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13.女王蜂 後半

不職業とは?という質問があったので、ここで答えておきます。

不職業には不人気職業と不遇職と言う意味が込められております。どちらかタイトルに入れるか悩んだ末に、合体して短縮したらこうなりました。


文句は受け付けませんので、ご理解を宜しくお願いします。

 


 二回目の【ファイアランス】と、前より大きな青い火玉、【鬼火】がクイーンホーネットに当たった。




『き、貴様ら!また火を!!』




 弱点なんだから、使うに決まっているだろ?と心の中でツッコミを入れるケイ。皆もそう思っているだろう。




「まだ一本目を削りきれないか!?」


 フォックが【鬼火】の威力を高めていたが、まだ一本目の体力バーが少しだけ残っていた。




『纏めて蹴散らしてやる!!』


 急に力を高め始めたのを見て、放って置くと危険だと判断した。




「大技を放つつもりだ!!」

「やらせないわ、【ファイアボール】!!」


 威力は落ちるが、クイーンホーネットのタメを中断させるために早く発動出来る火の魔法を選んだのだ。

 溜めている間は動けないのか、【ファイアボール】は簡単に当たっていた。




『ぐっ!邪魔をするな!!子供達よ、行けぇ!!』




 周りから魔法陣が現れて、十数体のキラーホーネットが現れた。全てのレベルは1だったが、一気に倒す方法がこちらにはないので、確実に時間を稼がれてしまうだろう。




「面倒な!ネビアはキラーホーネットを無視して、クイーンホーネットを狙え!」

「フォックは前に出てキラーホーネット達を倒せ!」


 フォックを呼んで、前線で戦わせることにする。自分とアークだけでは、十数体を相手には出来ないからだ。




「今の出せるだけ【鬼火】で片付けるぞ!!」

「ミュッ!」


 レベル1のキラーホーネットなら、【鬼火】で一撃だろう。自分は出来るだけキラーホーネットを倒そうとするが、一体に三発は当てる必要があるのだ。




「後ろへ行かせるかよ!」


 ダンはネビアね邪魔をされないように、こっちが撃ち漏らしたキラーホーネットを相手にしていた。




「【ファイアボール】!」




 この魔法でもクイーンホーネットの技を中断出来るのをわかっているので、わざわざ時間がかかる【ファイアランス】を使わないで攻めて行くのだがーーーー




「な、キラーホーネットが盾になるだと!?」


 十数体はいたキラーホーネットの中から一体が【ファイアボール】に向かって当たっていたのだ。

 これでは、魔法はクイーンホーネットへ当たる前に、防がれてしまう。




「早めに倒すぞッ!!」

「くっ、まだこんなにいるのかよ!!」


 キラーホーネットが減っても、【ファイアボール】が発動すると必ずクイーンホーネットの盾になってしまう。




『ようやく溜まったか。苦しんで死ねっ!!』




 紫色の竜巻がネビアに向けて撃ち出された。竜巻が一直線にネビアへ向かっており、そのスピードは速かった。




「させるか!俺が受けるから、お前はさっさと横へ逃げろ!!【ブロックガード】!!」


 今のネビアはパーティの核であり、最もダメージを与えられるので、退場されるにはいかなかった。

 ダンが盾を構えて、【ブロックガード】を発動して、体に薄い光が伴う。




「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」




 竜巻に切り裂かれて、吹き飛ばされそうなのを耐えていた。

 そして、竜巻が弱くなって行き…………消えた。




「はぁ、はぁはぁ……」


 ダンはまだ体力が半分もあり、あの竜巻を耐えたのだ。だが、今も体力が少しずつ減っていくのが見えた。




「紫色の竜巻は毒の性質もあったのか」

「ダン!早く、解毒薬と回復薬を!!」


 ダンは両方とも持っていたので、直ぐに回復出来た。




『なんと、あれを耐えるのか。だが、薬は無限ではない!』


 また倒した分のキラーホーネットが召喚され、クイーンホーネットは力を溜めていた。




「またアレを出すのかよ!?」

「くっ、アーク!キラーホーネット達を頼めますか!?」

「そ、そうだな!なんとかやってみよう!!」


 キラーホーネット達はアークに任せて、ケイとフォックはクイーンホーネットの邪魔をする側に加わる。




「邪魔をするな!」


 ケイがフォックをクイーンホーネットへの道を作っていく。キラーホーネットも黙って受けるわけでもなく、反撃をしてきた。レベルが1だから、ダメージは一桁程度だけどケイのHPは他の人よりも少ないので出来るだけ避けなければならない。

 キラーホーネットを相手にするなら、正面に立たなければいい。




「ミュッ!」


 フォックが【鬼火】をクイーンホーネットに当てようとすると、必ずキラーホーネットが邪魔をしようとする。

 だが、ケイはそれをさせないように鞭を邪魔しようとするキラーホーネットの脚に巻きついて、引っ張った。




『むっ!?』




 クイーンホーネットに当たり、中断は出来たようだ。




『邪魔をさせるな!!』

「フォックの道を塞げはさせない!!」


 ケイは先程と同様に、フォックのサポートを続ける。もし、ダメージを何回か受けたら回復薬を飲むのを忘れない。




『くぅっ!?』


 フォックの攻撃が当たり、一本目は既に真っ白で二本目も半分ほど削れていた。力を溜めている場合ではないと気付いたのか溜めるのやめて、自分でフォックに攻撃し始めた。




「行かせるかよ!」


 ケイは鞭で攻撃しようとする尻尾の軌道をそらせるように、打ち込んで行く。少ししか動かなかったが、フォックには充分であり、簡単に避けた。




「【打蛇】!!」

「ミュッ!」


 ケイの鞭とフォックの【鬼火】によって、残りは二本目の四分の一になった。

 ここでーーーー






「終わりよ、【ファイアランス】!!」






 今まで溜めていたネビアの火魔法がクイーンホーネットに、放たれる。




『き、貴様らぁぁぁぁぁ』




【ファイアランス】はクイーンホーネットを貫き、残った体力バーを全て消し飛ばしたのだったーーーー





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