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別れの季節に  作者: につき
10/20

それって幻想

幻想って見せないことだから

隠して想像させて欲しい

それって形のないものだから

形にしてしまえば束縛になる

虹色の霧の中で迷ってる お互い様

寒くなんてない 震えてるのは 怖いから?


アダマンタイトより硬いのに

濡れた紙より破れやすいなんて

結びついてる こころと身体だから

どっちかが嘘をついてる


昼間の恋と夜のそれ

違うって? 答えないんだね

口にしたら暴かれてしまう幻想

まだ縋りつきたい信じている若さ

とっても遠回りしてる


いつでも ぐるぐる回ってる

本当は 空っぽなんだ

だから そこに気持ちがあることにして

踏み込まない神聖な領域


ある日 小さな扉を開けたなら

そこに何にもなくって

それでも そこは とっても綺麗で

片付いていて まるで

さっきまで 神様が座ってたみたいだって


何もないから求めてしまうのか

それとも見えない何かを持っていて

それが引き寄せ合うのか

それとも 満たされない飢えなのか


何もかも剥き出しにし過ぎる世の中だから

せめて こころだけは 曖昧なままにして欲しい

想像の美しいベールで隠されたまま

恋人たちは熱を帯びていくから


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