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別れの季節に  作者: につき
9/20

気まぐれな手

甘すぎない嘘/


チョコレートひとつ

嘘ひとつ

ビターな味のひとかけら

甘すぎないのが

いいところ



炭酸水の憂鬱/


いつもなら

静かなままなのに

揺すぶられて

開封されて

吹きあがる炭酸

こんなはずじゃなかったのに



隠されて暴かれている/


オフショルダーの鎖骨に

虹色に輝く艶脂

マスクから覗く瞳に

キラキラ輝く若さ

隠しようもないものがある

雲の彩る空の青さのように



顧みられない夕暮れ/


捨てられた田に

真っすぐに蒲は生え

アメリカハナミズキは茜の葉をつけて

ちらちら黄色の麒麟草揺れる

金網に仕切られた

この美しい秋の夕暮れを

誰も顧みもしない



乾いている/


朽ちていく花に

耐えている花に

スリリングな調べを

乾いているのは

わたしも同じだ

望むものを書けるなんて

そんな傲慢はないだろう

何時までも同じところにいるなんて

そんな怠惰は詩では無いから

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