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11.VS ジャブラ

別小説【無能転生~冒険者パーティーを追放されたが、受け身で習得するチートスキルを悪役令嬢から授かったので英雄になれるみたいです〜ですがショタワンコにされました、ぴえん

】と繋がる物語。


森の中、ジャブラの幹部とグリムリペアのシエラ、トワル、グアルが激突する。


シエラは蛇刀を扱う剣士アングイス。

トワルはゾンビを操るネクロマンサーのキマネ。

グアルはビーストアーマーのガレオとそれぞれが対峙する。



ズガガガガガ!!!



「ひゃはははは! 変幻自在で伸縮自在!

アングイス様の蛇刀はどうよ!?」



アングイスの蛇刀は広範囲かつ長距離で斬撃を操るので普通の剣士では間合いに入れず、一方的になってしまう。


間合いに入れないシエラは苛立ち始めてきた。

更にアングイスの性格にも嫌悪感を持っている。



「本当に鬱陶しい性格と刀ですね」



「え? イヤらしい性癖だって?」



「言ってません」



すました顔ながら怖い顔をするシエラ。

アングイスのハイレベルな聞き間違いが披露されている中、キマネとトワルの戦いも始まっている。



「さて、レベル1のゾンビはほとんど使っていますからレベル2でお相手差し上げますよ」



体格のいいゾンビが現れて武術を使ってトワルを攻める。



「随分と良い動きをするゾンビだね、まるで生きてるみたいだよ」



しかし、トワルは全てかわして余裕の表情。

大軍の中に混じっているゾンビとは比較にならないほどスピードもパワーも技術も持っていた。



「レベル2ゾンビは生前の戦闘スキルを維持したまま戦わせることができますからね。せっかくなのでもう3体サービスしましょう」



キマネは3体のレベル2ゾンビを召喚。

後に更に追加で2体のレベル2ゾンビを召喚する。



一方、ガレオとグアルの戦いではガレオが押している。



「ガルルル! 百裂(ひゃくざき)!!」



ガレオは鋭い爪で数本の木を薙ぎ払う。



「く、パワーとスピードは大したものだな」



グアルは頭脳派で中距離タイプのため苦戦している。


そして、シエラとアングイスは。



蛇流(じゃりゅう)飛蛇(とびへび)』!!」



アングイスの剣がシエラに向かって一直線に伸びて森林を切り裂く。

その距離は3kmにも及ぶ。



「そんな大技、避けたら好きだらけです」



アングイスの飛蛇を避けたシエラはアングイスの懐に潜り込み刃を向ける。


カキーン!!


しかし、蛇刀はクネりと曲がりシエラの攻撃を防ぐ。



「ざーねーんでーしたー!」



さらに飛蛇で放たれた蛇刀の刃先が戻ってきて、シエラの横顔を狙う。


シュッ!

カキーン!!


しかし、その不意の攻撃を察知して防ぐ。



「懐に入り込んだのに私の剣を防がれたのは初めてです」



「俺も今のを防がれたのは初めてだぜ!

次はもっとエモいから惚れるなよ?」



「惚れません、ウザイです、死んでください」



シエラは嫌悪感をさらに放出して言い放つ。



「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!! そのツンツン痺れるぜぇぇぇぇ!!! 蛇流『大蛇(オロチ)』!!!」



アングイスはMっ気があるのだろうか?

蛇刀は上下にクネらせながらシエラに向かって刃が迫る。



一方、こちらはキマネとトワルの戦い。



「レベル2ゾンビ計6体。その奇妙な糸で拘束されるとは思いませんでしたよ」



キマネの召喚したゾンビは全てトワルの特殊な糸に絡めとられて身動きができなくなっている。



「僕に多勢無勢は無意味だよ」



何人来ようが広範囲で操る糸の前では無力となる。



「レベル3『ジャイアント』召喚」



しかし全長13メートルのゾンビが現れる。

キマネは体格の違うゾンビでは有効ではと気づいて巨族のゾンビを召喚した。



「これはちょっと…骨が折れるね」



果たして体格差のある巨族に通用するのか?



一方、ガレオはグアルにトドメを刺そうとする。



「ガルルル!これで終わりだ!」



ガレオが大きく腕を振りかぶった瞬間に、持っていたダガーを落とした。


シュッ!



「法術『影縫い』」



しかし、グアルの影が触手のように動いて、その落としたダガーを受け取り、ガレオの影に向かって投げた。



「ガルルル!? う、動けない!!」



グアルの法術『影縫い』。

ダガーに自分の影をマーキングして相手の影を指すことで動きを止める魔法である。



「毒が効かないなら動きを封じるまで。

しばらくそのままでいるんだな」



しかし、



「ガルルル!!」



「お、おい、まさか」



「ガルルルアア!!」



ガキーン!!


ガレオは力任せに影縫いを破った。

その時、ガレオの影に刺さっていたダガーは宙に舞った。



「『影縫い』を力任せで破っただと!?

なんて馬鹿げた力だ」



さらに激戦と化す三つ巴。

そして、こちらはシエラとアングイス。



「いい動きだ! 俺の蛇刀をここまで避けられたのはお嬢さんが初めてだぜ!

だが、いずれ体力が尽きて切り刻まれるのは火を見るより明らかだ! 俺の女になるなら許してやらんでもないがな!」



変幻自在で伸縮自在の刀を相手に避けはできるが間合いに入ることが出来ないシエラ。


アングイスの一言でついに精神的な限界がくる。



「…そうですね…もう少し修行したかったのですが、生理的に耐えられません」



するとシエラは全身のモコモコした綿を外し始めた。


ズドン


ズドン


ズドン


1つ落とす事に鈍い重低音が森中に鳴り響く。

綿の中には超重量の重りが仕込んでいた。



「な、なんだ、それは…」



見た目とは裏腹にその重りに驚くアングイス。



「総重量200kgの重りですが何か?」


そう、シエラは修行のため常に総重量200kgの重りを全身に装着しているのだ。



「は、はははは!! エモい!エモい!!エモいぜえぇぇ!!! 俺が惚れちまいそうだぜええ!

もう手加減は無しだ!

蛇流最終形態『ヤマタノオロチ』」



シエラの一言に驚愕しながらもテンションが上がるアングイス。


そして、蛇刀は8つの刃に別れた。

そして、その刃は全て変幻自在で伸縮自在だ。

攻防完璧にこなすこの形態で何人もの剣士を葬ってきたアングイスの奥の手にシエラはどう攻める?



「刃の数も増えるとか…本当に鬱陶しいですね」



全く動揺しないシエラは刀を納めて居合の構えをする。



「重りを外して身軽になっても間合いに入れなければ意味はねぇ!

四肢を切り落として俺のコレクションにしてやるぜぇぇ!!」



アングイスのヤマタノオロチがシエラに向かって切り刻もうとする。



しかし、その瞬間。



シエラはアングイスの後ろに立っていた。



そして、いつの間にか抜いていた刀を再び納めようとする。



「滅魔流『魔翔一閃』」



ズバン!!!


刀を鞘に完全に納めて『カチン』と音がした瞬間、蛇刀とアングイスは一太刀を浴びていた。



「グア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!…エ、エモい…ぜ…」



さらに蛇刀の刃はバラバラとなり、アングイスは右肩から左腰にかけて大きく切られていた。


そして、吐血をして倒れるのであった。



「ヘンタイさんとは1秒でも長く一緒にいたくはありません」



一方、トワルとキマネの戦い。


トワルは巨族のゾンビを縛り付けることに成功したが、キマネは更に2体を召喚していた。



「はぁはぁ、一体は何とかなったけど3体はきついね」



「一体拘束できただけでも大したものです。どうです? 私たちと一緒に仲間になりませんか? あなたなら素晴らしい戦力になります」



「悪いけど遠慮させてもらうよ。僕はグリムリペアが好きなんでね」



「あなたにも信念があるのですね。しかし、私もあるので見逃す訳にはいきません。

幼少の頃、死体を操ることしかできない固有魔法のおかげで呪いの子供と忌み嫌われて迫害を受けていました。

しかし、マスターに拾われたおかげで私にも居場所ができました」



「例え悪人だとしてもついていくのかい?」



「善人も悪人も関係ありません。

誰からも必要とされない苦しみがあなたにわかりますか!?

そこから解放されるなら神にでも悪にでもなりましょう!」



キマネの過去が明かされる。

しかし、トワル自身も辛い過去があり、譲ることは出来ない。



「譲れないのはお互い様だね」



その時、大木が巨族のゾンビに突き刺さった。



「な、何!? その糸、縛るだけじゃないのか…」



自身の最大戦力であるジャイアントを一瞬で戦闘不能にされて驚くキマネ。



「僕の糸は利便性が高いのが自慢だけど、それだけじゃないよ。ある人体実験を受けてから身体能力が大幅向上したおかげで、こんなことができるようになったのさ。

さて、終わりにしよう、僕の武器はこの周辺だからね」



幸いここは森。

この周囲の木は全てトワルの武器になる。



「く、そうわさせない!いけ!」



残り1体のジャイアントがトワルに襲いかかる。

行動させる前に潰すという算段だ。


しかし、トワルは指を動かすだけ。

どちらが速いかは明白であった。



「遅いよ。『スレッドアルブル』!」



ジャイアントとキマネに数本の大木が襲いかかる。



「ぐあああああああああああ!!!」



キマネは大木の下敷きになり気絶した。

これで他のゾンビも動かなくなるはずだ。



「君の苦しみは理解できないかもしれない。

それでも僕の信念を曲げる理由にはならないさ」



そしてこちらはグアルとガレオの戦い。



「くそ、毒も効かない、動きも封じられない、刃物も大して通らない。化け物かこいつは…」



グアルは元々攻撃力に特化した戦闘スタイルではない。

常に持ち歩いているポイズンダガーで殺傷か毒で暗殺したり、影縫いなどで動きを封じたり、相手の影から背後に現れてポイズンダガーで刺す。


これが普段のグアルの戦法だが全てガレオには効かなかった。



「ガルルル、その程度で俺に挑むとは甚だしいヤツめ、ジャブラに刃向かったことを後悔させてやる」



「やむを得んな」



「死ね!!!!!!」



ガレオが大きく腕を振り下ろす瞬間に



ガシッ!!


グアルの影がグアルの腕に纏ってガレオの攻撃を受け止めた。



「法術『影武装』」



「ガルルルル! なんだそれは!?」



グアルの腕が黒く攻撃的な物に変化したことに驚くガレオ。



「自分の影を纏って鎧や武器にする技だ。魔力消費が激しいから普段は使わないがな」



普段の戦闘スタイルでは敵わないなら変えるしかない。


グアルのもう一つのの戦法『影武装』


自らの影を自分に纏うことで攻撃力、防御力、素早さも上げる超接近戦となる。

しかし、魔力の少ないグアルはこの技をあまり使わないのでピンチの時にしか見せることはない。



「ガルルル! 奥の手というやつか!!

良いだろう!!俺も大技で終わりにしてやる!!

『千裂』!!」



ガレオは両手に力を込めて『百裂』よりも強く速くグアルに襲いかかろうとする。


ガシッ!!


その時、1本の影がガレオの右手を縛り、動きを鈍らせた。



「…ガルルルル!?…なんだ?!」



「法術『影縛り』。

誰が真っ向勝負すると言った?」



「こんなもの!!」



ブチブチ!


ガレオは簡単に振りほどいたがその一瞬の隙があればいい。



「遅い! 影武装『影刃』!!」



影武装で纏った腕は鋭い爪を持っており、その爪でガレオを切り裂く。



「ぐおおおおお」



ガレオは致命傷を負って倒れる瞬間、ガレオに走馬灯が走った。






ここは超科学都市『ラディソス』。

ラディソスの最高責任者であり天才科学者である『ラルス』は、ある実験をしていた。



「ひっひっひ、白銀の悪魔のクローンができるかと思ったけど失敗しちゃったよ」



白銀の悪魔とは10000年前に世界を半壊させた怪物。

そのクローンを作ろうとしていたがただの二足歩行のライオンができてしまったようだ。


そう、ここで生み出された生命体がガレオだ。



「いかが致しましょうか?」



研究員の一人がラルスに話しかける。



「失敗作には興味が無いんでね。ゴミと一緒に出してしまえ」



そして、カプセルから産まれたばかりのガレオはラディソスの廃棄場に捨てられる。


幸いにも幼少でありながらパワーはあり、自力でそこを脱出するのであった。


しかし、ラディソスの外は荒野で食べるものがなく力尽きようとしていた。



そんな時、現在のジャブラのマスター『フォルザトラ』と出会い食べ物と寝床を与えられた。


暫くして、ガレオをおいて去ろうとしたフォルザトラに



「置いていかないで! 1人は嫌だ!」



と言い放ちフォルザトラのマントに、しがみつくガレオ。



するとフォルザトラは



「来るかい? 私と一緒に。

名前を付けてあげようか。

『ガレオ』でどうだい?」



「ガルルル…ル…」



ガレオの走馬灯はここで終わり、大粒の涙を落としながら力尽き倒れた。


ドサッ



「ふぅ、何とかなったな」



一安心しているグアル。


しかし、



「跪きなさい」



ズアアアアアアアア!!!


シエラとトワルとグアルは物凄い力で地面に押さえつけられたかのように倒れ込む。



「!?」



「ぐ!?」



「重力…だと…!?」



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!


倒れたグアルたちの目の前に現れたのはフォルザトラだった。



「私の部下が世話になったみたいですね。

年配の私が躾て差し上げましょうか」



圧倒的な実力を見せつけるフォルザトラ。


果たしてグアルたちの運命はいかに。

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

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