Ep.III‐騒動の予感
‐各キャラ紹介‐
霧崎 琴音
十六歳・女性
高校二年・学院一回生
高校生にして魔法学院に入学した数少ない人物
桃園 蘇蘿
二十四歳・男性
六双神・天に所属してる
白髪で、膝くらいまでの長さ。
六双神最強にして、最年少。武器は二メートル超えの杖
遠永抻 薫
ファルシン寮・四回生
少しチャラいけど、やるときはやる男。
好きな調味料は薄味醤油
咲栄崎 稜也
ファルシン寮・四回生
無口で他人とかかわることが得意ではない。
実力はある。蘇蘿さんにも認められているし、蘇蘿さんを尊敬している。
談話室の扉を開けて、広い廊下を抜け、螺旋階段を上り、別の棟へ移動する。
「ついたよ。ここから先が僕たちが住んでいるスペース、さっきまでのは共同スペース。談話室、大広間、鍛錬場だったり。こっからはプレイベートスペース。間取りは全部同じだから何処にするかだけでいいよ」
私はそこで当たりを見回す、ここから先は、分かれ道になっていた。
「随分と広いんですね。」
「無駄にね。半分以上使えてないんだよ・・・」
掃除が大変そうだな・・・。そう思いながら歩き続ける。内装が豪華で見とれていた
「右手側が男性寮、左手側が女性寮。ほとんどが個人のスペースだけど、露天風呂やサウナは共同になっているよ。いつでも稼働中だから好きに使って、あとは・・・。自分の目で確かめたほうが早いな。今日から自分の家なんだから好きに使いな。」
今日から始まる新しい生活に胸を躍らせている。
「よし、一通り見たな。あれ、入学式っていつだっけ?」
「来週です。」
「そんなに先か。ま、新生活で慣れない中入学してもだな。がんばれよ」
「はい、有難う御座います。」
その後談話室に帰り、荷物の移動をし始めた。無駄に広い寮で夜に迷ってしまいそうだなと思っていたら蘇蘿さんに呼ばれた。
「そろそろ制服の採寸の時間だから、向かったらどうだ?」
「有難う御座います」
そのまま広い体育館へと向かった。そこには自分のほかにも多くの人がいた。この人たちも皆、今年イプシロンに入学するのかと思うと、少し緊張し始めた。
順調に制服の採寸が進んでいた。制服と言っても結構な種類があり、その中であれば好きなのを着てよいらしい。そして唐突に言われた
「お嬢ちゃん、どこの寮に入ることになったの?」
「ファルシン寮です」
周囲が一気に凍り付いたのが肌で感じるほどにわかる、なにかまずいことを言ったのか?たった一瞬のはず、だけどとても長く感じた。
「じゃあ寮服もやっておくわね。」
この人だけ流れ作業のように無関心それが救いだった。
その時何かしらの嫉妬と、期待とが混ざっ眩暈がしそうだった。
「さ、終わったわよ、がんばってね。」
その言葉で心が暖かくなった。緊張が解けてほっとしたような、感じだった。
私はその後、寮へと戻った。
‐各キャラ紹介‐
劚蘿 珠帝
ファルシン寮・五回生
劚蘿家の長男
茶葉から作る生粋の紅茶好き