22. それぞれの旅立ち
別小説【無能転生者の異世界英雄譚~冒険者パーティーを追放されたが、受け身で習得するチートスキルを悪役令嬢から授かったので英雄になれるみたいです〜ですがショタワンコにされました、ぴえん】と繋がる物語。
リアのサプライズ誕生日がなんとか成功した。
そして、翌日、それぞれの旅立ちの支度をすることになる。
「さて、今日で暫くお別れじゃな。
ま、妾が1人いれば大教会は安全じゃから任せておくのじゃ」
リア・スカーレットとともに大教会デウスは別の場所に移動することとなる。
移動の理由は、世界帝国ヴェルトに本拠地を見つかってしまったため、建物ごと移動することを決めたのだった。
そして、本拠地を隠しながらグリムリペアと共同でヴェルトの戦力を落とす作戦だ。
あくまでも隠密活動を徹底する。
「ありがとうございます。リアさん。
そして、ユガレイさん、グアルさん、トワルさん、シエラさん、何から何まで本当にお世話になりました」
三大闇ギルド『ジャブラ』の侵略を止めてくれたお礼とこれからの護衛を務めるリアに対してのお礼を言う大司教クラルテ。
「実際、俺たちだけでは壊滅していたからな!
命の恩人だぜ!」
「感謝しきれない程の恩恵。本当にありがとうございます」
「…あ、ありがとう、な…」
大教会本部守護精霊のサラマンダー、シルフ、ウェンディーネの順で礼を言う。
「気にしないでくれ。
任務を超えて友人を助けるのは当然の事さ」
トワルにとって大教会デウスの人たちは
利害関係のある繋がりではなく
友人という。
「それに本当に忙しくなるのはこれからだ。
こちらこそよろしく頼む」
これからのことの方が大変だというグアル。
「我々のできることならなんでも致します」
大教会デウスを代表してクラルテがこれからも協力し合うことを表明する。
「俺はまた友達ができて満足だ!
また一緒に飯でも食おうぜ!」
そんなユガレイは陽気な対応。
友達はユガレイにとって大切な繋がりだ。
「では、この建物とデウスの人間を全員移動しようかのう。巻き込まれたくなければ妾から離れておるがよい」
そう言うとリアは詠唱を始める。
「我が名において来たれ空間の精霊、手中に集い、その姿を力に変えよ、空を包み支配せよ、大地を包み支配せよ、人を包み支配せよ、魔を包み支配せよ、古を包み支配せよ、心を包み支配せよ、全ての事柄を包み支配するその力、異なる世界を誘い、現世を繋ぐ架け橋となり、大いなる扉を導くため、今一度一つとなれ、惜別の嘆きを胸に、惜別の過去を胸に、新たな地に祝福を、
超級空間魔法「ラオムエデン」」
詠唱が終わると大教会デウスとその教会の人達とリアは大きな光に包まれて別の地に移動した。
「…本当にこんなどでかい建物と、あれだけの人数を一瞬で移動するんだから爽快だな」
リアの魔法にただただ感心するグアル。
『ラオムエデン』
広範囲で大質量の物質を移動する超級空間魔法。
空間魔法の移動は、大人数の移動となるとかなり精度がいるのだが、魔法の天才であるリアだからこそできると言えるだろう。
「ようし! 帰ったらたっっっくさんシュークリームを食うぞ!」
「昨日あれだけケーキ食べたのにか!?」
デウスとグリムリペアの宴会のときにかなりの量のケーキを食べたのだが今度はシュークリームが食べたいというユガレイ。
「ケーキは別腹、シュークリームは主食だ!」
「まったくお前と言うやつは…」
ケーキは別腹、シュークリームは主食。
こんなやつ聞いたことないぞ!
と呆れるグアル。
「ガッハッハッ! ところでボスはどこいった?」
「ま、またいなくなっているですぅ
~」
「あらあら、またなのね」
ドナー、シエラ、ルナがボスであるグリムリペアのギルドマスター『キュリア・ロザリオ』がいなくなったことに気づく。
また迷子なのか…。
「…まぁ、要件は全部済んだし大丈夫だろう。
用があるときにまたタイミングよくやってくるだろうから問題ない」
キュリアのことはいつものこと。
仕事はちゃんとやるので特に問題ないというグアル。
一方、キュリアは…。
「ん? ここはどこだ?」
夜の砂漠にいた。
どうしてそんなところにいるのだろうか?
「そういえばノイモはどうしたんだろうか?
大教会との連絡のやり取りに駆けつけるはずだったのだが」
グリムリペアNo.9『ノイモ・シーミー』は
もともと大教会デウスに落ち合う予定だったから来ないことにおかしいと思ったグアル。
時は遡り。
グリムリペアがデウスとの懇親会を楽しんでいる頃。
「やだわも~急がないとリアちゃんのバースデーに遅れちゃうわ~。でも、まさかこんな所でイケメンと遭遇するなんてついてると言った方がいいのかしら?」
ノイモが誰かと交戦しているようだ。
「これから死ぬというのにおかしな奴だ。
お前の護衛は役に立たなかったな」
相手は異国の鎧にドクロの仮面をつけた剣士。
『東洋の死神』だ。
「す、すまない、ママ」
「……」
東洋の死神はノイモの側近である
ベイビーちゃん1号とベイビーちゃん2号という
ホスト風のイケメンを倒したのであった。
「護衛じゃなくてアタシの可愛い子供たちよ。
でも、おいたがすぎたからお仕置が必要ね。
イケメンだからって手加減はしないわよ」
ムキムキッ!
すると、ノイモの全身の筋肉が肥大化する。
「我が一族に伝わる格闘術を見せてあげるわ。
ニューハーフ拳法『漢漁拳』!!!!!」
シュババババババババ!!!!
マイマイ族に伝わるニューハーフ拳法。
『漢漁拳』は男を漁るかのごとく高速で相手を掴もうとする。
捕まったら最後、永遠の愛を誓うとかどうとかという恐ろしい技だ。
ズバッ!
スタッ!
「絶技『龍壮斬』」
絶技『龍壮斬』。
瞬時に相手を斬る高速の居合抜き。
気づいた時には既に斬った相手の後ろにいる。
「あら、ヤダ、いつの間に後ろに。
アタシの負けね…でも、ユガレイちゃんには勝てないわよ」
ズバン!!!
その瞬間、胴体真っ二つにされたノイモ。
ドサッ。
そして、大量の血が流れる。
「…待っていろ」
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