15 .とりあえず
※短いです
※ フランツ視点
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「フランツ様、お話が一段落したところで…お二人は相当お疲れのご様子とお見受けいたします。
食事と休憩を取っていただいてはいかがでしょう?
あいにくと、ここの屋敷には、幼子の世話に長けた者がおらず、充分にお世話をすることがかないません。
そこで、
わたくしの弟の家が近くにございますのでイレーネさんたちにはそちらに一時的に行っていただくのがよろしいかと……
弟の家には孫もおりますので、慣れているかと」
「あ、…そうですね」
執事のエトムントさんの提案は尤もだ。改めて見ると、目の前のイレーネは青白い顔をして、目の下には隈もある。よく眠れていないのかもしれない。
事情を聞いて、内容の濃さにゲンナリしていたからそっちに意識がいっていたけれど。
イレーネは恐縮していたが、執事さんが優しく話してくれるのにちょっとホッとしたのか、最終的に従った。
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エトムントの弟の屋敷は近所にある。家具工房を経営する、比較的裕福な部類に入る商家である。弟が後を継いで経営している。無論貴族の邸宅には敵わないが、庶民の家よりは大きい屋敷であった。
イレーネとルディは、エトムントの弟の家にいったん落ち着くこととなった。
〜〜その後、2人を預かることとなったエトムントの弟ウルリッヒの家では、ルディの愛らしさに、当主のウルリッヒ夫妻はじめメイド、世話人、皆がメロメロになる事態が発生したとかしないとか…〜〜
いただいたご感想、ありがたく読ませていただいております。
エトムントは、お嬢様から2人を遠ざけるために自分の弟の家に連れていったということでもあります。
お読みいただきありがとうございます!




