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別れの季節に  作者: につき
20/20

青き朱雀 夜が冷めていく

青き朱雀/


かつての天平の空を見上げたのは

勃興する大和の国の民たち

翻る旗の色彩も誇らしげに


かつて、かつての風が吹いた

今、今の風が吹く

陽は廻り 別れは全てに

悲しみも 喜びも 消えてしまった


今、平成の空を見上げるのは

迷走する日本の我々

復元された宮殿は華やかだけれど


都の跡に広がる空に

天平の風を懐かしみ

青き朱雀が舞う

時速800キロの轟音で

青空に白く雲を曳き

陽光に機体を照り返し

縦横に 広々と

これからの空を飛んでいく



夜が冷めていく/


夜が冷めていく

赤々と燃えていた炭火が消えていく

西の空は午後五時の薄茜に沈んで


昼が明るかったころ

雨を忘れて晴れ晴れと人々は笑った

こんな鮮やかな空を忘れないだろう

平城京跡の空にブルーインパルスが飛びました。

今日は、本当にいい天気でした。

秋の最後の一日のようでした。

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