表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

僕に補助線をくれないか

作者: ばーでーん




どうにもならなかった図形が

一線で ほどける


幾何の迷路を彷徨った末

空白に差す

一本の線


そこから流れ出す論理は

まるで

心の隘路に光を射すようで


解けたというより

通じた

それが嬉しかった


そんな補助線に出会いたい



なんでもなかった図形が

一線でうかびあがる


幾何の一本道を突き進む先

多面体に差す

一本の線


そこから流れ出す創造は

まるで

心の好奇に光を射すようで


解けたというより

見つけた

それが驚きだった


そんな補助線を探してる



どうにもならなかった人生が

一線で 見違える


前提すらわからない毎日に

ある角度から指す

一本の線


それが映しだす風景は

まるで

心の降着を光で溶かすように



その線は 君の声かもしれない

あるいは僕の選んだ直感かもしれない

内側から切り出された面に

光が射しはじめる



証明というより

実感だ

それが 生きていることだった


僕に補助線くれないか



お読みいただきありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
一本の補助線が、幾何の迷路の道しるべとなり、心の隘路に光を射して。冒頭から綴られていく言葉に、惹きこまれました。 その一本から、創造が流れ出すような瞬間。心の降着に光が映し出す景色。それはかけがえの…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ