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【完結】戦争から帰ったら妻は別の男に取られていましたが 上官だった美貌の伯爵令嬢と恋をする俺の話  作者: イヴェン


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12 .それぞれに新たな人生へ

離婚手続きの話です


※ フランツ視点

 俺は教会で、離婚の届けを出した。


 こちらの世界、前世のようなカッチリした戸籍制度は存在しないが、一応教会に届けは必要。


 教会の人に、俺たち夫婦に起こったこと(戦争中に、妻が男とデキてしまった)をざっくりと話すと


「……そういう事情なら、あちらが異を唱えることもないでしょうな」


 と、受理してくれた。


 本来なら、片方が勝手に離婚届を出すのはあまりよろしくない。


 悪意をもって強引に、妻なり夫なりパートナーなりを「追い出す」方策にも使われる場合もあるからだ。


 だがしかし 戦争のゴタゴタで、俺たち夫婦みたいなケースがあちこちに起こっているんだとか。

 これでもし片方が不満ならば、後日対応してもらえるそうだ。

 

 俺の生き死には不明で、今までいわば「宙ぶらりん」な状態だった。


 これで、イレーネ達3人も前に進めるかもしれないし……。


 この世界では庶民の場合、配偶者は一人しか認められていない。新たな相手と結婚したければ、かつての配偶者と別れなければならない。


 王族は側室を持ってOK。貴族も愛人を持ってOK。(ただし、きちんと扶養及び関係精算後は財産分与すること)


◆◆◆


 あーー…俺ってお人好ひとよし?お人好ひとよし過ぎんだろ!!!バッカじゃねえのか?俺!!筋金入りのバカ。

 

 「イレーネの為」「イレーネ達3人の為」か?


 …いいや、自分の為にも俺はいま離婚する必要があると思うわけよ。


 俺も前に進みたい。クソみたいな戦場から生きて帰ったきたんだから。


 例えばだけど、俺が今からイレーネに復縁を迫るだとか、戦時中の不貞を責めるとか……やりたいか?ソレ。

 俺、それをやってどうなるよ?やりたくないな-。そういうの。


 こんなふうに俺の側がキッパリしてるのは

 「お人好し」「ええかっこしい」「やせ我慢」だと言われるかもしれん。


 だけど、人から何を言われても思われても別にいい。


 子供まで出来たカップルの間に割り入って、エネルギーを消耗したくもない、ってのもある。


 え?執着がなさすぎるんじゃないか、だって?


 うーん、執着も、時と場合によっては手放さないといけないんじゃないか?俺には今がそれ。

 

 ……それにあの赤ん坊を見たら、なんつうかこう…複雑な気持ちになっちまって。


 とどのつまり、俺は赤ん坊って存在に弱いのかもしれん。


 死んじまった弟も妹も、可愛かった。

 赤ん坊だった弟や妹を背負って子守をするのが『お兄ちゃん』である俺の日常だった。


 俺はガキで、ガキなりに大変だったけど

 あいつらはすっげえ可愛かったな。本当に。次第にデカくなって、あいつらがクソ生意気になった後も可愛かった。


◆◆◆


 イレーネをかっさらっていったあの男は、そりゃ憎いよ。憎いけど。だけど生まれた子供は、なーんにも悪くねえだろ?

 

 赤ん坊は、自分が生まれる場所を選べないんだから。


 …5年は長すぎたよな。戦争。俺がここを離れていた4年間も。


 しばし無言で考えていたら

 担当の人から少し同情めいた視線を送られた。すいません、帰ります!


◆◆◆◆◆


 手続きが終わったので、教会に頼んでイレーネ宛てに、離婚が成立した旨の手紙を出してもらう。


 これにて、めでたく?独身に戻った。


 はー。やれやれ。バツイチか〜……


 前世では結婚する前に、心筋梗塞?で死んで、転生先ではバツイチ。

 前世で死んだ歳を足すと、俺、いま50超えてるな……おい、足すな足すな!!!


 こっちではまだ20代後半だ!


お読みいただきありがとうございます。


ブクマを入れて下さった方々、ポイントを入れて下さった方々、読んで下さった方々、誠にありがとうございます!

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