【病人のこころえ】小説ではありませんが
【病人のこころえ】
喫茶店をやっているの私が70才だからお客様も高齢の方が多くて勢いご病気になられる方も多いのですが、今まで病気の経験がないから対応の仕方が分からない方が多いので、病気のベテランの私が心得を書いときますね。
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1 病気を認めて向き合う勇気を持つこと。
病気を安易に考えない(なめない)事。
勇気を持つことはとても大切です。
愛する人がいて祈ってくれても、ヤクザが病気を恫喝しても、100mを全力で走っても病気はくっついているので、勇気を持って治療する事が必要です。
体感は何ともないんだからと医師から病気を告げられても認めたくない人がいます。
治療をしないとやっぱり良くない事になるようです(解剖して調べたのか、と言われるとそうではありませんが、多分治療しなかったり治療が遅れたためだろうなと感じる方がお客様の中に数人いらっしゃいました。)。
2 自分の病気の事は自分で調べる。
先生様におまかせしている、と言っても短い診察時間では医師も説明しきれていない事もあるので病気の事を詳しく知っておく事。
調べたら心配になる、という意見もあるでしょうが無知だと後で後悔するようになる事があります。
ネットで調べる時は「広告」のページではなく公的な医療機関のページで調べること。
3 医師や看護師、事務の方には丁寧な言葉使いをする事。
会ったその瞬間に医師などは患者の人間的レベルを判断している(治療に従う人かどうかチェックするため)から。
医師も人の子なので変な患者にはまごころを込めた対応はしにくくなります。
4 治療がある程度進んだら「直ったか試してみよう」などと思わない事。
接着剤でも十分固まれば強いけれど固まりきる前はまだ弱いのといっしょ。試さなくてもそのうち無理をしなければならない時は来ます。
5 他の人が病気で亡くなっても気に病まない事。
有名人が亡くなったといって心配しても、その人と同じ遺伝子を自分が持っているわけではないし、毎日世界中でたくさんの人が亡くなっているので心配する意味がない。
6 無茶と思われる行動を取らないこと。
知人で賢い人でしたが、毎日長い時間散歩をされていました。その年の8月はとても暑くて、散歩から帰られて昼食をとられたあと具合が悪くなられて夕方に病院で亡くなられた方がいます。
今まで決めた事はきちんと行う立派な方だったのでしょうが、この場合はつらかったら途中から引き返せばよかったですね。
同じような事は他の人でもあります。
こういう行動の背景には、努力に比例して成果が出るという考えがあると思いますが私が学生の時、三菱重工の工場長をされていた先生がよく、問題の解決は水枕のようなものでこっちを押さえればあっちが出てくるというように簡単なものでは無い、とおっしゃっていたのを思い出します。
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病人はイメージとして戦場の兵士と同じだと思います。
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結論は昔から言われるように『病人はヒビの入った茶碗のようなものだから大切にあつかう・無理をしない。』事だと思います。
昔はヒビの入ったり少し欠けた茶碗や湯呑も使っていました。