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新章突入です。


この章は通過点みたいなものなので早めに終わると思います。


人里まではもう少しかかりそう……


それでは、どうぞ!


宣言より少し遅くなりましたが、一周年記念の話と彼ら彼女らは──の順番の入れ替えを行いました。

順番が変わっただけで本文に変更はありません。


【転移】特有の光が収まると、そこは見渡す限りの『白』であった。


「──なぁ、なんか下から風が吹いてねぇか?」


「ん、あと、なんか濡れる……」


そう言って、薄らと見える互いの顔を見る。


「なぁ、俺下から風が吹き上げるようなこの状況に心当たりがあるんだが……」


そう言って少し間を置くと、周りの『白』が晴れる。


下を見れば視界いっぱいの大きな森に、外側に少し見える平原。



「──やっぱり落ちてるよな」


「ん、それもかなりの高さから」


落ちながら上を見れば、そこには空を覆う雲が見える。


「なるほどなるほど、俺たちはあの雲の中に飛ばされてきたってわけか」


目を瞑ったかと思うとカッ!と開き……



「──あんの、クソ女神がぁぁぁああああああ!!次会ったら絶対ぶん殴ってやる!」


そう叫びながら黒翼と紫翼を広げイリスを抱えると、文字通り落下速度を徐々に【死】で殺しながら降りていく。


「ん、その時は、わたしも」



──こうして、『光神』リムは殴られることが確定したのであった。



------------------------------------------------------------



「……で、ここはどこだ?」


「……さぁ?」


「大体、こんな所に飛ばすなよな」


「わたしも、こんな所に飛ばすなんて、思っていなかったから。確認して無かった」


「でも、こんなに森が広いところなんて限られてくるハズだが……」


「『魔大陸』にも、似たところならあるけど……大気中の『魔力』からして、ここは『魔大陸』じゃない」


二人は飛びながら議論する。


「あ……もしかしてだが、『迷いの森』ってコトは無ぇよな……」


「『迷いの森』?」


「ああ、こっちの大陸にある場所でな。何故か奥まで潜ろうとすると途中で道に迷い、三日間歩き回った末に何故か外に出れるという言い伝えでな……」


「……?それなら、このまま進めば、出られるんじゃあ……」


零刀の話に疑問に思ったイリスが問いかける。


「……いや、これは噂なんだがな?どうやってか知らないが奥まで行ったと思われる冒険者はいたんだが……そいつ、未だに見つかっていないらしい」


ポツリポツリと、雨が降り始め、雷がなり始める。


「……へ?つまり──」


「未だにその森の中をさ迷っていて、迷った人間を襲っているっていう噂がある。現に、見たことかあるやつもいたらしい──」



ビシャァァアアアン!


雷がどこかに落ちたのか、轟音が鳴り響いた。


「ひぃっ……」


それにイリスが息を飲み──



「ナイス演出だったぞ。ご苦労さん」


そう言って上空の雲に向かい腕を振るった。



『『『わぁぁあああ!?』』』


雲が霧散するとともに、そんな声が聞こえてきた。


『あれれ?見つかっちゃった?』


『なんでかな?かな?』


声とともに水色や緑、黄色などの球体が現れ、浮遊する。


「これは……『準精霊』?」


「へぇ、これが……」


イリスの言葉に零刀は珍しそうな声を上げながら手でそっと触れる。


いや、実際珍しいのだ。


とはいえ自然が多いところならば希に見かけることもあるのだが、何せ零刀はこの世界で王城と迷宮以外に行ったことがないのだから、見るのは初めてである。


「……『精霊』か。そういや喰ったコト無ぇな」


そういったことが言えてしまう辺りが、人間を辞めてしまっていることがわかるところであろう。


『食べられちゃうの?』


『食べないで、食べないで』


「……食べる、の?」


「いやいや、冗談だって。さすがに理由もなく喰わねぇよ」


怯える精霊達を見て、ジト目を向けるイリスに零刀は弁明する。


(((理由があったら食べるんだ……)))

と、イリスや精霊達が思ったのは秘密である。


「ま、まあ、その話は一旦置いておいてだな……お前らココがどこかわかるか?」


『んー、わかんなーい』


『僕達生まれた時からここにいるもんねー』


『あっ、でも王様たちなら知ってるんじゃない?』


「……王様?」


『そう、王様』


『連れてってあげようか?』


『魔力をくれたら連れてってあげる』


「魔力か……」


それを聞いた零刀が手から黒い魔力を出す。


『『『あっ、ごめんそれは無理』』』


「……は?」


魔力を上げようとしたら即拒絶され、零刀の額に青筋が走る。


『いやいや、その『性質』の魔力なんて、食べたら死ぬからね?』


『カラダがボロボローってなって』


『死んじゃうよ』


「ああ、そういうことか……イリス、頼んだ」


「ん、了解」


イリスが紫と金の入り交じった魔力を放出すると、さっきとは対照的に精霊達が飛びついた。


『やっぱりだ!』


『だよね、だよね!』


『『光神』サマの加護を感じるね!』


『連れて行こう、連れて行こう』


『付いてきてね!』


そう言って空を飛んでいく精霊を二人は追いかける。


『まあ、そんなこと言ってもスグなんだけどね』


『ここから下に行くの』


ある程度高度が上がったところで精霊達は止まり、そう言って下へと急降下していく。


「……どうする?」


「まあ、行ってみるしかねぇだろ。それに!アイツらからは『悪意』とか『害意』は感じねぇから大丈夫だと思うぞ」


そんなやり取りをした後に二人も遅れて降下する。



──すると、目の前の光景が一瞬歪み、大きな木を中心として木がまばらになり、少しした家などがある場所が見えた。



──そして、その大きな木は目の前にあり、元の世界で言うところのビル並の大きさの木であった。



「──あ?でかい木?あっ……」


『『『「──あ」』』』


まあ、そんな巨大な木が目の前に唐突に現れしかも落下の勢いに身を任せていた零刀は、一つの枝に突き刺さった。


「ゴフッ、『悪意』やら『害意』を感じないから、油断してた……」


「いや、事故でしょ」


『あれ?刺さっちゃった?』


『突き刺さったね』


『お腹貫通だね……あ、水の王様だ』


「よくここまで来ました。ようこそ『精霊の森』へ。光のチカラを授かりし者よ──って、あら?誰か枝に刺さって……どうしましょう?と言うより、これはどういった状況です?」


後から来た青い髪の女性が、この混沌とした状況を理解できずに混乱していた。



零刀の弱点


『害意』や『悪意』の無い攻撃?には気づきにくい。

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【『ハズレ』と言われた生産職でも戦いたい!!】
並行して書いているものです。

【ココロミタシテ】
何となくで書いた詩です。
これらもよろしくお願いします。
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