15. エネルガン VS ベクトル
別小説【無能転生~冒険者パーティーを追放されたが、受け身で習得するチートスキルを悪役令嬢から授かったので英雄になれるみたいです〜ですがショタワンコにされました、ぴえん】と繋がる物語。
極悪人専門暗殺ギルド『グリムリペア』と組んだ大教会『デウス』と三大闇ギルド『ジャブラ』との戦いはついにクライマックス。
戦いの中、ジャブラの幹部は破れ、デウスの最高戦力も破れた。
グリムリペアのグアル、シエラ、トワルはジャブラのギルドマスター『フォルザトラ』と対峙するも歯が立たず倒れ込む。
そんな中、グリムリペアNo.4 白銀のスナイパー『ユガレイ』が到着した。
ジャブラの兵士ほぼ壊滅。デウスの戦士も戦えるものはほとんどいない。
残すはフォルザトラただ一人。
大教会デウス編、最終決戦が始まる!
ユガレイはエネルガンのリミッターを一つ解除した。
急激にパワーを上げた状態でエネルガンを放つ。
「『レイブレイク』」
ズキューン!
レイブレイクはリミッター1解除状態のエネルガンの通常攻撃。
貫通性が大幅に上がり、着弾すると大爆発が起こる。
「『クールバ』」
レイブレイクがフォルザトラに向かって行ったがフォルザトラを前にして屈折した。
そしてフォルザトラから逸れて森が大爆発を起こす。
ズドーン!!!!!
ハンドガンの威力とは思えない凄まじい破壊をもたらした。
「随分と物騒な武器ですね。直撃は避けた方がいいでしょう」
軽々とエネルガンの攻撃を逸らしたものの、まともに受けたらただでは済まないと悟るフォルザトラ。
「あれ? なんで逸れた?
それなら連射ならどうだ!」
ドキューン!!!
ドキューン!!!
ドキューン!!!
ドキューン!!!
なぜ逸れたかをあまり考えずに数発連射するユガレイ。
「『インベルシオン』」
しかし、ユガレイの攻撃はフォルザトラを中心に折り返してユガレイに向かっていった。
ヒュン!!!
ヒュン!!!
「おわ!」
「危な!」
ユガレイに向かっていったレイブレイクはグアル、トワルにも当たりそうになった。
ドガーン!!!
ドガーン!!!!
ドガーン!!!!
ドガーン!!!!
間一髪で避けた3人の後ろでレイブレイクが大爆発を何発も起こす。
「攻撃の反転もできるんだね…一瞬死ぬかと思ったよ」
命拾いしたトワルたち。
死ぬ訳にはいかないと言ったトワルは危うく仲間の攻撃で死ぬところだった。
「どんな攻撃も無駄ですよ。
全ての攻撃は私には届かない」
厄介な事にフォルザトラは全ての攻撃を屈折、反転させることが出来る。
これがフォルザトラの固有魔法『ベクトル』の力だ。
「それなら…属性変換チップ『重力』ヘビーブレット!」
属性変換チップとはエネルガンのリミッター1解除により解放される力だ。
属性変換チップを使うことによって色んなエネルギー弾を発射することができる。
「同じことです。しかもさっきに比べて遅い攻撃だ」
ヘビーブレットを受け止めて返そうとするフォルザトラ。しかし、
「く、重い!? 避けるしか!」
属性変換チップ『重力』ヘビーブレット。
レイブレイクは軽く速い攻撃に対してベビーブレットは重く遅い攻撃だ。
そのため簡単に弾いたり受け流したりはできない。
そして、威力もエネルガンより上だ。
ドガーン!!!!!!!!
「ベクトルで方向転換できなかったのは初めてですよ。なんて重い攻撃ですか」
フォルザトラの魔力でも返せなかったほど重いベビーブレット。
驚いていたら目の前にいたはずのユガレイを見失った。
「!?…いない!?」
ユガレイは高速でフォルザトラに回り込んだ。
それに対してフォルザトラも感知して対応する。
ズガガガガガ!!!!
接近戦による高速攻撃を行うユガレイだったがフォルザトラは対応した。
「おぉ! 結構動けるな!おっちゃん!」
明らかな魔導士という格好にも関わらずユガレイの接近戦に食らいつくフォルザトラ。
しかし、やはり部が悪く防戦一方となる。
「く、接近戦は避けた方がいいですね。
『レンサミエント』」
フォルザトラはユガレイから離れるためにベクトルを使用。
『レンサミエント』によってユガレイはフォルザトラから離れるように後ろへ飛ばされた。
「おわわわわ!!!」
「そう簡単に私には近づけ…」
しかし、ユガレイは一瞬吹き飛んだが、強靭な脚力でフォルザトラの『レンサミエント』に耐えた。
「馬鹿な! 私の魔法を耐えるとは!」
森の外まで飛ばそうとしていたがユガレイは脚力だけで堪えたのだ。
「属性変換チップ『電離気体』
トニトレスブレット」
属性変換チップ『電離気体』トニトレスブレット。
レイブレイクに電離気体を付与したエネルギー弾。
トニトレスブレットはレイブレイクよりも速い。
しかし、フォルザトラには攻撃の速さは関係ない
「『クールバ』」
フォルザトラの魔法によりトニトレスブレットは屈折してフォルザトラから離れたところに着弾して大爆発を起こす。
ズガーーン!!!
レイブレイクと違うのはその爆発の周りに雷が発生している点だ。
シュッ!!
その隙にユガレイがまた接近戦を仕掛ける。
エネルガンを何発撃っても効かないため接近戦でケリをつけた方がいいと判断したのだろう。
野生の勘で。
しかし、
「また接近戦ですか『レンサミエント』」
また、フォルザトラから離されるユガレイ。
ズザザザザ。
「ぐうう、また離された、どうしたもんかな」
遠距離では攻撃を曲げられ、接近戦では離される。
どうやって倒したらいいか考えていると
「待て待て待てユガレイ!」
グアルがユガレイに引き留めようと声を上げた。
「どうしたんだよ相棒~。今いい所なのに」
子供が文句を垂れるようにプンブンするユガレイ。
「このままやり合ったら森が焼け野原になっても決着つかないから一旦止まれ!
あと、俺たちも危ない!
どうも奴の魔法とお前は相性が悪い。」
ユガレイの攻撃がいつ自分たちに当たるか分からないし大教会どころかその周辺すら壊滅してしまうことを危惧していた。
「じゃあどうすんの?」
首を傾げて尋ねるユガレイ。
「俺に策がある」
ユガレイとグアルが話している隙にフォルザトラがベクトルを仕掛ける。
「最大出力『ジバイシュ』」
『ジバイシュ』は地面に向かってベクトルを発生させて押し潰す。
重力で身体を動けなくするような魔法だ。
グアル、トワル、シエラに放ったものより何倍も上だ。
「おおおお!!!」
ユガレイはフォルザトラのベクトルで地面に這いつくばる。
「やっと動きを止めましたか…これで終わりです…」
このままユガレイを推し潰そうとするフォルザトラ。
「一人でつっぱしるなユガレイ。ボスの作戦名忘れたか」
出発前にグリムリペアのギルドマスター『キュリア』から言われた作戦名がある。
そのことを思い出せと言うグアル。
「作戦名? なんだっけ?」
フォルザトラのベクトルで押し付けられながら普通に会話するユガレイ。
「僕は覚えているよ。最後に会った時言ってたね」
「私も覚えています。センスがないと思いました」
トワルもシエラもキュリアの作戦名を聞いていたそうだ。
「あぁ、あれか!」
どうやらユガレイも思い出したそうだ。
その作戦名を全員揃えて口にした。
「『みんな協力して頑張る』」
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。




