表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

1:さよなら現実世界



ーーーー「・・・それでは、次のお仕事も頑張ってくださいね。あなたの『天職』であることを、願っております。」



1.さよなら現実世界


  ・・・今日も代わり映えしないなんともない日だった。

 

 僕の名前はヒロト、30歳。

 

 社会人8年目ではあるが、別に役職についてるわけでもなく、仕事に対してやる気があるわけでもない。彼女もいないし、これといって趣味もない。

 ただ無味乾燥な日々を送っている。

 


 平凡という言葉は僕のためにあるといっていいぐらいだ。


 「あ〜、仕事、辞めよっかなぁ…。」


 仕事からの帰り道、僕はため息をつきながらそう呟いた。

 


 今の仕事にこれといって不満はない。

 ルーティン化した業務、パワハラとは程遠い穏やかな上司、仕事の愚痴を話し合える同僚。

 給料もそこそこで、お金をかけるものがないので僕の口座は勝手に貯金が増えていっている。

 

 だが、、、同じ業務をこなす日々をあと何十年も続けるのかと思うと、気が遠くなってしまう。



 何か、人生に刺激が欲しい。

 

 何か、この平凡な日々を壊してしまいたい。



 最近の僕は、そんな気持ちがぐるぐるとうずまいていた。


 こうやって悶々と考えるのも、ルーティン化している気が・・・する。

 

 ま、仕事を辞めるなんて度胸、そもそも持ち合わせてないんだけどな。




 そんなことをぼーっと考えながら歩いていたからか、僕の目の前が突然明るくなったことに気づけなかった。


 ここは街灯がなくて、暗い道のはずなのに。


 「えっ、」


 甲高いブレーキ音がキキ――――ッと響きわたり、そこでようやく目の前の現状が最低最悪だってことに気づいた。

 車が自分の方向に向かって突っ込んできていたのだ。



----あ、死ぬ。


 

 車とぶつかった衝撃で自分の身体が石ころのように遠くに飛ばされるのを感じながら、そこで僕の意識は途切れた。


 

まだ異世界へは転生していません!

ゆっくり更新していきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ