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別れの季節に  作者: につき
11/20

オリオン流星群

16.10.23 推敲(一連目、対話部分を削除)

わたしのなかに

わたしがもうひとり

話しかけてくる

わたしは わたしに答える

それに わたしが答える

また わたしは答える

わたしのなかで行きかう言葉は

行きかうほどに小さいながら磨かれる

ちかりと光り

詩がひとつ生まれた



過ぎ去った先人たちが

音楽となって

わたしに話しかけてくる

リズムとなって メロディーとなって

こめられた意味を ありありと見せる

わたしは その意味を言葉にして

先人に向かって放り投げる

虚空に消えた言葉たち

どれほどの言葉が消えていっただろう 

数限りない わたしが素数となって拡散する

素数は素数に引き寄せられて

吐き出された螺旋状の言葉の列となって世界に潜む

夜になれば世界は昼間に隠された

暗闇でしか見えないものを見せる


きらり

一すじの言葉を追って


きらり きらり

  きらり

三たび走り それをまた追って


きらり きらり

 きらり きらり

   きらり

五本の光の線となり


七……十一……十三……

やがて夜空を

数限りない素数の光が走りだす


 リ

   オ

     ン

       流

           星

             群

               だ



全ての意味はリズムになって、世界のどこかに。

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