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番外編03.地獄の特訓

別小説【受け身で習得するチートスキル~冒険者パーティーを追放されたが、ドM向けな魔法を悪役令嬢から授かったので英雄になれるみたいです〜ですがショタワンコにされました、ぴえん】と繋がる物語。

キュリアに完敗したユガレイだったが、その実力を買われてキュリア直々に修行をつけることとなった。



「あいつ、上手くやっているかな?」



グリムリペアのNo.4で黒髪、メガネの長身の青年グアル・パルドはユガレイの心配をする。

何しろキュリアの修行に参加したことがあるのでその過酷さを知っているからだ。



「グアルお兄ちゃん! これでいいかな?」



グアルの隣にいるのは唾の大きい帽子、青く長いウェーブのかかった髪、貴族のような質の高いワンピースを着こなす少女。


彼女の名前はファルマ・アレニエ。

トワルの妻だが幼子にまで若返って、トワルの記憶もなくなっている。

今はトワルとは親子の関係でいる。



「よくできたな。パパも喜んでくれるぞ」



「えへへ」



ファルマはトワルに何か手伝えることがないか模索していた。

そんな時に料理をやってみないかとグアルが誘ったのだった。



カランカラン



ちょうどその時、グアルの店にパパがやってきた。


グリムリペアNo.7 トワル・アレニエ。


青髪で長髪の男。蜘蛛の巣をモチーフにした柄のスーツを着てキザにポーズを決める。



「やぁ、待たせたね」



クールなオーラを放っていたがファルマが話しかけるとすぐに崩れた。



「パパー! お弁当作ったよー!」




「あぁ!!! 愛しのマイスイートエンジェルのミラクルランチ!!!

僕のハートが天にも昇る勢いだ!!!!」



そんなトワルはファルマからのお弁当を手にして異常なほどの愛情表現をする。



「えへへー、パパ! お仕事頑張ってね」



「あぁ…なんて良い子なんだ…あまりの美しさに思わず目に入れてしまいそうだ!!!

むしろ入れたい!!!!」



ファルマのこととなると残念なイケメンになるトワル。



「その子に料理を教えた甲斐があったな。さぁ、トワル出発の時間だ。俺はこの前拾った奴に色々教えないといけないからな」



トワルは自分が仕事に行っている間、ファルマの世話をしているのはグアルとルナール。

トワルは2人には感謝している。

そのグアルが拾ったというユガレイのことが気になるようだ。



「気になるね。その新人のユガレイくん。何者なんだい?」



グアルが拾ってきた未知の存在ユガレイ。

グリムリペアのボス、キュリア・ロザリオの修行を受けているので、トワルはまだ面識がない。



「素性はわからないが、ボスとリアにも相談した上での決断だ。とりあえず心配ないだろう。それより、ドアの隙間からシエラが覗いて待ってるぞ」



緑髪の内気な少女。

グリムリペアNo.6 シエラ・ペコラがドアの隙間から覗いていた。

入るタイミングがわからなかったようだ。



「ひゃう! は、は、早く、しゅ、出発しよう」



見つかって吃るシエラ。



「sorry。待たせちゃったみたいだね。

それじゃ、行ってくるよ」





一方その頃、ユガレイは



「あへーーー!!!!!!」



「うぼーーーーーー!!!!!!」



「どびーーーー!!!!!」



キュリアに何度も投げ飛ばされて叫んでいた。




「ふふふ、まだまだだね」



もともとユガレイはパワーもスピードも高く、グアルやトワルにも引けを取らない。

しかし、動きが単調のためキュリアのような武道の達人には読まれやすい。


修行中にドンドン上達していったが、まだまだキュリアには遠く及ばない。



「く、くっそー!」



悔しがるユガレイ。



「さ、次は腕立てといこうか。

僕が魔法で負荷をかけるからがんばってね」



キュリアはユガレイの体重が10倍になるように闇魔法で押し潰した。



「ふんのおおおおお!!!!!!!!」



「さぁ、今日こそ1000回は腕立てしてみようか」



ユガレイは腕立てを


…800


…801


…802


としてきたが



「む、むりーー!!!!!!」



ユガレイは倒れた。



「まだまだだねぇ、でもこの短期間で凄い上達スピードだ。あと、僕とグアルが交代で言葉を教えてるから少しは覚えてきたみたいだね」



するとキュリアの影からグアルが現れた。


これはグアルの固有魔法で一族の中では法術と呼ばれている影の魔法【影移動】。


影から陰へ移動することができる。



「順調か?」



「最初は動きが雑だったけど凄いスピードで上達しているよ。でも、まだ力があると思うんだけどなぁ」



キュリアの勘ではもっと強い何かを持っているはずと、しかし



「この前、ユガレイにクレストが自作した魔力測定器で測ったんだろ?」



クレストとはグリムリペアNo.10の科学者。

悪魔の頭脳という二つ名を持つ。


全ての生物には魔力がありルーンという単位で表される。

一般的な人々の魔力数値は10~30ルーン。


下級の魔導士は100~300ルーン。

熟練したの魔導士は5000~10,000ルーンが平均である。

そして、魔族は最も魔力の高い種族であり、平均的な魔力数値は100,000ルーンを超える。



ユガレイの魔力数値を測ったところ衝撃的な結果をキュリアは話した。



「それが…0ルーンだったんだよね…」



「0!? 故障じゃないのか!?」



驚きを隠せないグアル。


それもそのはず、0ルーンの魔力数値は聞いたことがない。

0というのは非生物か死体ぐらいだ。


ますます、ユガレイが謎に包まれる。




「もしかしたら魔力とは別の力かも。シエラみたいに」



キュリアは心当たりがあるようだ。


東洋の島国である【鎖ノ国】には魔力とは別で【気】というものがあるらしい。


【気】というのは生体エネルギーのことを指して、操れるようになれば凄まじい力を発揮するという。



「そういえば聞いたことがあるな。ラディソスの方も魔力とは別の新しい生体エネルギーがあるかもしれないから研究しているとか」



生体エネルギーについては近年あるかもしれないというレベルで研究されている。


しかしまだ始まったばかりなので、魔力を測定する機械は広まっているものの生体エネルギーを測定する機械は存在しない。



「これは僕らにとっては専門外だからクレストに相談しよう」



「…そうだな…その方がいいだろう」


「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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