第四話 露美悪の恋心
ロミオは物思いにふけっています。その理由は…
「はぁ〜…」
昼休み。俺は溜め息をつきながら窓の外を見つめる。俺の視線の先には楽しそうに笑い合う女子生徒が二人。
「なんだよ聖ちゃぁん!!悩みごと??」
イチゴミルクを片手にご機嫌な龍斗が聞く。
「まーな」
俺が答えると龍斗は俺の肩を抱いた。
「イチゴミルク飲めば悩みなんか吹っ飛ぶぜ??」
そりゃあ羨ましいことだ。
「お前と違って俺の悩みは重いんだよ」
イチゴミルクでもコーヒー牛乳でも拭い去ることはできない。まるで心にもやがかかったみたいだ。
「恋煩い??」
こいつはいつも痛い所をついてくる。
「図星だろ??なんで悩むんだよ。お前高田ちゃんと仲良いぢゃん!!」
こいつ…俺が密かに狙ってたの知ってたのか…。
「そりゃ…仲は良いけどよぉ…なんか…今回はいつもと違うんだよ」
俺もよくわからないのだ。
高田と目が合うといつもの俺じゃいられないっつか…何かおかしい。
「それが本気の恋なんじゃねぇ??」
龍斗はイチゴミルクのパックをゴミ箱にシュートするように投げた。
「なんか龍斗が恋とか言うとキモイな」
俺が言うと龍斗は短く笑った。
「俺も思った」
俺達は思わず苦笑する。
「悩んでる暇があんなら、ちゃっちゃと遊びに誘っちまえよバーカ」
龍斗は本当にイイ奴だと思う。
男らしいし硬派だし…俺もこんな男になりたかった。まぁ無理だけど。
「…お前イイ奴だな。」
龍斗は心底気持ち悪いという顔をした。失敬な!!
「ま、まずは4人で遊ぶっしょ??」
そして龍斗はジュリエットを含み4人で会う約束をしろ、と強制的な笑みを浮かべた。
しょうがない。
俺はさっきまで視線の先にいた女子生徒―高田とジュリエットの所まで走る。
いきなり誘うのはおかしいかもしれないが…恋は走り出したら止まらないってもんだ!!この際ジュリエットにも協力してもらおう。
はい(o^∀^o)花想でございます。ヤンキーなはずなのにヤンキーぽくないなぁとか思いつつ/(=3=;)これからヤンキーらしい所も出していきたいと思ってますのでよろしくお願いします!!