)
ーーーーーーーーーー
このスキルがあったから、フォックの【鬼火】をあれだけ耐えられたのだろう。使用するMP量が多いくて自分にしか使えないが、効果時間は3分間と長いので、これからの戦いではお世話になるだろう。
ーーーーーーーーーー
【氷穿】 MP6
氷柱形状で撃ち出す。射程範囲は20メートル。
ーーーーーーーーーー
フォックの【鬼火】と比べると、MP消費が少ないが、その代わりに威力は低めになっているのが予測出来た。次は噛みつかれてないからわからなかったが、スノウバイトには毒の性質も持っていたようだ。その効果がこれ。
ーーーーーーーーーー
【毒牙】
牙に毒が含まれている。噛まれたら20%の確率で【毒】状態となる。
ーーーーーーーーーー
最後に、ピットという器官の代わりに現れたのが、このスキルである。
ーーーーーーーーーー
【熱視感知】
全位方向の熱が見えるのと同じように感じ取る。(障害物があると遮断されてしまう)
ーーーーーーーーーー
スキルの名前に『視』と出ていることにより、フォックの【嗅覚感知】と違って、障害物があるとその先にある熱を感じ取れないようだ。
人の目だって、敵が障害物に隠れてしまったら、姿が見えなくなるのと同じように、【熱視感知】も全位方向は見えるが、障害物の先は感じ取れない。
このようスキルがあり、ケイはフォックとスノウバイトがいれば、『暴獣の森』でも戦えるだろう。
「よし、続けてレベルアップを目指そうか」
「ミュッ!」
「キシャッ!」
従魔達がそれに応え、森の奥へ進もうとしようとした時、何処からかアナウンスのような音が聞こえた。
『プレイヤーの皆様に連絡させて頂いています。ただ今、シキ様をリーダーとして率いるパーティが『初心の草原』に待ち構える中ボスを倒しました。
これで、大ボスの扉に掛かっている鍵が一つ開かれました。残りの中ボスはあと3体となります。あと3体も倒さなければ、大ボスに会えないので、頑張ってください』
ーーーーと言ったお知らせがあった。ケイはもう中ボスを倒したのかーと感心していた。
大ボスと戦うためには、それぞれのパーティが中ボス4体と戦って勝たなければならない…………というわけでもなく、中ボスを倒すのは誰でも構わないのだ。ただ、鍵は他のパーティに任せてもいいが、大ボスだけは自分で戦って勝たなければ、先のステージに進めない。
(もう中ボスを倒したのか。『初心の草原』にいた中ボスだったから、そんなに強くはなかった?なら、俺も中ボスに挑んで見ようかな……?)
中ボスは何度も復活するので、ケイも挑むのは可能だ。中ボスがいる扉を探さなければならないが…………
(うーん、〈スキル原石〉も欲しいし、『喰虫の森』でレベルアップをしながら中ボスを探すのもいいかな?もし、初討伐したら〈スキル原石〉がもう一個増えると聞いたしな……)
少し考えて、ここでスノーがレベル10になったら一度街へ戻ることに決めた。もしかしたら、元βテスタであるリンダなら何か情報を持っているかもしれないから、話を聞きに行くのもいいかなと思ったのだ。
ケイ達は街へ戻る道を歩きながら、フォックとスノーでモンスターを倒して行くのだったーーーー




