25 .王都の殺人事件
毒矢騒動でトルーデ達の上官だったエプシュタイン氏が登場する話。
クラウス・エプシュタイン ⇨ 現在は軍犯罪捜査局の現場主任、リーダー。
※軍犯罪捜査局=軍関係の犯罪や事件などを捜査する機関。法執行機関の機能も併せ持つ。犯罪捜査権がある。
※ 一部、残酷表現があります。ご注意下さい。
次回、登場人物紹介を差し込みます。
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【◯月□日 二番街で殺人事件発生 2人の男の遺体が発見される】
・被害者その① ゴダード・ジッヒラー (35歳)職業:軍人。
ボサボサに伸ばした肩までの長めの茶色い髪にグレーの目。ヒゲ面。長身でガッチリした体型。
・午前9時ごろ裏路地で遺体が発見される。遺体発見者は、その近くの店舗の開店準備に出勤してきた食料品店の店長。
・ゴダードは、先の戦争が終結し王都に帰還後、新たに補給部隊に所属。1ヶ月前から無断欠勤を繰り返し行方不明になっていた。
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・被害者その② ヨアヒム・ユルゲンス (29歳)職業不詳。
明るい金髪、青い目。坊主頭に近い短髪。長身で痩せ細った身体。
・ゴダードの遺体から数メートル離れた場所で死んでいるところを発見される。顔と上半身に強く殴られたような痕が多数見受けられる。
ゴダードと同じく、食料品店の店長がこちらの遺体も発見。
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「あいたたた…」
軍犯罪捜査局の特別捜査官、クラウス・エプシュタインは痛む腰をさすりながら、遺体発見現場で唸っていた。
白髪が混じってきたツヤのない灰色の髪は後ろで無造作にひとつ束ねにしてある。
よれよれのスーツに、局の上っ張りを羽織っている。最近、下っ腹だけが出てきているのが悩み。
昨夜は職場で椅子に座ったまま寝入ってしまい首も腰も痛い。
せめて仮眠室のベッドで寝りゃあ良かった、とエプシュタインは後悔した。(仮眠室のベッドは硬いは硬いが机で寝るよりはマシだろう…。)
検死官のバルドリックが遺体を調べている間、エプシュタインは、部下のカスパーとパウリーネに近所の聞き込みに行くよう指示を出す。
被害者情報を確認する。
(さて被害者のゴダードは…っと、
帰還後、補給部隊に転属されて軍務に服して半年ほど、補給物資の仕入れ関係の業務に携わっていた、そして1ヶ月前から出勤せず…かー、居なくなる前は遅刻多数。ありゃりゃーー…)
検死官のバルドリック「主任、軍人のほうは刺殺の可能性が高いかと。もう1人はタコ殴りにされてたようですから内臓がダメージ受けたか、顔を殴られて脳もーー」
(ゴダードっておっさんのほうは出血もひでえな…)
「よっしゃ、調べ終わったらご遺体は氷魔法で凍らせて保存してくれ」
「分かりました」
この世界、冷凍の代わりが氷魔法である。
凍らせて、死体袋に入れられた遺体が2人分。
(おまえさん達を殺ったのは誰だ?)
死体袋が閉められる。かつて生きていた人間だった肉体は、その問いに答えるはずもなく、もう二度と言葉を発することはない。
唐突ですが、姉さん、殺人事件です。
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