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星の女神

死んだなそれが率直な少女の感想だった。

隕石が落ちた場所を中心に少女が立っている。

当然だ10メートルほどの隕石を無抵抗に受ければ人は死ぬ、王都にいるという勇者を除けばだが。


「あれ…生きてる」

「なんで?」


当然の疑問

確かに隕石は落ちたし少女を中心にクレーター状の跡が残っている。

しかし肝心の隕石が欠片もないし

少女が傷ひとつないのである


「隕石だってあの大きさならすこしくらいは残ると思ったのになー」


能天気な少女の声、ついさっきまで走馬灯を見ていたとは思えないアホっぷりである。

少女が疑問に思っていると

それに答える声があった。


「ハーイどうも星の女神ですよ」

金髪に美しい衣を纏った女性であった。


「星の女神様!あの伝説の!」


少女は叫ぶ。

ちなみに伝説とは星の女神が周囲の惑星を破壊しつくして星にして当時の王都の王子と結ばれたという脳筋極まりない伝説である。

そのせいもあってか星の女神というより破壊の女神とか筋肉の女神とかの側面が強い。

中には全てを壊して屈服させる過激派の信徒も認められるという混沌っぷりである。


「あら懐かしいわね」

「あの伝説本当なんですか?」

「ええ…色々あって星の女神になったわ」

「へえー女神様すごいんですね!!」

「あの男堕とすのに苦労したわ」

「へえー」


なぜか感心する少女

悲しいかなアホの少女は女神の事を受け入れていた。少しも疑問を持たないのである。


「でもなんで私を助けてくれたんでしょうか」

「それはあんまりにもあなたが願うからだわ」

「んー?」

「簡単に説明すると星のちからは願いのちからよ教会とかで習わなかったかしら」

「あー習った気がしますー星はねがいだーとか」


少女はあまり勉強が得意ではないようだ

女神は続ける。


「でね、いまの時期も良くなかったのよちょうど大きな星祭りがあるでしょ」

「あーありましたね星祭り」


ぐぅ~とお腹の音がなる

ちなみに少女は屋台の甘味にしか頭にない。

女神はため息をついて


「はぁ仕方ないわねサービスよ」

 

と言って空から綿あめを出してくれた。


「ありがとうございますー」


綿あめにかぶりつく少女、今日一番の笑顔である

閑話休題


「でね星祭りなんだけど私のちからを溜め込む儀式でもあるんだけど他の惑星に恨みをかっててね少し妨害されたのよ」

「はむはむ」

「それであなたが使ってる星魔法に干渉しちゃってね隕石が落ちたというわけね」

「はむ」

「あなたが初めて星魔法を使ったとか星祭りに魔力が高まりやすいとかいろいろ理由あるけど一番は私のせいねごめんなさい謝罪するわ。」

「いいですよわたあめくれましたしー」

「軽いわね、もっと非難してもいいのよなんなら願いを叶えてあげてもいいわ」 


少女は少し悩み


「じゃあーみんなを守れるちからを下さい」

「あらそんなのでいいのかしら」

「いいですよー」

「じゃあ特別なちからをあげるわ、とっておきの星落としのちからよ今回みたいなことがあっても大丈夫なちからにするわね」


女神が軽く手を振ると少女が光輝く


「おおーすごいちからだー」

「あとあなた魔力の使いかた下手だから練習しなさいな。」

「はいーがんばればわたあめ出せますか?」

「まあ神になれば朝飯前ね。あなた星のちからをひきだすのはうまいからがんばればいけるわ。」

「あとオマケよ」


そう言って「神の魔力講座 入門編」という本を手渡された。


「ありがとうございます」

「これ読めばなんとかなるわ、まあ惑星壊したほうが手っ取り早いけど恨みを買うからオススメしないわ、じゃあ私忙しいから帰るわ」

「また会えますか?」

「星祭りの期間なら現世に来れるわそれ以外は声だけならいつでも呼んでくれてもいいわ」

「またいつかー」 


そう言って少女は手を振ると

女神は元からここにはいなかったかのように消えた。


「よーしがんばるぞー」


少女…いやイノリは魔力の練習をがんばるぞと決意を新たにしたのであった。


その後夜遅くに帰り母親にえらく怒られたのは言うまでもない。

魔力とは魔法を使うちからの源である

マナが外の魔力 オドが内の魔力である。

そのうち細かく説明すると思う。

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