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よし、テントを買おう

 キャンプのアニメを見た。とてもタイムリーではまった。

『君はオタクだから』

「オタクって簡単に言うけどね、結構複雑な生態をしているんだよ」

 私はラノベとアニメとゲームが好きだ。オタクだとも思っている。でも趣味の合う人を見つけるのはかなり難しい。

『どうしてさ』

「例えば80年代の有名なロボットアニメがある」

『うん』

「そのアニメを好きだと飲み会の席で漏らしたとする」

『うん』

「有名なアニメだから近くの席にも同じアニメが好きだという人がいたとする」

『よかったじゃん、話が盛り上がるでしょ』

「そうおもうでしょ」

 でも違うんだな。

「私は確かにそのアニメを何度か見たし、好きだと思う」

 昔の戦闘アニメは人間模様なんかも複雑で考えさせられることが多いから、好きっていうか尊敬(リスペクト)、かな。

『うん』

「そんで、近くの席の人も趣味が合うとわかってにこやかにどのロボットが好きと聞いてくる」

『うん』

「私はロボットの名前は1つも言えない」

 私は物語(ストーリー)派。下手をしたら主要キャラクター名さえ怪しい。酒席の趣味が合うと思った人はロボット好き。 同じ作品でも、どこがどう好きかが違う。当然ながら、話は弾まない。しかも一度、期待値が上がっているから弾まず落ちた沈黙が気まずいことこの上ない。

「でもアニメを一切見ない人からみたらどっちもオタクな訳よ」

 そんで無責任にオタク通しだから気が合うでしょ、みたいに言われる。

 そんなんで気が合うんならお一人様なんてやってないわ。

「そんな感じ」

 まあ、世の中には星の数ほどの作品があって、むさぼるように読んで、見て触れられることは幸福だとも思う。

『…なるほど、わかった』

「わかってくれたか」

『うん、君がそんな屁理屈ばかり言っているから一人なんだっていうのだけはよくわかった』

 ざくっ。

 ケ、ケイ君どうして君の口撃はそんなに見事に主に刺さるのだろう(しくしくしく)


『で、キャンプのアニメがどうしたって?』

 おお、いつも通り話を戻してくれてありがとう。いやあ、大脱線だったねー。

「そう、そのアニメでねキャラクターが使ってたテントが欲しくてね」


 あのテントを買おうと思うんだよ!



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