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作者: 猫乃つづり

私の世界は、

法と秩序によって守られていると言っていい

武器を持つことを禁じ、

思想統制もしっかりしている。

弱気を助け、

あしきをくじく、


そんな、理想国家の名のもとに

平和が約束されていた……はずだった


「はい、これ、お土産です」

「おぉ、いつもいつもご贔屓に、これからも約束してくださいよ」

「わかってる、なんせ、私が辞任したらお世話になるところになるからな」


お土産を受けとる、

そのお土産は目の前の中にあるお土産ではなく、



「それはあとにしてもらえないか、いつ誰が見てるか、わからないのでな」

「承知していますよ、ちょっとした戯れです」

「悪趣味だな」

「そうとも言えますにゃ」


語尾が変化している、

人間でなくなってきている

欲望の塊へと


「ふん!それならいい」


もう一人の方は騎士のような身なりに変化している


(よし、準備はいいか?Null(ヌル)?)


(あぁ、問題ない KATZE (カッツェ)、えっ……とその前にだが)


(そんなことは気にしない、行くぞ)


(あ、あぁ)


閃光弾を部屋に投げ入れるNull(ヌル)


「くっ、何が起きたにゃ!警備員(パトロール)を呼べ!」


サイレンが鳴る、

太った卑しい猫の背後には


「その(よくぼう)、頂いていく」


「くっ、猫山どうしたのか!……ちっ、警備員(パトロール)どうした、」


無線から聞こえて来るのは、


(こちら、警備員(パトロール)、敵の奇襲に対応が……がっ!?)


少しばかりのノイズが入り、

消え行く警備員(パトロール)の声、


「誰だ、お前たちは!姿をあっ現すのだ!」


ガタガタと音をたてて、怯える鎧の音がうるさく鳴る、


次第に目もなれてくるときに見える人影が一人


「名を名乗る……その名はNull(ヌル)、見えない悪を葬る漆黒の中の蝙蝠(バット)


「フッ、何が英雄(ヒーロー)気取りをしてるのだ、馬鹿な真似はやめなさい、おじさんが、お金を弾ませるから、何がいい、言い値で弾むぞ」


「いいねぇ、言い値だけに、中々、面白いじゃないか!こいつはハハハ」


「喋る猫!?」


「猫じゃない、俺はKATZEだ!」


「KATZE?猫じゃないかそれは」


「おっさん話わかるのか、」


「おお、分かる、分かるぞ!ドイツ語で「猫」という意味だからな!なんだ、いっそに飲みに行って、ドイツ語漫談でもしようではないか」


しかし、KATZEは表情を変える


「悪いが、それはできねぇな」


「なぜだ!?」


「話はわかっても、わからないんだったな」


抱えているお土産を見せる、鎧の男はそれが何であるかを言わずもがな、理解した。


「別にいいだろう、皆、やってるのだからな!社会というものは多数派の意思で構成されているのだ!だから、何が悪いと言うのだ!」


男の雰囲気が変わる


「おい、Null急ぐぞ!」

「うむ」


「そうやって、他の人もやってるのになぜ、自分だけなのだ、集団の意思によって尊重され、私もそれに従った、なぜ、お前たちは、輪を乱して攻撃するのだ!空気を読め!読んで理解しろ!」


猫と一人の男は彼に応えるようにして向かっていく、


男の欲望の塊による、攻撃を次々とはねのける。


「雷神トール!」


すると、男に呼び掛けるかのようにNull(ヌル)の後ろにトールが現れ、雷のハンマーを一振りする


巨大な雷が彼に直撃する


「弱点にヒットしたぞNull(ヌル)


「了解した、決めるぞ猫!」

「あぁ、って、俺はKATZEだ!」


そして、彼は縦横無尽に裁かれたのだった。


「ぐっは……」


「無理して合わせる必要なんて、ないんだ、そうだなKATZE」

「あぁ無理して合わせていたら、自分を苦しめる、そして、怪物になってしまうんだよ」

「だが、私は迷ってるのだ、」

「何をだ」


………これで良いのかと


言おうとした


「話はあとだ、Null、警察が来てる」

「わかった」

「逃走経路は把握してるか」

「理解してる」


悩みはあとだ、今は、目の前のことに集中する、それが今、自分に出来ることだと思うから。




























とあるゲームに影響されて、書いてみました。

書いてて楽しかったです。

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