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17.六帝王

別小説【無能転生者の異世界英雄譚~冒険者パーティーを追放されたが、受け身で習得するチートスキルを悪役令嬢から授かったので英雄になれるみたいです〜ですがショタワンコにされました、ぴえん】と繋がる物語。


大教会デウスと三大闇ギルドの一角『ジャブラ』との戦いは終止符を打たれた。

グリムリペアのおかげで大教会デウスの被害は最小限に抑えられた。


それから4日後、世界各地のデウスの戦力が本拠地に集うこととなる。



「壮観だな、これがデウスの戦力か。とはいえジャブラのせいで場所が割れたから、近いうちに帝国は本拠地に集中攻撃するだろうな。特に六帝王がやってきたら厄介だ」



グアルはデウスの戦力を高いところから眺めながら呟く。

その戦力は5万人を超えていた。



「ロクテイオウ? ナニソレオイシイノ?」



ユガレイはわからない単語があると聞いてくるお決まりのパターン。

必ず食べ物かどうかをチェックしている。



「六帝王というのはここ最近現れた世界帝国『ヴェルト』の皇帝を守る6人の帝王だ。

贅沢して貪っている貴族とは違う。

全員元軍人だけあって相当な実力を有している。

更に、何らかの方法で一人一人大きな力を得たらしい」



「どんな力を手に入れたかわからないけど、今まで正規ギルドすら敵わなかったジャブラさえも超えるそうだ。この前の戦いに六帝王が一人でも参加していたらヤバかったね」



六帝王の存在と恐ろしさを語るグアルとトワル。

この前戦ったジャブラよりも上らしい。

つまり、六帝王が率いる世界帝国の郡勢が攻めてきたらデウスの総戦力を持ってしても一巻の終わりということになる。



「だからこそこの場所を移動しなければならない。

この建物ごと移動する魔法が使えるのは…」



「妾しかいないのぅ」



グリムリペアNo.2 空間女帝『リア・スカーレット』が大教会デウスに到着した。



「到着したか、お姫さん、待ちかねたぞ」



「ジャブラ如きに苦戦するとは情けない奴らじゃ。ま、妾が来たからにはもう安心じゃがのう」



全くその通り。

何も言い返すことのできず黙るグアル、シエラ、トワル。


そして、リアの隣にもう1人。

大きなつばのある帽子を被った少年が現れた。



「まさかこんなに早く、デウスが見つかって攻めて来るとは思わなかったからね、僕が最初からいれば被害は0で済んだのに」



彼はグリムリペアのギルドマスター。

『キュリア・ロザリオ』



その圧倒的な魔力を持つキュリアとリアが戦いに参加していたらジャブラを瞬殺していたであろう。



「全くじゃ! あれからすぐにどこかへ行きおって! 探すのに苦労したのじゃ! あの一瞬で何十キロも先で迷子になるとか、毎度驚愕じゃ」



ユガレイたちがジャブラと戦っている頃、リアはキュリアを探していたそうだ。

『あれから』に疑問を持ったユガレイが口を挟む。



「あれから…? あぁ、あのラブラブシーン…」



ドカーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



「ジャーーーウーーーーーー」



軽く顔をピンクに染めながら、リアは最後まで言わせる前に空間魔法の応用で発動する爆発をユガレイにお見舞いする。


爆発の煙が晴れる頃、ユガレイは地面に頭から突き刺さっていた。



そして、更にグリムリペアのメンバーが集う。



「ガッハッハッ! 思ったよりピンピンしているなぁ!」



「あらあら、みんな元気そうね」



「ドナー、ルナも到着したのか」



グリムリペアNo.3 万雷『ドナー・ボルト』。

グリムリペアNo.8 メディカル『ルナール・メージス』が大教会デウスに到着した。



「今、大司教さん達を治療してきたところよ。

私の薬で他の皆さんも手当しているわ」



ルナは大教会デウスの治療、ドナーはジャブラなどの脅威からデウスを守るためにやってきた。

ドナー1人でもジャブラに後れを取る事は無い。



「手当てと建物の修復が終わったら予定通り妾の魔法で大教会を別の場所へ移動するのじゃ」



今後の方針としては、大教会デウスは身を隠し、必要な時に戦力をリアの魔法で呼び出し、効率よくヴェルトの戦力を削ぎ落とす。


そして、グリムリペアの他のメンバーは暗殺でヴェルトの弱体化を狙う。


いざ、戦争になった時に戦力の低いデウスが勝ち残る為の戦略だ。


ちなみに、この案を掲示したのはグリムリペア随一の頭脳派グアルだ。



リアたちが話していると1人の少年がグリムリペアに走って駆け寄った。



「お、おい!」



彼の名はウェンディーネ。

若くして大教会本部守護精霊の肩書きを持つ最高戦力の一人である。

ジャブラと戦う前はグリムリペアに何かと突っかかっていた。



「やぁ、ウェンディーネくん、おはよう!

そういえば朝の挨拶が遅れてしまったね。

ではこれからステキなダンスをしながら…」



「いや、それはいい! …その…悪かった…な…」



トワルが奇妙な動きという名のダンスをしようとすると食い気味に断るウェンディーネ。


今までの態度。

信用していなかったこと。


それらを含めて不器用に謝罪をしては走ってどこかへ行ってしまった。




「ちゃんと伝えたようですね」



ウェンディーネの一連の行動を見ていた大教会の大司教クラルテが呟きグアルが返答する。



「大司教さん、彼は?」



「今回のことでケジメをつけたかったのでしょう。自分の気持ちに素直にならないと神に顔向けできませんよと、伝えておきましたので」



ウェンディーネと和解したことに胸を撫で下ろすクラルテ。


しかし、その近くに一触即発の空気を漂わせる2人がいた。



「じー」



大教会本部守護精霊の一人 サラマンダーとドナーご睨み合っていた。


2人は目があってから徐々に近づいていって強烈なまでにガンを飛ばす。


出会い頭に喧嘩勃発かと思われたが


バッ!!!


2人揃って上の服脱いで上半身裸となり決めポーズをする。



「筋肉!!!」



サラマンダーとドナーは筋肉で語り合う。


筋肉とは何か。

それは友情を結ぶ最高の絆である。

その筋繊維が多ければ多いほどマブダチになる。

会話はいらない。

筋肉さえあれば分かり合える。

2人は半裸でそれを確かめ合うのであった。




「…あちらでも友情が芽生えたようですね…」



ドン引きするクラルテ。

喧嘩ではなく良かったと思うべきかそうでないのか。



「…そう…ですね」



クラルテと同じ心境であるグアルであった。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


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